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―――森口彩芽 22歳 新卒入社


店舗デザイン・内装施工の業種の会社に入社する。


入社初日オフィスに行くと皆スーツを着てはいるものの…


「……!?」


髪色はカラフル、長髪やパーマや剃り込みなど多種多様、


女性陣はギャル風からキャバ嬢風まで…


いろんな見た目の人種がPCの前に座っていた。


(これが社会人…?)


彩芽はこの光景に最初 目をまん丸にして汗をダラダラと流した。




だが彩芽にとって別に就職は正直適当で、本命は大学時代から付き合っている彼氏との結婚。


(まぁ会社なんていつでも辞めればいい…!すべて宗君との結婚のためっ…!)


この就職は通過点。正直就職なんてどこでもいいと思っていた。


だから適当に受かりそうな就職先を適当に選んで適当に面接受けて適当に答えて適当になぜか受かった。




この受かった会社に勤めてみればわかるが、


かなりゆるく、社員の大半は結構がPC前で仕事していない。


男性陣はタバコ休憩行きまくったりPCで麻雀ゲームしまくったり…


(ゲームしてるだけで給料もらえるの…!?)


女性陣は一生メイクしたりSNSあさったり雑談したり…


(社会人って最高すぎませんっ…!?)


まだ純粋だった新卒の森口彩芽は目の前の光景を真に受けた




彩芽は事務で採用されたし良くも悪くも深く考えなかったので


『社会ってこんなもんなのかっ!』とアホの思考で当時は納得していた。




そんな意味のわからない勤務態度の社員たちがいる会社で、なぜか全員がピリつく日があった。


それは"オーナー"が来る日。


"社長"も怯えるオーナーが来る日に彩芽は応接室でのお茶出しなどを頼まれる立場。




…オーナー立花。



…新卒の自分より年下であろう赤い髪の男…立花。


そのオーナー立花より年上の男がこの会社の社長で、立花にペコペコしている。



新卒の彼女には全く理解できない世界だった。




普通に考えれば違和感だらけの世界にも関わらず、


彩芽は生きる目的が『宗君との結婚』なので自身の勤めてる会社の内容はどうでも良くて、


とにかく持ち前の『自分で自分を詰め込み教育する完璧主義』で"宗君にとっての理想の花嫁"になるために奮闘する。


・


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フラれた…


彩芽は気付いてないが、宗君は彩芽をただの"完璧主義な重い奴"と思ってフッたのではなく、


彩芽の『自分で自分を"詰め込み教育"して自分自身を"完璧に仕立て上げる才能"』に恐れをなして逃げ出した…


そんじょそこらの男では敵わない…


あまりにも有能であまりにも完璧すぎる才能…




しかし彩芽自身そんな事は気付いてもないしただ悲しいだけなので、


会社で全員が退社した後にヤケクソで居残りし、


覚えた掃除スキルで社内をピッカピカにしてやろうと怒り任せに掃除をしていた。




…そんな中で、オーナーの立花がオフィスに入ってきた。




「…!」


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