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第5話 年上の同級生①
カイト「ところで、ロイドは
なんで騎士クラスに入らなかったんだ?
ずっと、剣を握ってきたんだろ?」
俺がロイドに聞いた。
アン「ロイドさんは元騎士クラスですよ」
カイト「あっ、そうだんたんだ……って、あれ?
じゃあ、入学して早々一般クラスに編入
したのか?」
ロイド「違うよ。
俺……二年、留年してるんだよね」
カイト「えぇー!?」
俺が驚いた。
カイト「せ、先輩だったんですね……ロイドさん」
俺が慌てて敬語を使う。
ロイド「ため口でいいよ。
年上ではあるけど、同級生だからね」
カイト「そ、そう?……じゃあ、ロイドで」
ロイド「うん、うん。いいね。
これぞ同級生」
ため口の俺を見て、
ロイドが満足そうに笑った。
アン「そうですよ、カイトくん。
ため口で充分……
むしろ、来年は私たちが先輩になるので
ロイドさんが私たちに敬語を使うべきで
すよ」
ロイド「あはは、確かにその通りだね」
カイト「いや、一緒に進級しようよ!?」
俺が切実な願いを口にした。
クラスメイトが留年なんて
目覚めが悪すぎる。
ロイド「あはは、嬉しいことをいってくれるね~。
カイトは~」
ロイドが笑いながら、
俺の脇腹を肘でぐりぐりした。




