03
「……まぁ、……春香さん、片山さんの件は筒抜けだな」
「……!」
春香は東条を見る。
「…そもそも彩芽さんがあの日抜け出したのは"春香さんが片山さんに情報を聞いた"と言う事を立花に報告するためだろう」
春香は彩芽を見る。
相変わらずムカつくほど美人な顔を太陽をバックに輝かせている。
「……」
東条が彩芽をどうするか考えている中、春香が口を開く。
「彩芽さん…ひとつだけ教えて」
「なに?」
「……」
ムカつく美人の目を鋭い目つきで見ながら問う。
「わざわざ車で私たちシェアハウスのメンバーを助けに来た理由は…?」
春香は殺気立ちながら言うも彩芽は何も動じずに言う…
「そりゃあ立花とか神崎への土産よ……あいつら腐っても男だからね……いずれ性欲爆発するでしょ…若くて可愛い女の子を餌として用意してデメリットないでしょ……」
「……」
「私みたいな"おばちゃん"よりさらに若い子用意しとけばバカな男どもは先にそっちに食いつくし、"連れて来た私"も恩恵受けれるかもしれないでしょ………?」
「……」
「現に立花は私が女を3人連れて来た事に喜んでたしね」
…瞬間
春香が地を蹴ろうとするも、
東条が抑える
「待てっ!春香さんっ!」
「あやめぇぇぇ!くそババァ…てめぇぇぇっ…!!!」
…春香はなにも自身を餌にされたのが嫌なのではない。
あの優しくて純粋でいい子な2人"麗"と"美優"を汚らわしい獣のエサ前提として連れて来られた事が気に食わないのだ。
「あの2人の気持ち考えた事あんのかくそババァ!!!」
「くそババァかぁ……おばちゃん悲しいな………」
と言いながら冷徹な目で東条に抑え込まれた春香の目を見る。
「離して東条さんっ!こいつはっ!こいつは麗ちゃんと美優ちゃんをっ…!」
「悪手だっ!だめだっ!冷静になれ!!!」
「離してっ!!!」
…彩芽は、今にも自身に飛び掛かりそうな春香を見て溜め息をつきながら言う
「別に完全な敵って訳じゃないのにね私…。東条さんもわかりますよね?」
「……」
東条は彩芽の目を見ながら無言だ。
その東条の腕で春香が暴れる。
「彼女が落ち着くまで距離取りますね…。ただ何回も言うように私は敵じゃない…」
彩芽が東条の目を見て言う。
「私が"BETする"なんて上から目線な言い方しちゃったから失礼だったけど、別にそう言う上から目線なつもりはなくて、あなたが"私を使えるかどうか"で判断してくれればいいですよ…?」
「……」
「その視点のあなたの判断の意見を聞いて、私が立花かあなたどっちにつくか判断する…これならお互い対等でWINWINでしょ?」
彩芽はそう言っていったんその場を去った。
その後ろ姿を東条は見る。
腕で暴れる春香を抑えながら。




