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酒場での会議

王都のとある裏路地のとある酒場

そこに自称PKクラン【民の味方】の

幹部達が集まっていた


「いやーこのクランもだいぶ大きくなりましたね。あ、すいませんエール一つください」


「わかりました」


「確かになぁ始まった当初はパーティが4つ集まっただけの集まりみたいなもんだったし、俺にもエール一つ。」


「わかりました。ご注文は以上でよろしかったですか?」


「本当に感慨深いものがあるな、注文追加でエール7つと枝豆7つ」


「わかりました」


「で今回のイベントなんだけど、どうする」


「「「そりゃ参加するに決まってるだろ」」」


「違う違う。1vs1 3vs3 パーティvsパーティのどれで入賞を狙っていくかってことだよ」


「全部で狙えばいいんじゃないか?」


「お前バカなんじゃないのか」


「なんでだよ」


「今回のイベントではアイテムの使用制限がないよな」


「まぁそうだな」


「1vs1ならともかくそれ以外では必然的に

回復薬やMP回復薬が消費されるよな」


「まぁそうだな」


「じゃあ例えば一試合に回復薬を3本使うとすると…

決勝戦まで行くには大体何試合だ?」


「予選突破には大体25試合って掲示板に書かれてたぞ」


「じゃあ25試合やるとすると一つの種類のアイテムの持てる上限数は99だから全てに出るのは現実的でないだろう」


「ヒーラーがいれば回復薬の方はどうにかなりそうだけど」


「MP切れたらおしまいだし、回復するのに詠唱があるからな」


「ダンジョンとかだとエリアヒールで助かるんだけどな」


「そういえばダンジョン踏破隊は今どんな感じだ?」


「まだどこのダンジョンも踏破できてないみたいです。一番進んで第14階層まで行ったらしいです」


「第14階層か…正直何層まであるかわからないからどれくらいの進み具合かわからないんだよな」


「宝箱に化けたミミックが出たという報告もありますね」


「何その王道トラップ」


「王道トラップといえば落とし穴なんかもあるみたいですね」


「エール10と枝豆7つお待たせしました」


「ありがと」


ゴクゴク


「「「プッハー生き返る」」」


「親父くさいですよ…枝豆うまいな」


「俺としては枝豆よりローストビーフなんだけど」


「「「ローストビーフ?」」」


「ゲップ」


「ちょっとマナーがなってないですね」


「モラルは守ってるから問題ない。これでも俺は裸族なんだぞ」


「それモラルじゃなくて法律に引っかかりますよ、エールが絶妙に冷え切ってないな」


「キンキンに冷えてやがるって言えるかと思ったんだけど」


「「「冷えてはいるんだけどねぇ」」」


「枝豆うまい」


「どんだけ枝豆推し」


「いいじゃないっすか、体にもいいって聞きますし」


「「すいません、エールおかわり!」」


「ハモリましたね」


「ハモったな」


「現実だとこんなに酒飲めませんからね」


「俺もなんだよ、少し前にドクターストップがかかってな」


「何それ怖い」


「唯一の楽しみと言っても過言じゃないでしょ」


「このゲームが救済措置になったよ」


「そうなんですか」


「食事制限は嫌だな、ラーメンとかコロッケとか食べたいし」


「それどっちもドクターストップなんだけど」


「「「うわぁーつらい」」」


「エール2つどうぞ」


「「あざっす」」


「でイベントの件なんですけど」


「部隊を分けるか」


「それでいいんじゃないですか」


「ダンジョン踏破隊はパーティ戦でいいよな」






ーーーー




「それにしてもサムライさん最近見ませんね」


「あの方は昼に活動してるからな」


「クラン【老人会】ですか」


「今回のイベントじゃあのクランが多分ライバルになるだろうな」


「サムライで思い出したんだけどニンジャも最近見ないですね」


「エルフの里の北の森に入っていったっていう情報がありますけど」


「その情報どこから手に入れたんだよ」


「エルフ支部からもらいました」


「いつの間に支部が」


「支部ができるほど大きくなったのか…」


「感慨にすぐ浸ろうとしますね」


「ニンジャで思い出したんですけど

あのイベントすごかったですね」


「俺にはニンジャがNPCなのかプレイヤーなのかよくわからん」


「たまにニンジャ視界からいきなり消えたりしますからね」


「今回のイベントってNPCも参加するんですよね?」


「「「「あっ(察し)」」」」


「一位は取れないかもしれないが入賞目指して頑張ろう」


「入賞したら賞金何に使います?」


「皮算用はいけないがそろそろクランハウスでも買おうと思うんだが」


「いいっすね、それ」


「生産部隊からは調合室と鍛冶室のオプションが欲しいとのことなんですけど」


「ドラゴンでも狩ってこいと伝えなさい」


「うわ、ひっでぇ」


「王都の冒険者ギルドでドラゴンの素材が

売ってた時あったな。あれは確かにオプション一つや二つ賄える金額だった」


「ドラゴンの鎧とか剣とか憧れるわー」


「お前のメイン武器槍だろ」


「連絡、この周辺でNPCに対して暴力を振るったプレイヤーがいるらしいです」


「それで仕留めたのか?」


「連絡してきたところから察してください」


「返り討ちにあったのか」


「じゃあちょっと出かけますか」


「そうですね」


「お会計お願いします」








今日も治安維持クラン【民の味方】は

活動を続けるのだった





「デバフ酒帯びがついてるんだけど」


「問題ねぇ行くぞ」


「息が酒臭いです」

「口が臭いです」


「それひどくね」


「ほらパッと見つけてサクッとやりますよ」


「もうPKクランじゃなくてただの良ギルドな気がする」


「実際のところ誰もPKじゃないですし」


「あいつじゃね?」


「あいつですね」


「じゃあ路地裏に連れ込みましょう」


「「ラジャ」」






「ちょっとお兄さんお話いいですか?」


「はぁなんだお前らっ?」


男を袋に詰めて路地裏に連れ込み

袋の上から剣や槍を突き立てる



わずか8秒の早業であった





「街中でもHPが減る仕様なのはいいですね」


「HPが減らないのはプレイヤーハウスの中と宿屋の中だけだからな」


「処刑完了ですね」


「飲み直す?」


「「「賛成」」」

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