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窓ガラスを割ったのは紛れもないこの猫。赤い目になり血管が全身に浮かび上がりなぜか身体が巨大化し虎のような図体…そして黒い化け物になった。
しかしそんなことには気付かず美優をひきずる麗は1階の春香の部屋の扉をノックする。
「春香さん…」
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当の春香はヘッドホンをしながらゲーム配信まっただ中でゲーム音以外の外の音は聞こえていない。
さっきガラスが割れた事も気付いていない。
相変わらずベヴィリスナーでスパチャ投げまくる『馬ガヅラ』と言うネームのリスナーの鬼のようなスパチャで稼ぎまくりながらもそんな事より目の前に集中している春香…
それは別にリスナーを雑に扱っている訳でもなくれっきとした 理由がある…
いま春香が目の前にしているのは死にゲーとしても呼び声の高い和風アクションゲーム『神時雨』と言う作品で、
その中で数人しかクリアした事のない高難易度のエンドコンテンツ『オニヤンマ』を挑戦している最中だった
コンテンツ名と同じ名前である敵キャラ『オニヤンマ』は
4本足と8本腕の異形のゾンビのような化け物で目に止まらぬ速さの攻撃および受ければ理不尽すぎて台パンしたくなる攻撃力、
すべてが理不尽だがクリアすればすべてが褒められる世界だ。
オニヤンマの理不尽な『普通のゲーマーが受けきれない数』の初見パリィを真剣な目で受ける春香だったが、なぜか次第に視聴者である『同接人数』が減っていく。
夜なので10人いたハズが次第に3人に減る。
(んだよっ…!人が頑張ってんのにっ!)
とガキみたいに悔しがるも、最後…あのアホみたいにスパチャしていた『馬ガツラ』が「逃げろっ!」とコメントを残し…同接0人になる。
「は…!?」
春香はそれでも持ち前の反射神経でオニヤンマのバカみたいな攻撃をパリィする。
複数回の意味不明なスピードの攻撃をなんとか防いだ。
しかしそれより春香にとってリスナーが急に0人になったことが気になる。
(なんなんだよ…!?逃げろってなに?急に荒らしみたいなコメントなに?)
と思う中、アホらしくなりゲーム操作を辞め、オニヤンマの攻撃を受けてゲームオーバーになる。
…その瞬間、ゲームオーバーで音が一瞬消えたため、ヘッドホンでゲーム音を聞いていた春香の耳に現実の音が聞こえる。
ドンドンドンッ!
「春香さんっ!」
…麗の声だ。
春香は配信が0人になったので不機嫌ながらも配信を切り麗の声に対応するため立ち上がる。




