第9話 道化師からの通信?
翌朝。
道化師?『もしもし、レイ?』
人形のレイ――『道化師』からの通信がきた。
レイ「どうしたんだい? もしかして、オルガさんに動きが?」
僕が警戒心を強める。
悪魔の姿で挑めば勝てる相手ではあるが……。
道化師?『ああ、そうなんだよ。聞いて驚かないでね。……なんと、オルガさんが恋人らしき人物とデートしてたんだよ!』
道化師が興奮した様子で報告する。
レイ「なっ、すでに奥さんがいるのに。別の女性と!?」
道化師?『まだ、オルガさんが既婚者だと思っていたのか……』
僕の反応に道化師があきれた。
レイ「確かに……。オルガさんは常に遠征続きで家庭を持っている暇はない。各遠征先に現地妻がいると考えた方が自然か」
僕が考えを改める。
道化師?『……レイの中のオルガさんってどうなってんの?』
レイ「イケメンのプレイボーイ。あとロリコンの気質あり」
道化師?『……まあ、いいか。レイの妄想はほっといてオルガさんの恋人の話だ』
僕のオルガさんへの認識が妄想で片付けられてしまった。
道化師?『どうする? レイもこっちにくるかい?』
レイ「う~ん。気にはなるけど……。オルガさんは今、遠くにいるんだよね?」
道化師?『数日はかかる距離だね』
数日か……。
レイ「遠慮しておくよ。今はマオの方が優先だ」
道化師?『賢明な判断だね』
道化師が僕の考えに同意した。
道化師?『オルガさんは王都にいないけど、代わりに騎士団の団員がマオを監視している。気をつけなよ、レイ』
レイ「了解。そっちも気を付けてね」
プツン。
道化師からの通信が切れた。




