↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法学校の悪役令嬢  作者: ああああいい
第16章 千年前の英雄編
183/337

第11話 英雄の記憶を持つ少女①

 王都でカイトたちに出会ったあの日、私とルナは過去の記憶を取り戻しました。

 その時に取り戻した記憶はほんの少しで私はまだ自身の『本当』の正体には気付いておらず、ただ……カイトに再会できたことを喜んでいました。

 それから日が経つにつれて過去の記憶が少しずつ蘇り……そして、私は知りました。

 自身が伝え聞く英雄――大魔導士ベルクであることを。


ベル「ふ、ふ~ん」


 私は鼻歌交じりに寝支度をします。


ルナ「ベルちゃん。嬉しそうだね」


ベル「はい! だって、私はミカが憧れた『大魔導士ベルク』……本人だったんですから! ああ、次にミカに会う時が楽しみです」


 私の正体を知ったミカはきっと……


ミカ(妄想)「えっ! ベルお姉ちゃんが大魔導士ベルクだったの!? 凄いよ! ベルお姉ちゃん……だ~い好き」


ベル「うひひ」


 大喜びするミカに抱きつかれる妄想をして、私の顔がだらしなくほころびます。


ルナ「ふふ、本当に良かったね。ベルちゃん」


 ルナが自分のことのように喜んでくれました。


ベル「ルナ……本当にありがとうございます。こんな私を受け入れてくれて」


 私がルナに感謝を伝えます。


ルナ「私の方こそベルちゃん……ううん。『ベルク』が一緒にいてくれて嬉しかった。その……これからも一緒にいてくれる?」


 ルナが心配そうに聞きました。


ベル「はい、もちろんです。かつての私がベルク……英雄だったとしても、今のは私はルナの一番の親友『ベル』であることには変わりません。だから、これまで通り……『ベルちゃん』って呼んで欲しいです……」


 私がルナにおねだりをしました。


ルナ「ベルちゃん……。うん、分かったよ! ベルちゃん、ベルちゃん、ベルちゃん、ベルちゃん……」


ベル「もう、ルナったら呼び過ぎです」


ルナ「えへへ、ごめんね。嬉しくて、つい」


ベル、ルナ「あはは」


 私たちは笑い合いました。

 そう、浮かれていたんです。取り戻す記憶は何も喜ばしいものだけでは無いことに気付きもせず……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。