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魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第19章 少年の恋心編―前編―
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第17話 追加の稽古

 教会の裏手。

 さっきまで母さんと剣の稽古をした場所に俺は再び立っていた。


ミレイ「ロイドくんはこれまでレナちゃんとしか稽古してなかったからね。私との稽古を通してレナちゃんの知らない必殺技を覚えて勝ちをもぎ取っちゃおう」


 ミレイさんがメイスを握りしめながら言った。


ロイド「俺がミレイさんと……」


 俺が手に持っている木刀に目を移す。

 俺の得物は木刀。

 それに対してミレイさんはメイス……。

 果たして、特訓になるのだろうか?


ミレイ「ふふ、安心して。私は『ガーディアン』のジョブも持っているからね。大船に乗った気持ちでいなさい」


 ミレイさんがその大きな胸を張りながら自信満々に言った。


ロイド「ガーディアン? ジョブ?」


 聞きなれない単語に俺が疑問を抱く。


ミレイ「ジョブって言うのは冒険者に割り振られる適正……得意分野のことね。守護者ガーディアンは人々を守ることに特化したジョブよ。ちなみに私はもう一つ、僧侶のジョブも持っているわ。こちらは人々の傷を癒す回復魔法のスペシャリストであることの証明なの」


ロイド「なるほど。それでミレイさんが孤児院の用心棒になったんですね」


 その腕っぷしで子供たちを守り、子供たちが怪我をしたら魔法で癒す。

 ミレイさんって凄い人だったんだな。


ミレイ「……(ニコッ)」


 ミレイさんが微笑む。

 その慈愛に満ちた微笑みを見て、俺の心が温かくなる。

 そうか俺は……。俺たちはずっとミレイさんに守られてきたんだな。


ミレイ「私ならロイドくんが怪我をしても魔法ですぐに治せるわ。……つまり、多少無茶な特訓をしても問題ないってことよ」


 ん? なんか風向きが変わったぞ。

 すごく嫌な予感がする。


ミレイ「さあ、ロイドくん。私の攻撃を全力でかわして見せなさい!」


 ミレイさんがメイスを振りかぶって全力で突っ込んできた。


ロイド「うわあああーー!!」


 突然の出来事にあわてた俺は思わず手に持っていた木刀でメイスを受け止めようとしてしまった。

 その結果……


『バキッ』


 木刀はあっけなく折れてしまい……


『ドゴッ』


 ミレイさんのメイスの直撃を喰らった俺は鈍い痛みとともに意識を失った。

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