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06

―――彩芽は下のフロアへ移動していた。




その意図はわからないが、


元々かなり下の階層にいた海田がわざわざ電気が止まったエスカレーターを人力で登ってきていた。


…スピードが早い。


「なんだよ…?」


と海田が息も切らさずに問いかける先には、当のフロアにいる彩芽が。


彩芽は答える。


「かっこいい!」


とハートマークを浮かべながら海田に寄りかかる。


「…!?」


黒髪美人のお姉さんに身体を密着させられ海田は焦りながら「ちょっと待てや!」と顔を真っ赤にしてジタバタする。


「なんだお前!?急になんなんだよ…!?」


と海田が言う中、


彩芽が「戻らなくていいわよ…?私たち組まない…?」と言い海田は動きを止める。


「は?」

「あなたが知らないだけで私は立花さんと手を組んでる」

「……!」

「神崎を消すためにね………」


海田は彩芽の目を見る。


「意味わかんねー…」

「あなたも神崎にいなくなってほしいんじゃないの?」

「……」


そう言われて海田は上を見て考えるが、


「いや、どっちでもいいかな」


と能天気に答える。


「俺別にあの人は好きでも嫌いでもない。いてもいなくても変わんねーなここでは」


…側近2人に愛されていないバカ大将のようだ。


海田はそのまま彩芽を無視して屋上へ足を進める。




「あーあ…そう簡単にはいかないか」


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