第15話 思い出の地
はぁ、ここ最近いろんなことが起きすぎてる…………
生徒会に入ったと思ったらいじめられて、七志さんは見たこともない形相でブチギレた。
…………あれ?地縛霊というより、守護霊じゃね?
というか、見えるようになってから地縛霊というより守護霊に近いことしかされてないような……
身体が重くなるわけでもなく、勉強とかも教えてくれて、いじめられた時は代わりに復讐してくれた。
しかも、膝枕まで…………
…………これ、完全に守護霊だよね!?
守護霊の定義分からんけどさ…………
「仕事忘れてないわよね」
「(空き教室の見回りですよね?忘れてないですよ……いろんな意味で思い出の地なんですから)」
「……そう」
◇ ◇ ◇ ◇
……よし、異常なし。鍵も勝手に開いてなかったし、最近は代わり替わりで巡回してるけど、勝手に開いてるって報告ないな。
このままいけば、1週間ぐらいでこの巡回も終わるかもな。せっかくやし、もうちょっとここにいとくか。
…………朝日がまぶしい。毎日見てた光景やけど、ちょっと来なくなっただけでこうも懐かしくなるんや。
勉強も慣れてきたし、先輩らも分かりやすく教えてくれる――
――恵まれてる。
今までとは大違いや。人と関わることがこんなに、楽しかったって久しぶりに感じた。
しかも、そこに勉強まで…………恵まれすぎてるぐらいや。
本当に七志さんが見えるようになってから、人間関係も含めていろんなことがあったな。
…………やっぱり、守護霊としか考えられへん。
「…………そういえば、七志さんは本当に地縛霊なんですか?」
「どうしたのよ、急に」
「生徒会に入る前のことを思い出してたんですけど、どうしても地縛霊って思えなくて……どっちかっていうと、守護霊というか……」
「…………地縛霊って言ったら地縛霊よ。それ以外に無い」
「そ、そうなんですね。どうも、そうとは思えないですけど……」
「(地縛霊じゃ、だめなの……)」
「え?何か言いました?」
「……っ何も言ってない!!さっさと教室に戻るわよ。勉強してないでしょ」
「あっ、待ってくださいよ!!」




