第6話 年上の同級生②
アン「そうだ! 連絡先を交換しましょうよ」
アンが携帯を取り出した。
カイト「了解」
カイトもそれに続く。
ロイド「……」
俺はそれを黙って見ていた。
カイト「あれ? ロイドは?」
携帯を取り出さない俺を見て、
カイトが聞いてくる。
ロイド「いや、携帯壊しちゃってさ……」
俺が事情を話す。
カイト「そうなのか……
じゃあ、直ったら連絡先交換しようぜ」
ロイド「構わないけど……
いつになるか分かんないよ?」
カイト「えっ?」
カイトが困った顔をした。
アン「ロイドさん……
携帯壊れたのはいつですか?」
アンが鋭い質問をする。
え~と、あれは魔物に襲われたとき……
いや、屋上から落下したときだっけ?
まあ、どっちも同じ時期だからいっか。
ロイド「一年半前……かな?」
俺が曖昧な記憶で答える。
俺の頭は携帯なんかより『彼女』のことで
いっぱいだったから。
カイト「もう直す気ないじゃん!?」
カイトがもっともなことを言う。
ロイド「いや~、なんか面倒でさ……ふぁ。
なんか、眠くなってきた。
二人とも……おやすみ」
俺は全て投げ出して眠ることにした。
ああ、今日も彼女の夢が見れたらいいな。
……。
…………。
カイト「まじか!? この人!?」
突如、寝だしたロイドを見て
俺が驚く。
アン「まぁ、二年も留年してますし、
きっと、やる気がないんでしょうね……」
カイト「……」
俺が絶句する。
このマイペースな先輩(同級生)の
今後が心配になった。




