第12話 飛べ! 女の子
「七色部活対抗戦ですって!!」
「知ってるの?先輩!」
知っているのか雷電?、もといぱいせん、いや先輩に青葉が聞いた。
「ええ、この三年女子サッカー部長吉田幸は知ってるわ、それは・・・」
・・・ここぞとばかりに自己紹介してきやがった
「そこからはこの三年男子サッカー部の今田だいs」
「いいえ、この三年吉田さt」
妙な争いが始まりそうだ、グラウンドの取り合いしてたのに、今度は説明の取り合いを始めた。
正直こいつらめんどくさい
「学園長お願いします。」
「うむ!」
「「!!?」」
「説明しよう!!、この七色部活対抗戦とは、七色学園の部活動は、生徒の申請が通りやる気があればすぐにでも部は立ち上がる、しかし部活を起こしても練習場、部室の場所がない、そこで我々教師が立会いの下、正式に部室の取り合い合戦が容認されておるぅぅぅ!!!」
・・・今聞いた話では、穴だらけの企画だが、要するに場所がないから生徒同士で決めろという事か。
どこのリアルバウト高校だ
「うむ、大体そうじゃな」
いやだから心を読むなよ
「ではこの場所七色第三グラウンドをかけて、女子サッカー部と男子第二サッカー部の正式対抗戦でよいな!」
「女子サッカー部は構わないわ!」
「男子サッカー部も異存はない!」
「うむ!、では勝負方法は!」
「「サッカーで!!」」
その後も細々と言い合いをしながら勝負方法は決まって行った。
てか、アイツら第二とか言ってたな・・・
「え?うん!あの人たち男子サッカー部の補欠の人たちだよ!」
・・・そうか
そんな訳で、俺はこの話に付いて行けないまま、男子サッカー部と女子サッカー部の学園公認の正式な場所取り合戦になった。
◇◇◇
勝負は三日後、場所は男子サッカー部(正式なレギュラー)が使っている、第一グラウンドで行われる。
しかも負けた方は第一サッカー部(正式レギュラー)のマネージャー(雑用)になる事と、チアの格好で応援が追加で決まった。
今まで使っていた第三グラウンドだが、勝負が決まるまで、一切の使用を禁じられ、女子サッカー部の面々は困っていた。
最近ではグラウンド整備でろくにボールも触れず、ストレスがたまっている時に勝負の話である。
ゲームならボールの横に爆弾が付き、爆発しかけない勢いだ。ボールは友達だからな。
・・・友達を蹴るのか、すごい友情だ・・・友情と恋愛は千差万別、この考えは関係ないな、うん
俺は知り合いにジムのおっさんに連絡、サッカーの練習グラウンドは無いか?と確認したところ、運が良い事に、空いてる場所があり、そこに女子サッカー部のみんなで二日間、借りることにした。
で、今
「コーチ!どうですか!」「コーチタオル下さい!」「コーチケガをしました!!」「コーチ球をください!」「「「コーチ、コーチ」」」
コーチ大変だな・・・
俺の事である!
何故か、筋トレ教えた後このようにコーチと呼ばれる用になった。
名古屋の手羽先とは関係ない。
しかしあだ名がコーチでもやる事はマネージャーの時と変わらない。
タオルをだし、水分補給をさせ、ケガをしたら治療し、部員の練習方法と体調管理に気を付け、記録を付け、汚れた物を洗い、最後に片付けをする。
マネージャーと言うよりお母さんみたいだ。
全国のお母さんは大変だなと思いながら二日目の部活が終わり、明日が試合。
みんなが帰り俺がジムのおっさんに挨拶をした帰り道、公園に差し掛かった時、ボールを蹴る音と壁に当たる音がした。
◇◇◇
「ハァ・・・ハァ・・・ッ」
俺の呼吸ではない、俺は変態ではないから俺の呼吸ではない。大事な事なので二回言った。
公園でサッカーのボールを蹴っている少女の疲れた呼吸だ。
一体何時から壁当てしたのだろう?
練習後からならオーバーワークだな。
そんな少女を覗いてる俺は他人が見たら通報ものだ。
変態ではない俺は、仕方なしに少女のもとに姿を現した。
「青葉、何をしている?」
「あ!せb・・・友田君!」
せ?・・・まあいい、俺は青葉のとこに向かった。
「よっ!と・・・明日が試合だから最後の壁当て・・・と!」
ボールを蹴りながら青葉が俺の質問に答えた。
「明日が試合なら体を大事に・・・」
「いたたたたた!!」
「青葉!?」
俺と話していると青葉が急に痛がり出し、足を抱え地面に転がった。
何だ!?捻挫か!断裂か!?
俺は急いで青葉の元に駆け付け、症状の確認した。
「大丈夫か青葉!!?」
「痙った!!」
「釣った?」
何を?魚?残念ながらここは陸だし、ネット用語の釣るならこれがウソになる。
よかった、怪我をしたお腹ペッコリーナなんて居なかったんだ。
しかし残念ながらお腹ペッコリーナは現在も足を抱えている。
ふざけている時ではないかと俺は青葉を抱えた。
「よっと」
「きゃっ!」
青葉が声を上げたが俺は構わず近くのベンチまで青葉を運んで座らせた。
「脱げ」
「えぅ!?」
「靴を」
「・・・う、うん・・・」
俺は青葉の靴を脱がすと、マッサージを始めた
「オーバーワークだな」
「ごめん・・・」
足の筋肉をほぐしながら俺は青葉に話しかける。
「ごめんじゃない、明日は試合だぞ」
「うん!だからこそやっておきたくて!」
「ハァ・・・無理しても良い事無いぞ」
「無理しないと!私はね、女子サッカー部のみんなと、サッカーやりたいんだ・・・」
青葉は俺をまっすぐ見て、話し始めた。
「私は昔からサッカーが好きだった、プロのサッカーの試合を見て私もこんな風にヒーローになりたい、こんな風にサッカーがしたいって思ってた」
思ってたか・・・
「子供の頃は男も女もなかったから、私たちは楽しくサッカーができた。楽しかった、でもだんだん大きくなるに連れて男女の差が出てきて、私はみんなとサッカーが出来なくなったんだ。」
「中学の時は出来なくてもいいから、応援でもいいからサッカーに係りたっかた。
サッカー部のマネージャーになった私はみんなを応援する立場になっの、でも、それでも私は交ざりたかったんだ。
サッカーをやりたかった私は部活を辞めて外のクラブに入ったんだ、そこも人数少なっかたけどね。
この学園ではじめて本当にサッカー好きな仲間たちと試合が、サッカーが出来ると思うとうれしくて、だから仲間たちとサッカーを続けたいんだ!」
俺はこの話を知ってる、所々違うがゲームで聞いたことがあった気がする。
マネージャーで誰かを応援する立場のままの彼女、自分でサッカーをすると考えた彼女、どっちが良いのかは分からない。分からないが俺はこの青葉の方が・・・
「そうか」
俺は彼女の頭をやさしくなでた。
「ふぇ!?」
「でも、それならなおのこと、体に気を使え」
むにー!と俺は撫でてた手を頬に持って行きひっぱた。
「むぎぃぃ!・・・えへへへ」
照れ笑いした彼女はとても魅力的に見えた。
七色学園校則
①部活動と委員会
七色学園では部活や委員会に必ず入る必要はない。
部活と委員会は兼任できる。
ただし部活と部活、委員会と委員会のような兼任は出来ない。
②七色部活対抗戦
自由にのびのびと、という学園の方針で部活動は自由に作れる。
ただし部室や活動場所は限られてるので争いが起きる。
そこで生徒同士納得の上、教師立会いの下行われるが七色部活対抗戦。
基本的には申し込む方は、物事を請求し、受けた方が試合の内容を決め行われる
最後に不正などあった場合学園長からの制裁覚悟。




