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にわか冒険者の破天荒な一年間 ~世界の王にあたしはなる!  作者: 満原こもじ


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第323話:それはフラグだ

「パワーカード好きアトム君の総評を拝聴いたしましょう!」

「「「パチパチパチパチ!」」」

「緊張しやすぜ」


 してないクセに。

 アトムはパワーカード大好きっ子だ。

 イシュトバーンさんからもらったカードの中には、知らないやつや興味はあっても今まで持ってなかったものもある。

 言いたいことがたくさんあるんじゃないかな。


「『風月』は以前から注目してたカードでやすね。強力なバトルスキルが二つ付属するというのは、普通に強いでやす」


 うんうん、以前からアトムは『風月』欲しがってたもんねえ。

 『風月』は『スコルピオ』ほどじゃないけど攻撃力補正が大きいというのも、見逃せないポイントだ。


「ヤバいカードが二枚あるぜ」


 言葉遣いが崩れたな。


「『ファラオの呪い』アンド『るんるん』ね?」


 ダンテの指摘にアトムが頷く。

 二枚ともアルアさんとこの工房の交換対象にない、全然知らないカードだ。

 『ファラオの呪い』を装備して『薙ぎ払い』したら、全体即死/麻痺/スタン攻撃じゃん。

 ステートは属性と違って『五月雨連撃』にも乗るからそっちでもいいか。

 全体即死攻撃が実現するとなるとロマンだなあ。

 しかし……。


「『ファラオの呪い』は姐御の『雑魚は往ね』があれば、必要なカードでもねえと思いやす」


 まあアトムの言う通りなのだ。

 レベルカンストした現在、『雑魚は往ね』のほうが確実に魔物を仕留められるだろうしな。

 ともに攻撃属性がついてないということで、弱体化効果の強力な『暴虐海王』との比較になりそう。

 でもそれなら強敵にも効く可能性がずっと高い『暴虐海王』を、ボス戦でも普段使いでも選択したくなるな。


「『るんるん』は、ダンテの『豊穣祈念』と効果が重複するのかしないのかわからねえ。早めに検証したいぜ」

「よし、いいでしょ。カード再編成するよ」


 あたし……『シンプルガード』『あやかし鏡』『スナイプ』『アンリミテッド』『暴虐海王』『スコルピオ』『風林火山』

 クララ……『マジシャンシール』『逃げ足サンダル』『誰も寝てはならぬ』『光の幕』『三光輪』『スカロップ』『シンプルガード』

 アトム……『ドラゴンキラー』『ルアー』『誰も寝てはならぬ』『ハードボード』『シールド』『武神の守護』『ファラオの呪い』

 ダンテ……『プチエンジェル』『ボトムアッパー』『誰も寝てはならぬ』『癒し穂』『スペルサポーター』『三光輪』『るんるん』

 予備……『寒桜』×四『誰も寝てはならぬ』『アンチスライム』『サイドワインダー』×二『三光輪』×二『前向きギャンブラー』『オールレジスト』『ヒット&乱』『刷り込みの白』『ナックル』×二『ニードル』『スラッシュ』×二『アンデッドバスター』『風月』『鷹の目』『スナイプ』『シールド』『ハードボード』『ファイブスター』『ボトムアッパー』『ポンコツトーイ』『厄除け人形』『火の杖』『エルフのマント』


 対ウィッカーマンは入れ替えるとして、普段はこうだろう。

 若干攻撃力は落としたが、アトムは『ドラゴンキラー』の攻撃遠隔化を優先してみた。

 どうせ『ファラオの呪い』の即死が効けば関係ないしな。

 図らずも『アンデッドバスター』が手に入ったので、いつかはリッチーと戦ってみたいもんだ。


 クリティカルを無効にする『シンプルガード』は、あたし以外にはクララかアトムかどっちに装備させるべきかは少し迷った。

 アトムは防御の機会が多いから、『シンプルガード』よりヒットポイント自動回復のある『武神の守護』が有効と考え、『シンプルガード』はヒーラーのクララに回した。

 ま、編成はこんなもんだろ。


 まず調べなきゃいけないのは、やはりアトムの言ってたように『るんるん』と『豊穣祈念』の効果が重複するのか相殺されちゃうのかだな。

 

「今日はここまで。寝よう!」


          ◇


「サイナスさん、こんばんはー。聞こえる?」


 寝る前にサイナスさんとヴィル通信だ。


『ああ、聞こえるよ』

「夜サイナスさんと話すと、よく寝られる気がするんだ」

『多分気のせいだ。君はいつでもよく寝てる。その様子が想像できる』


 アハハと笑い合う。


「今日、レイノスのイシュトバーンさん家に行ってきたんだ。御飯ごちそーになった」

『ん? レイノスへ簡単に行けるようになったのかい?』

「ちょっとおかしな話なんだよ」


 サイナスさんに『地図の石板』と転送魔法陣の仕組みを話す。


「この前会った時に、イシュトバーンさん家に繋がる『地図の石板』渡されたんだ。暇してる人だからさ。時々遊びに来いって意味だと思うんだけど、どーしてそんな石板があるのかはミステリーだなー」

『イシュトバーン氏に聞けばいいじゃないか』

「つまんないとこで借りを作ると、何要求してくるかわかんないジジイなんだよね」

「ははあ、取引がシビアな人物なのか」

「面白いクソジジイだよ」


 もっともイシュトバーンさんも詳しいことは何も知らないようではあった。

 ミスティさんにもらった山の集落行きといい、女王にもらった海底行きといい、何で? ってところから『地図の石板』が出てくることがあるんだよな。

 まあ転送魔法陣が増えることに文句なんかないんだが。


「明日、レイノスで黒の民の調味料講習会なんだ。まよねえずの作り方、酢の販促のやつね。来てくれって言われてるから行ってくるよ。あたしの出番なさそうだけど」

『ハハッ、フラグだな。散々タダ働きしておいで』

「嫌なこと言うなあ。タダ働きは美少女精霊使いのポリシーに反するんだけど」


 あたしも何かある気がしてきたぞ?

 こういうカンは大体当たってしまうとゆー切なさ。


「カラーズでは何かあった?」

『いや、今日は特にないな』

「最近、何もないのが一番と思えるようになってきたよ」

『君、たまに年寄り臭いこと言うよな』

「でも何もないと退屈でしょうがないんだよねえ」

『言ってることに矛盾があるだろ』

「そーゆーお年頃なんだぞ?」


 乙女心のわからないサイナスさんは、きっと何がお年頃? って思ってるに違いないが。

 面倒な事件は嫌だけど、エンターテインメントは歓迎ってことだよ。


「あはは、じゃあサイナスさん、おやすみなさい」

『ああ、おやすみ』

「ヴィル、ありがとう。通常任務に戻ってね」

『了解だぬ!』


 よし、今日もこれで終わりと。

 寝るべえ。

 ドロップ率アップのパワーカード『るんるん』は地味に働きます。

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