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第8話 運命の赤い糸
アン「あれ? カイトくん……」
カイト「ん? どうした?」
さすがに今から文面を考えるのは早かったか?
アン「小指に……糸? がついてますよ」
俺の小指には……赤い糸がリボン結びされていた。
カイト「ああ、これか。
これは俺の宝物で……
大切な家族の絆なんだ」
アン「なるほど。『運命の赤い糸』ですね」
カイト「運命?
……そういえば昔、父さんが
そんなのろけ話をしてたっけ。
俺と母さんは運命の赤い糸で
結ばれてるんだ!……って」
アン「なるほど。
では、その赤い糸はお父様から?」
カイト「いや、これは別で……」
『ガラガラ』
教室の扉が開いた。
先生「授業を始めるわよ~。みんな席について」
俺たちは私語をやめて、教科書を机に広げた。
念願の……初授業が始まる。




