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初めての‥…

本日2どめの更新

もっと上手く書けたらなって後悔してます

森の中央、広場になっている所に二人はいた。

二人とも、まっすぐに俺を見つめている。


「さて、クロ。正直に答えて?」


神妙な面持ちで聞いてくるミーリアさん


「貴女は何者なの?」


ティレアさんは困惑気味だ。


「私は人ですよ。」


その私の答えにティレアさんの顔は緩む

しかし、ミーリアさんはまだ言葉を続ける


「それは‥…これからもかわらず?」


んー

これは魔物化のスキルを知られてるよね

と、なるともう一人の管理者

勇者を呼ぶ神さまが言ったのかな?

俺の情報と

あいつを処分しろとか。

そうなら二人に殺らせるのは酷じゃないかな?

人の心は強くない。

まだ俺は人の形をしている。

トラウマ残しちゃうよ?

でも、俺が考えても仕方ない。

もう一人の管理者と面識ないし伝えられない。

俺はミーリアさんへの返答を口にする。


「これからは解りません。でも、いずれ私は魔物になります。それは‥…変えられないです。」


俺の言葉にティレアさんの緩んでいた顔が絶望へとかわる。

ミーリアさんは、剣を構え俺へ向ける。


「残念だ。いずれは一緒に冒険に行きたかったのだが‥…」


その言葉と共にミーリアさんは剣を振り上げた。

そして俺めがけ、大量の矢が放たれる

ーーー筈だった。


「ねぇ、良かったの?殺しちゃって?」


矢の変わりに現れたのはいるなさんの子供達(蜘蛛型のみ)だ

その身体には今殺したであろう人の返り血を浴びている。


「っ?!」


「あら?予想できてたんじゃない?あんな簡単に隠れてるもの。食べてくださいっていってるものでしょ」


いるなさんの言葉に

ティレアさんは恐怖に震え声もでない。

ミーリアさんも体が震えている。


「クロ!魔物は簡単に人を、生き物を殺す!それでも、そっちにつくの?!」


「そうですね‥…そのつもりです。」


「そうか‥…なら、私も覚悟を決めよう。勇者として」


やっぱりか

二人のステータスは覗いてなかったがなんとなくそんな気がしてた。

神託を受ける程神さまに近い距離の二人だしね。

さて、勝てるかな?

と言うか、戦いたくないな。


「どうしても、戦うんですか?」


「あぁ。それが私にとって役目だからな。」


どうやらひいてはくれないようだ。


(覚悟ヲ決メロ。)


(言われなくても‥…やるから)


新人に言われイラつきながらも前の二人を見据える。

そして開幕を知らせる一言を告げる。


「次は、敵対しない人同士で会いたいですね。」


「‥…そうだな」


俺は二人と対峙する。

いるなさんには手を出さないでと伝えてある。

ティレアさんが魔法の準備を始めた。

自信の魔力を枠にし、

辺りの魔力を集め魔法を組み上げていく。

なので魔法使い同士の場合

先にその場の魔力を集めた方が勝ちだ。

しかし、俺は違う。

おれ自身の魔力を枠にも内部にも使える。

ティレアさんが魔法を完成させるよりも、ミーリアさんの剣が私に降り下ろされるよりも早く魔法を発動した。


「おいでフェン。」


「お呼びか?」


俺の横に黒狼が現れ、

剣と魔法は尻尾で防いだ。


「ふむ。いい攻撃」


「なっ、何?!」


「離れてミーリア!!」


「わかってーーうぐっ?!」


「あっ、キャッ?!」


ミーリアさんが一歩後退りしたところを黒い尻尾が弾き飛ばした。

いとも容易く吹き飛ばされたミーリアはそのままティレアにぶつかった。


「食っていい?」


重なり倒れる二人に

右足で押さえつけ牙を向けるフェン。


「ダメ。ちょっと待って」


俺は二人に近づき話しかける。


「いままでありがとうございました。」


そういって俺は魔法を発動した。


ーーーーー


「あ、勇者が一人消えたわ。」


「あらぁ、やられちゃったのね。」


白い空間で

二人の女性が椅子に座りながらお茶していた。

二人の間には机があり、

そこには二人が管理者勤める世界の地図がのっていた。

赤と青、緑の三色で分けられた幾つもの駒がその地図の上を埋め尽くしている。


「せっかく候補を潰すチャンスだったのにぃ~」


壊れた青の駒を取り除く眼鏡をした女性は悔しそうに声をあげる。

しかし、次の瞬間には別の場所で赤の駒が大量に砕け散った。


「あら、まだ育成途中だったのに壊れたわ」


「ふふん。うちの勇者凄いでしょ。」


砕けた赤の駒の近くには一つの青の駒。

彼女の言葉から要するに青の駒が勇者なのだろう。


「じゃぁ、ちょっと補充しますか。」


そういって、赤の駒を操る女性は席を立つ。


「なら、その間に潰しちゃお♪」


青の駒を操る女性はたった今勇者を倒した緑の駒の回りに青い駒を集めようとしたが


「それはルール違反よ?」


「いいじゃないーたった一人だよ?」


「その子は特別なの。」 


と、席を立った女性に止められた。


「その代わり‥…」


そういって赤い駒を一つ握りあげると、ーーグシャ。

女性の手の中で赤い駒は砕け散った。


「あなたの嫌いだった魔王。一人潰してあげたわ。」


「いいのー?じゃあ、この子はもういいや魔王の所に攻め込めー」


移動させる筈だった青い駒達を、手で砕かれた駒の置いてあった近くの場所に置いていく。

後は眺めて放置プレイだ。

今度こそ本当に赤い駒を操っていた女性は空間から消え一人になる。


「ほんと、何がお気に入りなのかな?」


残った彼女は緑の駒を取りじっくりと眺めていた。



投稿前にチェックし修正等しますが

もし矛盾、変な所、誤字、誤植を見つけたら教えてください。


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