表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
霊媒師募集  作者: たまこ
115/1194

第八章 霊媒師弥生-47

『最初はね、皆さん呆気にとられ、そして拒絶します。それでもタカシくんは引きません。罵られても馬鹿にされても踊り続けます。そのうち大抵、邪魔するな!死なせろ!空気読め!と怒り出しますが、そうなったらこっちのものです。死ぬ事で一杯だった頭の中にタカシくんへの怒りの感情が生まれば時間稼ぎができるからです。タカシくんはたとえゴミを投げられても背を向けられても負けません、更に激しく踊ります。そこからは長期戦になりますが、最終的には彼らの態度は渋々ですが軟化します』


なんとなくわかる気が……


あのファニーな見た目とキレのあるダンスを延々と見せられて、片言の誘い文句(カマッ!とかね)を投げかけられたら、ネガティブ方向でのやる気は削がれるかもしれない。


『軟化すれば多少はこちらの話を聞いてくれるようになります。そうなったらあと一息、交渉班のメンバーが寄ってたかって悩みを聞き出します。死にたい気持ちがなくなるまで決して逃がしません。とことん話を聞いて気持ちが沈んだらタカシくんの踊りを鑑賞。泣いて笑って泣いて泣いて……そのうちそれが笑って笑って笑ってに変わるまで軟禁します。容赦無しです、おうちには帰しません』


軟禁って物騒な。


でもそっか、そうやって霊達みんなで必死に助けようとしていたんだ。


『私達はね、タカシくんの踊りを“救いのダンス”と呼んでいるのです。追い詰められた若者の前でだけ踊る特別なダンスで、自殺志願者を説得するとっかかりになる大事な仕事です。でもね、顔にはださないけどプレッシャーはあったはずです。それでも彼はいつだって笑ってた。だけど今夜のタカシくんの笑顔は格別でした。あんなに楽しそうに踊るのを初めて見ました。清水さんと踊りの試合をしたのが、よほど嬉しかったのでしょう』



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ