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「先輩、仕事辞めてどうするんすか?」  作者: シルヴィア・紫の夜明け


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4/21

うーん、回転率悪いっすね

 次の日。

 昨日のうちに通販で注文していた噴霧器が届くと、後輩ちゃんと一緒にダンジョンへと赴いた。

 噴霧器にセットする中身は、後輩ちゃんが持っていたアイテムボックスの中へ。

 後輩ちゃんさまさまである。

 攻略サイトにそういうものがあると書かれていても、それを手に入れられるかは別ものである。


「なんでスーツっすか?」


 それは昨日の時点で言うべきでは?

 それに制服やスーツで絵の具を使う人たちもいるみたいだし。


「それは絵を綺麗に描くためなんじゃないっすか?

 知らないっすけど」


 噴霧器に市販の酢を半分水道水で割った3パー酢をセット。

 それをスライム共に撒いていく。

 けれどもフロアにスライムが沢山いる訳でもないので、これなら霧吹きで一体一体倒していった方が速そうだ。


「うーん、回転率悪いっすね。

 これ使いますか?」


 なにこの紫色のドロドロとした液体。


「ダンジョン産の花とか蜜で作るアイテムっすね。

 これ使うとレベリングはかどるんすよ。

 あ、スライムには使った事ないっすけど」


 うん、まあ、行ってみよう。



「おお、やっぱ湧き凄いっすね」


 噴霧器のレバーを握りっぱなしなのに、スライムの肉壁が消えうせる気配がない。

 消えると同時に湧いている。

 これフロアの入り口でやるやつなのでは?


「うん、まあ、そうっすね。

 久しぶり過ぎて忘れてたっす」



 15分くらいすると液体の効果が切れたようで、当初みたようなスライムの数に戻った。


「先輩、やくそう566本で、ゼリー8個だったっす」


 数えるの速いね。


「アイテムボックスに入れるとアイテムボックスくんが数えてくれるんすよ」


 いいなアイテムボックスくん欲しい。


「私が先輩のアイテムボックスになるんで大丈夫っすよ」


 ありがたいようで何か怖いな。


「先輩、それで何匹倒したっすか」


 昨夜、後輩ちゃんに教えて貰ったようにステータスを開く。

 そして討伐欄。

 スライム 討伐数 10074


「おお、今ので10072匹も倒したんすね。

 先輩やりますね。

 あと10回くらいやっちゃいます?」


 昨日買った酢の量は大丈夫だけれど、紫のドロドロの数は大丈夫なのか?


「それは腐るほど持ってるんで大丈夫っすよ。

 あと1000回だって行けるっす」


 アイテムボックスくんくさそう。


「怒るっすよ? 否定は出来ないっすけど」



 スライム 討伐数 100922

 やくそう 6507

 ゼリー(スライム) 83


 スライム ドロップ率

 やくそう 6.44%

 ゼリー(スライム) 0.08%

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