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0-1 プロローグ

はじめての異世界系のラノベです。よろしくお願いいたします。


コンセプトというか路線としては

1.少年少女が人間から獣のようなヒーローに変身して活躍する話

2.登場人物が多すぎないように

3.世界観の設定が複雑にならないように

4.国や勢力が多すぎないように

5.文章はポキポキとしてちょっと硬めの感じ?

6.全体にあまり長すぎず短すぎず、話が速く進むように

…という方向を目指しました。そういうのがお好みの方は是非どうぞ。

もちろんそれ以外の方も、よろしければ寄って見ていただけるとありがたいです。

また時々へたくそな挿絵をつけることがありますので、どうかお手柔らかにお願いいたします。



 辺境伯領の北西部で美しい田園風景を誇っていたガリエル村の家々が、炎につつまれている。西の敵国から軍隊が国境を越えて侵攻し、一斉になだれ込んできた。

 たまたま守備隊の主力が他の地域に移動していたために虚を突かれたのだ。


 敵国の軍隊は戦闘員かどうかなどお構いなしで、逃げ惑う村人たちを情け容赦なく殺戮していく。鶏や豚、穀物などを手当たり次第に略奪していく兵もいる。


 1つの民家の中で、ある家族が窓の外に広がる惨状を見て震え上がっていた。

 もう外に逃げても間に合わない。今飛び出して行けばすぐに槍や刀の餌食だ。でもこの家に襲ってきたらどうするか。


 地下室があった。そこに隠れるしかない。


「レータ、地下室に隠れて!」

 窓際で外の様子を見ていた父親と母親は、少し離れた内側の食卓の下にいた9歳の娘に向かって叫んだ。

 娘はすぐに奥の方に駆けて行った。床の入り口を開けて地下室に転がり込む。


 父親と母親は、自分たちの横にいるその姉と兄らしい子どもにも声をかけた。

「さあ、私たちも地下室に逃げるんだよ」


 しかしもう遅かった。戸口を敵兵たちが蹴破った。

 眼をぎらつかせた敵兵達はすぐにその一家の父、母、子ども2人に襲いかかって剣で斬り殺していった。悲鳴が次々に上がって行く。


 先に地下室に引っ込んでいた娘は、暗い中で眼をつぶり、家族の断末魔の叫びを聞いていた。


 すぐに何の声もしなくなったが、まだ娘は地下室にこもり続けた。むやみに出て行くと危険だということくらいはもう理解できる年齢だった。


 だいぶ経ってまったく物音がしなくなってから、ようやく娘は地下室の戸をあけて床の上に顔を出した。

 血まみれになった家族が眼の前に横たわっている。娘は家族の亡骸にすがって激しく泣き始めた。

もう家の周囲には誰もいなくなっていたので、泣き声は誰にも聞こえなかった。


 泣き疲れて意識が遠くなるまで娘は泣き続けた。


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