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8 空間魔法の使い道

 さて、スキル確認をしよう。

 まず[分体Lv2]を確認すると、Lv1では目の前1m程にしか出せなかったのが、15mほど遠くにも出せるようになっていた。不意打ちとかにつかえそう。

[蜘蛛糸Lv2]は太さがより変えられるようになったのと、[射出]の速度が増した。

 新しく覚えた[斬糸Lv1]は今まで綱糸でしてきたことを専用の糸でできるようになった。糸の質としては綱糸より細いが硬く、糸と言うよりワイヤーと言ったところだろう。切れ味抜群。

[危険察知Lv1]は説明を読むと、危険が分かるらしい。らしいというのは検証のしようがないから。まわりに敵が居ないしね。

 さて、検証終了。はやくお肉を食べたい。行こう。


 森に入り、立体機動のレベル上げのために木の上を渡って魔物を狩りながら移動している。途中にフォレストベアという魔物も居たけれど、木の上から斬糸で首を落として終わった。

 魔物を見つけては気付かれずに首を落とすことを繰り返していたらついにスキルを獲得した。


[[暗殺Lv1]が獲得可能になりました]

[[隠密Lv1]が獲得可能になりました]

[称号《首を狩る者》を獲得しました]


 ついでに称号も獲得した。

[暗殺]は不意打ちのダメージボーナスで、[隠密]は見つかりづらくなる効果がある。

 称号はこれだ。


 《首を狩る者》

 100以上の首を狩った者に与えられる称号。

  首への攻撃の切れ味の増加


 今更だけど、このゲームは部位破壊がある。

 つまり、手足を切り落としたりでき、流血で継続ダメージを与えられる。

 そして首を落とすと即死する。骨折とかはしないけど、身体から離れると欠損判定になり、それが首だと即死だ。

 それと、吹き出る血も、飛び出す内蔵も、全て現実と同じ状態で見える。

 つまり、グロい。

 苦手な人は居るだろうけど、r18指定されてるから、苦手な人はそもそもやらないだろう。

 r18と言えば、痛覚軽減を30%まで落とせる。

 普通のゲームは最低でも50%なので、かなり痛いだろう。

 ちなみに私は30%でやっているよ。

 上げると感覚が鈍ってやりにくいからね。

 何はともあれ、首を落としやすくなるのはいいね。


 そんなこんなでついに豚と牛を見つけた。


<ポーギーLv13>

<ビフタインLv14>


 ここら辺の敵は大体Lv13~14くらい。

 でも、隠れて首落として何とかなった。

 でも、それだけじゃつまらないからLv上げも考えて空間指定を敵に付けてみた。すると、なんと離れていても敵の位置がわかったのだ!

 面白くなって近くにいる敵に付けまくった!マーキング(空間指定を敵に付けることをそう言うことそう呼ぶ事にした)は便利だなー。

 そしてついに……


[スキルのLvが上がりました]


 きた!!!

[空間魔法Lv2]になった!!待ってました!

 やっぱり魔物相手に使った方が経験値が多いのかな?

 新しく出た魔法は[空間固定]というもので、言葉通りに空間を固定するらしい。

 ちょっと試してみよう。

 まず、手の上に石を乗っけてみる。その石に空間固定を発動する。そして手を離してみると、石が落ちずに浮かんだままになっている。

 Lv2になっても攻撃魔法ではなかった。はやく攻撃魔法来ないかな。楽しみ。

 あ、いいこと思いついた。これで糸を空中に固定すれば空中でも移動できるのでは?

 思い立ったが吉日。さっそくやってみよう。

 糸を伸ばして空間固定を使う。


「うーん、これは駄目かなぁ」


 空中に止まった糸に触れてみると、簡単に崩れてしまった。

 細すぎて耐久力がないのだろうか。

 これじゃあ上に立つことなんてできない……。

 いや、別に糸自体を固定する必要は無いのか?

 石を2つ投げて空間固定をする。そこに糸を掛ける。ちゃんと固定されているか確認をして乗ってみる。


「よいしょ……おお…!」


 私が乗っても糸は少したるむ程度で切れる感じはしない。ジャンプしても問題ないみたいだ。

 ちなみに移動中に[立体機動Lv2]になっていた。そのためバランスなどが上がっているので、糸の上で立つことなどは簡単に出来る。


「でも石だと目立つなー…」


 空中に石が浮いているのだ。自然と目がいってしまうだろう。

 なにかいい手はないかな。もう、空気を固定したらいいのでは。あ、いいかもしれない。やってみよう。

 空間指定を何も無い所を指定してからの空間固定をする。その場所を触ってみると固い透明な壁みたいなものがある。大体大きさは一辺が30cm程の正方形だね。でも、糸がくっつかない。駄目か……。

 いや、もしかしてさっきのは糸を個として固定したから駄目だったのかもしれない。今度は端の部分を空気ごと固定すればいいのでは。

 空間指定をしてその場所に糸を出す。そして重なった時に空間固定をする。すると、端の部分だけ止まっていて指定外の糸は垂れ下がっている。反対側も同じ要領で固定する。

 そして乗ってみる。石と同じ感じ。いいかも。


 あれ?これ、移動したりするなら糸を張る必要が無いのでは?

 空気を固定してそれに乗ればいいんじゃん……。

 でも、糸で移動するのってかっこいいんだよね。

 あ、じぁあ某蜘蛛男さんみたいに移動するのはどうだろうか!結構早く移動出来そうだし!

 あ、でもくっつけられるほど高いものがある所が無いじゃん。

 そこで空間魔法の出番か!

 くっつけたい場所で固定すれば何も無くても移動出来るね!

 広くて早く移動したい時は糸、逆に狭かったり遅く移動する時は空気のほうが良さそう。使い分けていこう!


 その後は、空気と糸の移動の練習をしながら豚と牛を狩りまくって、お肉も大量に手に入ったので街へ帰ることにした。

9/10

・部位破壊の部分を大幅に変更。

・マーキングの制限時間の削除。

・移動方法の変更。


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