高嶺の花な幼馴染が、俺の前だけボクっ娘でいる件

私立『月ノ宮学院高等学校』に在籍する『咲良優花』は、全校生徒が認める〝高嶺の花〟として注目を浴びる美少女だ。

容姿端麗・頭脳明晰。
学問、運動問わず好成績を残す彼女に、皆は憧れを抱き、また密かに恋心を抱く生徒が大多数を占めている――まさに憧れの〝高嶺の花 〟……なのだが。

誰も知るはずもない彼女のもうひとつの素顔は、幼馴染である『水無月蒼真』の部屋に薄手の上着に短パン生足で上がり込み、ベッドを占領し、少女漫画からＲ指定のライトノベルまで読み漁るという――〝高嶺の花〟からは最も遠い姿をしていた。

幼い頃、集団のいじめに遭い、二重人格となってしまった彼女と当たり前の〝青春〟を送る中、何者かの影が優花に忍び寄っていて……。