シンのイベント対策
今俺は錬金術士ギルドで
ポーションをつくっている
「お疲れ様です」
「お疲れ様です」
イベントで俺は前衛をやることになったのだが
防御力も攻撃力も素早さもないため
肉壁にすらなれないだろう
そんなわけで今は武器の開発中だ
「うーん、いまいちだな…」
なかなか納得のいく品ができないが
それも醍醐味というものだろう
「試作品20号も失敗っと」
今作っているのは霧状に広がる麻痺毒なんだが
上手く霧状にならなかったり
毒の効果が薄くなりすぎて使い物にならなくなったりする
「上手くいかないもんだなぁ」
気分転換に街を散策することにする
商店街へ向かって歩く
試行錯誤するのも面白いけど
こういう風にゲーム内の雰囲気を楽しむのも
良いと思う
だからイベントでわざわざ一位を目指す必要はないと思うんだ
一番じゃないとダメなんですか?
二位じゃダメなんですか?
「それにしてもいい街並みだよなぁ」
コンクリートとビルに囲まれた
モノクロな景色ではなく
土や草、レンガなどの色とりどりな
街並みの方が好きだ
青空も見えるし
そういえばこのゲームが始まってから一度も
空に雲が出現したことがない
雨も降らない
ゲーム内は常に雲ひとつない快晴だ
このゲームの運営だったら雨くらい
実現させそうなんだけど
商店街で食べ歩きしながらそんなことを考える
商店街を散策しているとひとつの屋台で
綿花を売っているのを見つけた
「ファンタジーにミリタリーは持ち込んでいいのかな?」
悩んだ末、綿花を60ほど買った
すぐに錬金術士ギルドへ戻る
「なんだかんだで街並みよりこっちの方が
好きなんだなぁ」
今から作るものに関しては試行錯誤する必要はないだろう
作り方が現実で確立されているんだから
「綿花をその液体に浸けてどうするんだい?」
「秘密ですよ」
用途はたくさんあるけど
ユウは銃を作れるのかな
メールを飛ばす
ーー
シン:ユウってさ銃作れる?
ーー
作業を再開する
そして出来上がったものがこちらになります
無煙火薬
レア度 8
効果 爆発
ユウからメールがきた
ーー
おまっ、一体何つくったんだ?
ファンタジーにそれはないだろw
返答なんだが俺に銃は作れない :ユウ
ーー
残念だが仕方ないだろう
でもやっぱりファンタジーにこれはないよな
使うけど
シンは黙々と作業を続けた




