マーヴェリア帝国物語ー設定資料ー
本編完結記念に、主要人物たちの設定とその後を簡単にまとめました。
主要登場人物・設定資料
※本項には、本編終盤および後日談に関する重大なネタバレが含まれます。
未読の方はご注意ください。
※年齢・役職は、原則として本編最終決戦時点。
※<後日談>の項目には、本編終了後の伴侶・身分の変化・子どもの人数などを含みます。
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ルーファス・フォン・マーヴェリア
58歳/マーヴェリア帝国皇帝
白銀の髪と紫水晶の瞳を持つ、マーヴェリア帝国皇帝。
皇妃フェリシアとの間に、
レオンハルト、アレクシス、ヴィオレット、クリスティ、ルリスティの
五人の子を持つ。
十八年前の事件当時は40歳。
フェリシアを失い、二歳だったルリスティも行方不明となったが、
娘が生きていることを諦めず、長年その行方を探し続けていた。
皇帝としての威厳と決断力を備える一方、家族への愛情は非常に深い。
貴族の出ではなかったフェリシアを身分にかかわらず
ただ一人の女性として深く愛し、皇妃として迎えた。
皇族として強い聖霊の加護を持つが、その力に固有の名称はない。
特にフェリシアに関わる感情が大きく動いた際には、
本人の意思とは無関係に天候や自然へ大規模な変化が現れることがある。
フェリシアを生涯ただ一人の伴侶として愛し続けた。
<後日談>
クリスティが十分な経験を積み、次代の皇帝として盤石な地位を築いた後、
彼女へ帝位を譲って退位。
皇帝としての長い務めを終えた後は、
政治の第一線から退き、穏やかな隠居生活を送るようになる。
子どもたちはそれぞれ自分の道を歩み、やがて多くの孫にも恵まれた。
孫たちが成長してからは、
誰か一人が訪ねてきたと思えば翌日には別の孫が顔を出し、
ときには何人も一度に集まるなど、静かなはずの隠居生活は
いつしか毎日のように家族の声が響く賑やかなものとなっていった。
皇帝として多くのものを背負い、
最愛のフェリシアを失った後も家族を守り続けてきたルーファスは、
晩年になってようやく、
一人の父、そして祖父として、穏やかで賑やかな日々を過ごすことになる。
伴侶:フェリシア・フォン・マーヴェリア
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フェリシア・フォン・マーヴェリア
享年37歳/マーヴェリア帝国皇妃
金色の髪とオリーブ色の瞳を持つ、ルーファス最愛の皇妃。
五人の子どもたちの母。
もともとは貴族の出ではなかったが、
身分ではなく彼女自身を愛したルーファスに望まれ、皇妃となった。
穏やかで愛情深い一方、家族を守るためなら自ら危険へ踏み込む強さを持つ女性。
十八年前、
皇城の庭を襲撃した魔獣から幼いルリスティを守ろうとして命を落とした。
死後もルーファスと子どもたちの心に大きな存在として残り続けている。
伴侶:ルーファス・フォン・マーヴェリア
子ども:男子2人・女子3人
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レオンハルト・フォン・マーヴェリア
29歳/第一皇子
白銀の髪と紫水晶の瞳。
ルーファスとフェリシアの長男。
十八年前の事件当時は11歳。
冷静で責任感が強く、母を失い、幼い妹ルリスティまで姿を消した後は、
長兄として父と弟妹たちを支えてきた。
最終決戦では自ら前線へ向かうのではなく帝都に残り、
物資や治癒術師の手配をはじめとする後方支援を担当。
共和国兵も帝国兵と分け隔てなく救護するよう命じ、
突入部隊七名全員の帰還が確認されるまで作戦終了を認めなかった。
<後日談>
本編では名前こそ明かされていないが、
幼い頃から長く傍にいた侍女エマと後に結ばれる。
エマはレオンハルトの乳母の娘で、
幼少期からともに育ち、成長後は彼に仕える侍女となった。
レオンハルトは長年彼女を愛していたものの、
第一皇子として帝国と家族を支える責任から、その想いをひた隠しにしていた。
本編中、仕事を抱え込む彼へ休息するよう何度も進言するエマへの評価は、
「口うるさいやつだ」
だった。
クリスティが正式に皇太子となり、
次期皇帝として申し分のない盤石な地位を築き上げるのを見届けた後、
レオンハルトはようやく、自分が長男として果たすべき役目に一区切りをつける。
そして初めて自らの人生を選び、エマを迎えに行った。
彼女と生きるため、皇族籍だけでなく貴族身分も捨て、完全な平民となった。
伴侶:エマ・クライン
子ども:男子1人・女子1人の双子
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エマ・クライン
28歳/帝国皇城侍女
焦げ茶色の髪とピンク色の瞳。
レオンハルトの乳母の娘で、幼い頃から一歳年上の彼の傍で育った。
成長後は皇城侍女となり、長年レオンハルトに仕えている。
本編では名前こそ明かされていないものの、
仕事を抱え込みがちなレオンハルトへ遠慮なく休息を勧め、
彼から「口うるさいやつだ」と評されていた侍女が彼女である。
幼い頃からレオンハルトを大切に想っているが、彼が第一皇子である以上、
自分との未来を望むことはできないと考えていた。
彼の最も近くにいられることを幸せに思う一方で、
想いを隠したまま傍に居続けることは、
次第にエマ自身を苦しめるようになっていく。
<後日談>
レオンハルトへの想いを諦めるため皇城侍女を辞し、
その後は市井のパン屋で働いていた。
しかし、自らの役目を終えたレオンハルトは、
エマを迎えるために必要な準備をすでに整えており、
あとは本人の返事さえあればいいという状態で求婚する。
自分との未来などあり得ないと思っていたエマは、
突然示されたその決意に大きな衝撃を受けることとなった。
その後レオンハルトと結婚。
皇族でも貴族でもなくなった彼とともに、平民として家庭を築く。
伴侶:レオンハルト・クライン
子ども:男女の双子
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アレクシス・フォン・マーヴェリア
27歳/第二皇子・奈落騎士団長
白銀の髪と紫水晶の瞳。髪はセミロングの長さで後ろで一つ括りにしている。
ルーファスとフェリシアの次男。
十八年前の事件当時は9歳。
豪快で行動力があり、細かな理屈よりまず動くタイプ。
一方で家族や仲間への情は非常に深く、幼い頃に母フェリシアを失い、
妹ルリスティまで行方不明となった経験を長く抱えている。
奈落門周辺を守る奈落騎士団を率い、
最終決戦では突入部隊七名の一人として黒淵内部へ入った。
奈落騎士団で副団長を務めるリディアを深く信頼している。
彼女から日々向けられる好意にもすっかり慣れているが、
本編時点ではまだ、
それが自分にとってどれほど特別な存在であるかを自覚していない。
<後日談>
最終決戦後、ここ数年、傍にいたリディアへの感情が、
単なる信頼や親愛ではなかったことをようやく自覚する。
そして一度自覚してしまえば、
もともと行動力のあるアレクシスが黙っているはずもなく、
それまで告白する側だったリディアが戸惑うほど、
今度は彼の方から積極的に距離を縮めていく。
その後、リディア・フォン・エーヴァルトと結婚。
皇族から臣籍降下し、
かつて奈落門が存在した帝国側の辺境一帯を治めるマルコーニ辺境伯となる。
伴侶:リディア・フォン・エーヴァルト
子ども:男子3人・女子1人
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リディア・フォン・エーヴァルト
20歳/奈落騎士団副団長
明るい茶色の髪と琥珀色の瞳を持つ女性騎士。
身の丈を超える巨大な戦斧を扱う。
エーヴァルト子爵令嬢。
幼少期エーヴァルト子爵領の森で、危機に陥ったところを、
通りかかったアレクシスに救われたことをきっかけに彼を慕うようになり、
その背中を追って奈落騎士団へ入団した。
想いを隠す性格ではなく、奈落騎士団に所属してからは、
ほとんど毎日のようにアレクシスへ好意を伝え続けてあしらわれている。
ただし相手は帝国第二皇子。
どれだけ想い続け、どれだけ言葉にしても、
本当に自分が彼の伴侶として選ばれる未来があるとは考えていなかった。
<後日談>
最終決戦後、
これまで自分の告白を当たり前のように受け流していたアレクシスの態度が一変。
彼自身が恋心を自覚してからは積極的に想いを向けられるようになり、
これまで告白し続けてきたはずのリディアの方が、
その急激な変化についていけず戸惑うことになる。
まさか本当に想いが届くとは思っていなかったため、
両想いになった事実を誰より信じられなかったのも本人だった。
その後アレクシスと結婚。
臣籍降下して辺境伯となった彼とともに、旧奈落門周辺の辺境を支えていく。
伴侶:アレクシス・フォン・マーヴェリア(後にマルコーニ姓となる)
子ども:男子3人・女子1人
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ヴィオレット・フォン・マーヴェリア
25歳/第一皇女
白銀の髪と紫水晶の瞳。
ルーファスとフェリシアの長女。
十八年前の事件当時は7歳。
高い魔術能力と卓越した観測・解析能力を持つ皇女。
理知的で研究者気質が強く、気丈な性格だが、
感情を表へ出すことはあまり得意ではない。
十八年前には、
母フェリシアが自分たちを守ろうとして命を落とす瞬間を目撃している。
帝国アカデミー在学中にルシアンと出会う。
出会って間もなく彼から強く慕われるようになり、
最初こそどこへ行くにもついてくるルシアンに戸惑っていたが、
長い時間をともに過ごすうちに、
いつしか彼が隣にいることを当たり前のように受け入れるようになった。
最終決戦ではルシアンとともに黒淵内部へ突入。
観測術式によって災厄の構造や弱点を解析し、
星導の魔導銃と黎明の剣を核へ導くための重要な情報を突き止めた。
<後日談>
ルシアン・フォン・ヴィンターと結婚し、皇族籍を離れる。
ルシアンがヴィンター侯爵家を継いだため、
結婚後はヴィンター侯爵家の一員として帝国に残る。
伴侶:ルシアン・フォン・ヴィンター
子ども:男子1人・女子1人
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ルシアン・フォン・ヴィンター
25歳/魔術師
蜂蜜色の髪と金色の瞳。
ヴィンター侯爵家の次男として生まれた、帝国屈指の実力を持つ魔術師。
高度な魔術理論と精密な術式制御の双方に秀で、
観測・解析・防御・攻撃と幅広い魔術を高水準で扱う。
単独で戦闘を担っても十分に強く、帝国内でも上位に数えられる実力者。
帝国アカデミーでヴィオレットと出会い、
ほとんど一目惚れに近い形で彼女に惹かれた。
それ以降は研究室でも図書館でも演習でも、
機会があれば当然のようにヴィオレットの傍におり、
周囲から見れば忠実な大型犬のようについて回っている状態だった。
本人はいたって真面目で、
ヴィオレットの才能や考え方そのものに深く惚れ込んでいる。
一方のヴィオレットも、当初こそその距離の近さに戸惑っていたものの、
次第に順応し、いつしかルシアンが隣にいることを自然に受け入れるようになった。
本編ではヴィオレットと行動をともにすることが多く、
彼女の観測術式の補助や防御へ回る場面が目立つが、
これは補助専門だからではない。
ヴィオレットの卓越した観測・解析能力を最大限に活かすため、
自ら状況に応じて最適な役割へ回っている。
穏やかで育ちがよく、多才でありながらその能力をひけらかすことはほとんどない。
最終決戦ではヴィオレットとともに突入部隊へ加わり、
彼女が捉えた情報を術式へ反映しながら解析・防御・戦闘を担った。
<後日談>
本来のヴィンター侯爵家嫡男であった兄カルロス・ヴィンターが、
国交回復後に共和国へ渡るため継承権を辞退。
そのため次男であったルシアンが後継者となり、
のちにヴィンター侯爵家当主となる。
ヴィオレットと結婚し、二人で侯爵家を支えていく。
伴侶:ヴィオレット・フォン・マーヴェリア
子ども:男子1人・女子1人
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クリスティ・フォン・マーヴェリア
20歳/第二皇女・皇太子
白銀の髪と紫水晶の瞳。
ルーファスとフェリシアの次女。双子の姉。
太陽の祝福を有する。
明るく素直で、人との間に壁を作らない性格。
感情表現も非常にまっすぐで、
ときに本人にまったく自覚のない天然な言動によって、
長年自分を守ってきたリカルドをたびたび動揺させている。
ルリスティとは、互いが双子の姉妹であることを知らないまま出会い、
先に親友として強い絆を築いた。
その後、彼女が行方不明だった双子の妹だと判明してからも
関係性の根本は変わらず、
共和国で生きてきたルリスティの人生や立場を自然に尊重しながら、
親友として、そして姉妹として絆を深めていく。
皇太子として国を背負う強さと、
家族や大切な相手へ惜しみなく愛情を示せる柔らかさを併せ持つ。
最終決戦では突入部隊の一人として黒淵内部へ入り、
太陽の祝福によって仲間たちを支えた。
<後日談>
長年自分を守り続けてきたリカルド・アークファイントと婚約し、その後結婚。
後にマーヴェリア帝国皇帝へ即位。
その治世では帝国と共和国の交流が大きく発展し、
文化・交易・技術の交流も盛んとなる。
後世、クリスティの治世は
帝国史における「黄金時代」の一つとして語られるようになる。
伴侶:リカルド・アークファイント
子ども:男子2人・女子2人
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リカルド・アークファイント
28歳/帝国近衛騎士団長
赤い髪と黒い瞳を持つ長身の騎士。
平民の出身ながら、実力によって帝国近衛騎士団長まで上り詰めた。
幼い頃からクリスティの護衛騎士を務め、長年その傍で彼女を守り続けてきた人物。
クリスティから絶大な信頼を寄せられている。
真面目で忠誠心が強く、
護衛騎士としてクリスティを守ることを何より優先してきた。
その想いはやがて主従関係を越えたものとなるが、
自らが平民出身の騎士であり、相手が皇女であるという立場の違いもあって、
一人の男性として彼女を望むことには慎重だった。
一方のクリスティは非常に素直なため、
本人に悪気も自覚もないまま直球の言葉を投げかけ、
リカルドをたびたび動揺させている。
初代皇帝レオン一世が遺した黎明の剣の継承者。
最終決戦では、星導の魔導銃によって開かれた道を進み、
黎明の剣で災厄の核を破壊した。
<後日談>
クリスティと婚約し、その後結婚。
関係が主従から婚約者、そして夫婦へと変わっていくにつれ、
これまで抑えていた想いを言葉や態度に表すことも少しずつ増えていく。
結婚を機に、長年守り続けてきた「半歩斜め後ろ」から、
彼女の「隣」へと立つ位置を変えた。
皇太子の夫としてクリスティを支え、
彼女が皇帝位を継いだ後は、その伴侶として皇配となる。
騎士として彼女を守ることは変わらない。
ただしそれ以降は、主君の背を守る騎士としてだけではなく、
同じ未来を歩く伴侶として、その隣に立ち続けた。
伴侶:クリスティ・フォン・マーヴェリア
子ども:男子2人・女子2人
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ルリスティ・トリウリッド
20歳/共和国軍少将・共和国軍対黒淵戦総司令官
白銀の髪と紫水晶の瞳。
血筋としてはルーファスとフェリシアの三女。クリスティの双子の妹。
マーヴェリア帝国第三皇女。
星の祝福を有する。
二歳の時に帝国から共和国側へ転移し、クラウス・トリウリッドに保護された。
その後は彼の娘として育ち、共和国軍人となる。
冷静で責任感が強く、自分自身よりも部下や民の安全を優先しがち。
軍人としては極めて真面目だが、私生活では意外なほど天然な一面を持つ。
特に恋愛面ではその傾向が強く、
本人にまったく自覚のないまま直球の愛情表現や無防備な言葉を
ジェイクへ投げかけ、表面上は余裕のある彼をたびたび動揺させている。
クラウスへの愛情と共和国人としての誇りは、
実の家族が判明した後も揺らぐことはない。
帝国と共和国のどちらか一方を選ぶのではなく、
その双方を自分へ繋がる大切なものとして受け入れていく。
星の力を顕現させ、星導の魔導銃を継承。
最終共同作戦では現地総指揮官として両国軍を率いた。
<後日談>
傷が癒えた後、ジェイクとともに初めて自らの意思でマーヴェリア帝国を訪問。
実父ルーファスや兄姉たちと過ごした後、自分が生きてきた共和国へ帰る。
その後ほどなくしてジェイクと結婚。
帝国に家族を持ちながら共和国で生きることを選び、
どちらか一方を捨てる必要のない人生を歩んでいく。
そしてルリスティとジェイクの子どもたちもまた、それぞれの道を選び、
長く閉ざされていた海と空へ、新たな道を拓いていくことになる。
伴侶:ジェイク・トリウリッド
子ども:男子2人・女子1人
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ジェイク・マルセリア
28歳/共和国軍大佐・第一部隊長
漆黒の髪と深い青の瞳。
大型魔導剣を扱う共和国軍第一部隊長。
一見すると軽薄そうにも見えるクールな色男で、
部下や同僚には軽口や皮肉を交えることもある。
しかし軍人としては非常に優秀で、
状況判断・戦闘能力・部隊指揮のいずれにも長けている。
恋愛経験も豊富だが、本気で愛した相手はルリスティただ一人。
ルリスティに対しては基本的に敬語で接し、
彼女を守ることと、彼女自身の意思を尊重することを決して混同しない。
普段は恋人になった後も敬語を崩さないが、
強く動揺した時や感情が大きく揺れた時だけ、
咄嗟に素の口調が出てタメ口になることがある。
自分が彼女の人生を決めるのではなく、
彼女が選んだ道を尊重し、その隣に立ってともに歩くことを選んだ人物。
最終決戦では突入部隊七名の一人としてルリスティに同行し、
「前だけを見てください。後ろは――俺たちが守ります」
と告げた言葉どおり、最後まで彼女の傍で戦い、その進む道を守り続けた。
<後日談>
最終決戦を生きて帰った後、ルリスティの最初の帝国訪問にも同行する。
その後、共和国へ戻ってほどなく、
黒淵へ向かう前に交わしていた約束を果たす形でルリスティと結婚。
その際、自らマルセリアの姓を離れ、ジェイク・トリウリッドとなる。
ルリスティを拾い、育て、守り抜いたクラウスの姓と意志を、
彼女とともに未来へ残すことを選んだ。
伴侶:ルリスティ・トリウリッド
子ども:男子2人・女子1人
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クラウス・トリウリッド
享年53歳/元共和国辺境防衛軍司令官
帝国名:クラウス・シュナイダー
共和国で幼いルリスティを保護し、娘として育てた養父。
もとはマーヴェリア帝国出身で、7歳の時に奈落へ巻き込まれ、共和国側へ渡った。
以後は共和国で成長し、やがて辺境防衛軍司令官を務めるまでになる。
戦闘では二本の大型魔導剣を同時に操るという豪快な戦い方を得意とし、
軍人としても非常に高い実力を持っていた。
森で二歳のルリスティを発見した際、彼女が持つ白銀の髪と紫水晶の瞳から、
マーヴェリア皇族に連なる子どもである可能性に気づいていた。
しかしクラウスにとって、そこで見つけたのは「皇女」ではなく、
寒さに震える一人の幼い女の子だった。
その出自が共和国側に知られれば、
彼女が政治や戦争の道具として利用される可能性があると考え、
真実を伏せたまま自分の娘として守り育てることを選んだ。
帝国と共和国の双方で生きた経験を持つクラウスは、
互いに滅びたと思われていた二つの国が、
実際には黒淵を隔てた両側で今も存続していることを知る数少ない人物でもあった。
生前、帝国へその事実とルリスティの存在を知らせる方法を探したものの、
黒淵による分断を越える手段を見つけることはできなかった。
そのため、自分の死後、いつか帝国へ繋がる道が開かれた時に備えて、
皇帝宛ての手紙を残し、ルリスティ自身が自らの出自を知り、
その先の未来を選べることを願い続けた。
血の繋がりはなくとも、ルリスティにとって紛れもない父。
その名と意志は後に、ルリスティとジェイク、
そして二人の子どもたちへ受け継がれていく。




