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「先輩、仕事辞めてどうするんすか?」  作者: シルヴィア・紫の夜明け


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13/21

先輩、後でしめるっすからね

 じゃあ、次は後輩ちゃんの言う通り、スケルトンにしようか。


「じゃあ、あれっすよね」


 コーラ。

「やくそう」


 え?

「は?」


 骨と言ったらコーラでしょ。

「それ都市伝説っすよね」


「アンデッド系に回復が効くかやってみたかったんすよね。

 誰も試してないみたいですし」

 それこそ効かなかったからなのでは?


 とりあえずどちらも試してみようか?


「そうっすね」



 コーラはネットで2万円分購入。

 酢のように割れそうにないので出費が痛そうだ。

 それでやくそうの方なのだが。

 沸騰したお湯にやくそうを入れて、5分放置を繰り返している。

 途中から面倒くさくなった後輩ちゃんが、フードプロセッサーでやくそうをしばいて、水道水とシェイクした物を量産し始めた。

 効かなかったら自分で処理してね。

「アイテムボックスがあるので大丈夫っすよ」


 それでは実践。


 スケルトン。

 ドロップアイテム:なし


 スケルトンドロップアイテムないの?


「雑魚では見たことないっすね。

 剣とか兜とか装備してるやつはそれを偶に落としますけど」


 お金にならない?


「まあまあ、1万匹倒したら何かと落ちるんじゃないすかね」


 それもそうか。


 ダンジョンにて、後輩ちゃんが羽交い締めにしてスケルトンくん2人を連れてきてくれた。

 うん、ゴリラの絵面だ。


「先輩、後でしめるっすからね」


 何も聞かなかったことにして、スケルトンくんの顔面に、散布機でコーラをシューっと。

 スケルトンくんの顔が溶け去ったあと、首から下は釣られるように消えていった。

 おっし。


「なんでなんすか?」


 ふっふっふ、後輩くん。

 大衆意識って知っているかね。


「後回しで」


 まだ無事な方のスケルトンくんの頭部が小刻みに震えている気がする。


 お次は後輩ちゃんが、散布機でやくそう汁をシュー。

 スケルトンくんは張っていたいた糸が切れたように、地面に崩れ落ちた。


「どういうことっすか?」


 後輩くん、ポーションなるものは持っているかね。


「まだそのキャラ続くんだ。

 持ってるっすよ」


 第3のスケルトンくんに使ってみてはどうかね。


「えー、下級ポーション1本10万っすよ。

 先輩の奢りっすからね」


 後輩ちゃんは新たに捕まえてきたスケルトンくんの頭の上から、ポーションをぶっかけた。

 そして崩れ落ちるスケルトンくん。

 あ、もしかしてこれ魂だけ逝っている感じだろうか。


「先輩、この骨、アイテム扱いっぽいっすよ」


 さっきまで生きてたスケルトンくんに骨って、いや生きてはいないのか?


 スケルトンくんを2体アイテムボックスにしまった後輩ちゃん。

 呪われたりしない?


「さっき綺麗にしたんですから、大丈夫っすよ。

 きっと、多分、願わくば」

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