1日目(7〜9時)
時計を見ると針は午前7時を指している。
街中をくまなく歩いて探したため
俺たちは穴場スポット的ないい感じの雰囲気とサービスの宿屋を裏路地で見つけた。
イベントだから宿屋の代金くらい運営が負担してくれてもいいじゃないか
あっ、ちなみに7時ってのはゲーム内時間で
現実ではほとんど時間は進んでいない
9時から1vs1の予選が始まる
賭けをしてみたいので予選でそれぞれの腕前を確認したいのでコロシアムに行こうと思っている
実のところはパーティvsパーティまで暇でやることがないのだが…
…で話は変わるが俺以外の他のメンバーがどのような状態かというと
「ユウー。お腹すいたからオムライス作ってー。ほらはやくー」
「すまんなユウ殿。拙者もリン殿と同じものを」
「ユウ、悪いな。ゴチになります」
「そんなの悪いとは思うんですけど…
すいません。やっぱ私もオムライスお願いします。」
「えー。パフェも食べたいですー」
こんな感じですっかり気がぬけております
っていうかさ俺は給仕じゃないし、そんなに食材アイテムなんて持ち歩いてないし、ましてや完成品なんて持ち歩いているわけないだろう?
あれれぇ?おっかしいなぁ。俺のアイテムストレージの中に見慣れない大量の完成済みの料理があるんだが。
ちょっと今のイラつきアンドストレスを発散させるいいアイデアが浮かんだ
ここにオムライス×64とあるじゃろ?
タップして×7取り出すと選択するじゃろ?
オムライスが7個出てくるじゃろ?
オムライスが57個に減るじゃろ?
オムライスをひとつ手に持つじゃろ?
「えっ?」
リンが驚いているけどオムライスを持った手を大きく振りかぶるじゃろ?
「必殺ぅ!オム投げぇぇええ!」
オムライスが直線的な軌道でリンに当たるじゃろ?
「ゴッファァアア」
俺のストレス発散。俺ハッピー。俺幸せ。
俺氏大満足。
そういえパフェも食いたいとかほざいているやつがいたな…
ストレージからパフェをひとつ満面の笑みで取り出すじゃろ?
「ひっ。や、やっぱりパフェは」
中身がこぼれないように大きく振りかぶるじゃろ?
「いらないかも」
でぶん投げるじゃろ?
「しれないでぱぁぁああああ、あたまがぁぁああアタマがああぁぁぁぁああああ」
「お前らさぁ、少しくらいはすまないという気持ちと感謝の気持ちを持ってくれよ」
「お、なかなかいけるでござるな。特にこのデミグラスソースがなんとも言えないでござる」
「ござる。ニンジャなのに洋食派なのか。」
「基本家では洋食だけど和食も好きでござる。
あとござるではなくタローでござる。」
「俺は中華かな。森田家は基本中華しか作らないし。でもこのオムライスうまいな。さすがだよ」
「私は家だと懐石料理とかフレンチとかそういうのだね。洋食も好きだよ。このオムライスも星一つって感じの味で美味しいね」
「おいおいどこのお嬢様だよ」
「星一つってのは星何個中なのか気になるよ」
「星一つの味ってどんな味なのやら」
ふと彼女らの様子が気になったので見ると
リンは顔面にオムライスと皿を乗せたまま仰向きに倒れて動かなくなっており
マイはホイップクリームと果物でデコレーションされた頭を抱えながら宿屋の床の上で転がりながら呻いていた
俺は何も見なかったことにした
ござるもシンもハナも目をそらしている
だから食い始めていたのか…
俺たちは何も見ていないし聞かなかった。
いいね?
無言の同意が取れたところで各々の自由行動が始まった
え?あいつらの食事?何も知りませんねぇ
「はくじょぉぉおおーものぉぉおおおー」
何やら声が聞こえてくるが気にしない
コロシアムまでシンとハナとござると一緒に歩いていく。
ハナとござるは試合観戦が目的だがシンはちがうらしい
「シンはどこに行くんだ?」
「いや通りにギルド街があったじゃないですか」
「あぁあったな…まさか、おまえ…」
「ちょっと錬金術師ギルドに行って働いてきます」
「おまえここでも働くのかよ!」
シンと別れた後、俺たちはコロシアムまで移動して入場料の500yenを支払いコロシアムの観客席に入った。
筋金入りの社畜精神を持つ男、森田
しかしオム投げはいけませんよね
食材が勿体無い
だとするとなぜパイ投げは許されているのか…
パフェ投げも同じくですね




