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霊媒師募集  作者: たまこ
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第十五章 霊媒師 打ち上げ、そして黄泉の国の話-5

「それではみなさん、神奈川の現場無事完了おつかれさまでした! 年長者が長話するのはいただけないからね。短いけど堅苦しい挨拶は抜きとういコトで、乾杯!」


ジャッキーさんの短い挨拶で、3人だけのささやかな打ち上げが始まった。


飲み物は、お酒の飲めない僕と、いくら飲んでも酔わないので、酒代が勿体ないという謎理論の水渦みうずさんはウーロン茶を。

ジャッキーさんは焼酎の水割り、梅干し入りだ(渋ッ!)。



「なんかすみません。まさかこんなに豪華なゴハンを作ってくれると思ってなくて……一人で大変だったんじゃないですか? それに材料費もかかったでしょう? ちゃんと請求してくださいね」


ローテーブルに並ぶご馳走の数々に、恐縮しきりでお伺いを立てる。

昨日、ジャッキーさんと電話での打ち合わせでは、当初宅配ピザでも頼みましょうか、という話で決まりそうになっていた。

が、普段から自炊をするジャッキーさんが、


『連続で現場入りしたせいで、冷蔵庫の材料がムダになりそうなんだ。もし良かったら、自分がなにか作るから食べちゃってくれないか?』


と話を持ち掛けてくれたのだ。

だったら一緒に作りますよと言ったのだが、『オジサンの簡単料理だから手伝いはいらないよ』と笑っていたのを、そのまま受け止めてしまったのだが……


「ジャッキーさんのゴハン、“オジサンの簡単料理”の域を超えてます! 本気で美味しいです! 毎日食べたいくらいです!」


もうね、ビックリした。

お世辞抜きでおいしいんだもの。


まずいただいたのは、圧倒的な存在感のビーフシチュー。

これがすごかった。

口に入れた途端とろけてほどけるブロック牛、大きくカットされたゴロゴロ野菜とマッシュルーム、とろみのあるデミグラスソースに、きざんだパセリが主張しすぎないアクセントになっている。

これだけ濃厚なのにくどくないってナニ?

そして鼻に抜ける微かな香りはバターだろうか?

一口食べるごとに、幸せのため息が漏れてしまう。


でもってキッシュ。

僕もたまに作るけど、具材はいつだってほうれん草とベーコンだ。

それ以外のレシピは勇気がなくて挑戦した事がない。

ところがジャッキーさんのキッシュは、紫玉ねぎとハムとサツマイモだったのだ。

曰く、冷蔵庫のあまりものを入れただけとの事だが、ハムの塩気とサツマイモの甘味、そしてホクホクの触感が、甘いもの好きの僕としてはたまらなく好みで、絶対にレシピを聞いて帰ろうと決心したほどだ。


そしてサラダ。

これまたジャッキーさん曰く、「これで冷蔵庫がスッキリしたよ!」なのだが、レタスに水菜にブロッコリー、ピーマン、ニンジン、キュウリにトマトのたっぷり野菜がシャキシャキでおいしいの!

ドレッシングも市販のモノではなく、お手製のオリーブオイルベースのあっさりレモンドレッシングを出してくれた。


もう最高です!

今日、来て良かった!

ゴハン、甘えて良かった!



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