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マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
ラグーン学園三年生二学期

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1684/1788

第1684話 闇の女王の早合点

 作者からの予告です。

 明日というか、既に時間的には今日なんですが。11月15日(土)は午前中から隣県の親戚宅に出かける予定が入っていますので、更新を一日お休みさせていただきます。

 申し訳ございませんが、ご了承の程よろしくお願い申し上げます。

 属性の女王達の力を借りよう!という話になった翌日。

 ライトとレオニスは、朝早くから闇の女王のもとに向かった。

 この日は午後から炎の洞窟で現場検証があるが、レオニスとともに向かうピースを迎えに行くのが正午。

 それまではフリーなので、午前のうちに属性の女王達に会いに行けばOK!なのである。


 カタポレンの家の転移門から、暗黒の洞窟最奥にある暗黒神殿前に瞬間移動したライト達。

 仄暗い紫炎が灯る薄暗い空間だが、闇の女王やクロエの加護を得ているライト達にはこの暗さもまた心地良く感じる。


 二人が移動した直後に、暗黒神殿の中からクロエと闇の女王が出てきた。

 特にクロエが嬉しそうな顔ですっ飛んできて、レオニスの胸の中にバフッ!と飛び込んだ。


『パパ、ライトお兄ちゃん!いらっしゃい!』

「うおッ!? ココ、おはよう。朝から元気だな」

『ココはいつだって元気よ♪』


 大好きなパパ(レオニス)に一直線に飛び込むクロエ。

 豊満なナイスバディの猛烈アタックは、普通の人間なら簡単に吹っ飛ばされてしまうところなのだが。

 そこはサイサクス大陸一の最強冒険者であるレオニスのこと、少しだけ押され気味になるもしっかりと受け止めていた。


 レオニスを見上げながらニパッ☆と笑う愛娘(クロエ)を、レオニスも愛おしそうに彼女の頭を優しく撫でる。

 クロエに少し遅れて、闇の女王もライト達のもとに来た。


『レオニス、ライト、よう来たの』

「闇の女王様、おはようございます!ここでお会いするのは久しぶりですねー」

『うむ。最近は暗黒の洞窟の外で会うことが多かった故な』

「ぼく、暗黒神殿があるこの場所もすっごく大好きです。だってここは、闇の女王様とココちゃんのおうちですもん」

『フフフ、嬉しいことを言うてくれるの』


 ライトと和やかに会話する闇の女王。

 彼女の言う通り、ここ最近は暗黒の洞窟の外で会うことの方が多かった。

 例えばそれはクロエの初めてのお泊まり会だったり、ライトと神樹ユグドラツィの誕生日を祝うパーティーだったり。

 彼女達が外に出る機会はまだ少ないが、暗黒神殿守護神クロエの見聞を広げるために闇の女王も努力しているのである。


 しかし、今日はあまりゆっくりしている時間はない。

 レオニスがクロエの頭を撫でながら、闇の女王に向かって声をかけた。


「闇の女王、すまんが力を貸してほしいことがある」

『ン? 其の方がそのような頼みごとをするとは珍しいな。よかろう、相談に乗ってやる』

「ありがとう。実は、氷の洞窟と炎の洞窟にちょっかいを出す奴がいてな―――」


 早速今日の本題を切り出すレオニスに、闇の女王が真剣に話に聞き入っている。

 属性の女王が生み出す乙女の雫を強奪しようと企む者がいること、そのために最も攻略しやすい氷の洞窟と炎の洞窟が狙われたこと。

 氷の洞窟の方はまだマシだったが、先日炎の洞窟でとんでもない大事件が起きたこと、その大事件を知った火の女王が激怒してエリトナ山守護神ガンヅェラとともに報復に出ることを宣言したこと等々。

 闇の女王はそれを静かに聞いていたが、クロエは『何それ、酷い!』と憤慨したり『エリトナ山の守護神って、ココと同じ仲間?』等々呟いていた。


『……ふむ。確かにそれは洒落にならん事態だな。火の女王が憤るのも無理はない。吾とて他の姉妹達の命が脅かされたとあっては、黙って見過ごすことなどできぬ』

「そう、火の女王が激怒するのも当然だってのは俺も承知しているんだ。だが……このままでは、事件に全く関係のないたくさんの人々まで殺されちまう。悪人達とは無関係の人々を巻き込む訳にはいかんし、何より火の女王とガンヅェラに無差別大量殺人を犯させるのも忍びなくてな」

『まぁなぁ……火の女王とガンヅェラの力を以ってすれば、地上に住む全ての者を蹂躙し尽くすことなど容易いであろうな』


 レオニスの言い分と激怒する火の女王、どちらにも理解を示す闇の女王。

 闇の女王には火の女王のように同属性の姉妹はいないが、それでも他の属性の女王が害されたとあっては黙ってなどいられない。

 しかし、いくら溺愛する妹が殺されかけたからといって、その報復に人族殲滅はさすがにやり過ぎだとも思う。

 冷静沈着な闇の女王に、レオニスも内心で安堵しながら話を続けた。


「で、だ。火の女王も、何も今すぐ報復に出るつもりはなくてな。次の満月までに事件の黒幕、真犯人を突き止めて裁きを受けさせれば報復はやめる、と言ってくれているんだ」

『おお、気の短い火の女王にしてはかなり寛大だな』

「ああ、二十日近い猶予をくれたことは本当に感謝しているし、真犯人が誰なのかも凡そ判明している。だが、そいつは人族の中で貴族と呼ばれる高い身分を持つ奴でな……今からあと十五日で真犯人を追い詰めるってのも、それはそれで時間が全然足りなくてかなり厳しいんだ」

『ふむ……それで吾に手を貸せ、という訳だな?』

「理解が早くて助かる」


 レオニスのこれまでの説明から、闇の女王は早々にその真意を読み取った。

 身分の低い者が、自分より高い身分の者に逆らう―――これが如何に難しいことか、闇の女王にも分かる。要は下級精霊が上級精霊に歯向かうようなものだ。

 そんな状況下において、闇の女王がレオニスの手助けをするとしたら、闇の力を用いること以外にあり得ない。


「……図々しい頼みだとは思うが、頼めるだろうか?」

『うむ、良いぞ。で? どこの誰を始末すればいいのだ?』

「え"ッ、始末!? ぃゃぃゃぃゃぃゃ、ちょっと待ってくれ、すぐに始末されても困るんだが!?」

『ン? 何だ、違うのか』

「違ぇよ……まずはそいつが真犯人だという、確たる証拠を掴みたいんだ。そいつを裁くにしたって、動かぬ証拠が必要不可欠だしな」

『ふむ、それもそうか』


 物騒な物言いの闇の女王に、レオニスが大慌てで止めにかかる。

 レオニスとしては、闇の精霊に闇ギルドの存在と真犯人の関与を調べてほしいだけだったのだが。闇の女王は、文字通り『闇に葬る』という方向で捉えていたらしい。

 全く以って早合点もいいところである。


 一足飛びに処刑強行はさすがに不味過ぎるので、その後レオニスは闇ギルドやダリオ・サンチェスの話も付け加えていった。


「俺達人族同士では、身分差とそれに守られた犯人を追い詰めるにはどうしたって時間がかかる。いや、やってやれんこともなかろうが、さすがに次の満月までにはどう足掻いたって無理だ。だから、闇ギルドとダリオ・サンチェスの調査を闇の精霊達に依頼したいんだ」

『確かに闇の精霊ならば、人族が入り込めぬような場所にも容易に入り込めるな』

「そうそう。まずは闇ギルドの拠点を突き止めて、その場所を俺に教えてほしい。でもって、もし手紙なんかの物的証拠なんかが見つかれば、それを持ち出してほしい。……どうだろう、頼めるか?」


 レオニスの懇願するような眼差しに、闇の女王がフフッ……と小さく笑いながら口を開いた。


『他ならぬ其の方の頼みだ、聞き届けぬ訳にはいくまい』

「……ありがとう!」


 調査協力を快諾してくれた闇の女王に、レオニスが破顔しつつ礼を言う。


『夜の闇に紛れて人里を調べるならば、下級精霊には荷が重いな。中級精霊と上級精霊を遣わそう』

「そうしてもらえると助かる」

『ただし、夜の間や地下室なんかの常時暗い場所ならば問題なく調査できるが、日中はさすがに滞るぞ?』

「それも問題ない。これから光の女王にも協力を要請しに行くからな」

『おお、それなら確かに問題はないな』


 レオニスの抜け目のなさに、闇の女王が感心したように頷いている。

 するとここで、それまでレオニス達の会話を聞いていたクロエが口を開いた。


『パパ!ココもお手伝いする!ココにできることがあったら何でも言って!』

「おお、ココもありがとうな。まずは証拠の確保をしなきゃならんから、ココにお願いしたいことは今のところないが……もし手伝ってほしいことができたら、その時はよろしく頼む」

『うん!』


 レオニスの手伝いをする気満々のクロエ。

 フンス!と鼻息も荒く宣言しているのが何とも愛らしい。


『てゆか、ホントはこういう時こそマードンが役に立てばいいんだけどねー……』

「ぁー、確かにな……だが、アレに隠密行動は絶対に無理だろ……」

『そうなんだよねー……煩いし図体デカいし、態度もデカいし煩いし……』

「『『……はぁーーー……』』」


 クロエの下僕、マードンの使えなさにレオニスとクロエ、そして闇の女王までもががっくりと項垂れている。

 確かに蝙蝠も夜の闇に紛れてうごくイメージがある。

 しかし、暗黒蝙蝠の変異体であるマードンは話が別だ。


 性格的におとなしくしていられない上に、とにかく煩くて隠密行動など絶対にできないことは明白。

 クロエが二度も『煩いし』と言ったのは、一回言っただけではとても言い尽せないレベルだからである。

 この後クロエは『アレとは別の、外で動ける新しい下僕を用意した方がいいかも……』とぶつくさ呟いていた。

 これをマードンが聞いたら絶対にギャン泣きするだろうが、実際のところほとんど役に立っていないのでリストラも止む無しである。


「さて……そしたら俺達は、今から光の女王と火の女王のところにも出向かなきゃならんので、今日のところはこれで失礼する」

『うむ。光の女王や火の女王にもよろしく伝えておいてくれ』

「承知した」

『えー、パパ、来たばかりなのにもう帰っちゃうのー?』

「バタバタしてすまんな。炎の洞窟の事件が解決したら、またゆっくりお茶会しような」

『うん……炎の女王さんや朱雀のフラム君?も、すっごく大変だったんだもんね……』


 帰るというレオニスにクロエが残念そうにするも、優しく宥めるレオニスの言葉にしょんぼりとしている。

 事件の被害者である炎の洞窟の主達のことを思うと胸が痛むし、自分ばかりわがままを言っていてはいけない、と思ったようだ。

 そしてクロエがキッ!と顔を上げて、レオニスやライトに話しかけた。


『パパ、お仕事頑張ってね!炎の女王さんやフラム君をいじめた悪い奴を、絶対に絶対にとっちめてね!』

「おう、任せとけ」

『ライトお兄ちゃんも、ココの代わりにパパのお手伝いをいっぱい頑張ってね!』

「うん!ココちゃんの分まで頑張るよ!」


 クロエの懸命の励ましに、二人とも笑顔で誓う。

 そうしてライトとレオニスは、転移門を使って光の女王がいる天空島に移動していった。

 暗黒の洞窟の主達との交渉風景です。

 作中でも闇の女王が言っていましたが、暗黒の洞窟最奥で闇の女王やクロエと会うのは結構久しぶり。

 二人の出番としては、初めてのお泊まり会やライト&ユグドラツィの誕生日パーティーなどでちょこちょこ出てきてくれているのですが。


 てゆか、サブタイにもした闇の女王の早合点。

 闇の女王も火の女王と大差ない物騒思想で、物語を綴る作者もびっくらぽんですよ…( ̄ω ̄)…

 最初のうちは、普通にレオニスの意図を正しく理解していた方向で書いていたはずなのに。気づいたら『どこの誰を始末すればいいのだ?』という台詞が生まれていたミステリー。……何で?( ゜д゜)

 でもまぁ、確かにね? 闇の女王だけに、闇に葬ることなど朝飯前でしょうけども!(º∀º) ←ダジャレで開き直り


 でもって、クロエが最後に言った『とっちめる』。

 今時さぁ、この言葉を普通に使う人っているの?とは思ったんですよ。

 でもー、『とっ捕まえる』とか『ふん縛る』よりは余程しっくりするので結局そのまま採用。

 ……え? 作者の言葉チョイスがいちいち古臭い?( ゜д゜)

 そそそそれは!否定しませんけども!><

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