異世界生活 16日目part3
とうとう10月です。本当に月日の流れが早く感じるようになりました。
今後もこの調子で投稿していきます。
お買い物続きです!
これが今後の無人島生活にどんな変化をもたらすのか。そんなことを考えながら読んでみるといいかもしれません。
さてと、あのおっさん曰くこの先らしいけど…。お、なんだかずいぶん人が増えてきたな。
お、おお!通りに出たらすごい賑わいだな!これは楽しみだ。
珍しい食材がいたるところに並んでいるな。どんな味がするんだろう。『鑑定』だけはしているけど食べてないから情報量が少ないな。まあ『鑑定』もレベルがかなり上がっているから前と比べれば情報はだいぶ多いけどね。
今の所必要なのは寝袋と収納用に皮袋をいくつかだな。寝袋はさっきからあるにはあるけどどれも高いんだよなぁ。安くていいのはないかなぁ。それさえ買えば好きに使えんのに。
ん?この店皮袋安いな。あんまりいい皮じゃないけど薬草なんかを入れて分別したいだけだからこの品質でもいいかな。
「すいませんこの皮袋ください。」
「お!お客さんお目が高いね。他にもいいのがあるけどどう?」
な、なんか怪しいなこいつ。さっきからじろじろ見てくるし。
「じゃ、じゃあ寝袋とかある?」
「寝袋を探している?お客さんいいとこにきたねぇ。うちに最高の寝袋あるよ。この寝袋どう?大きな声じゃあ言えないけど滅多にとれないファーウルフの毛皮使ってるやつよ。触り心地もいいし寝心地も最高!上級冒険者はみんな使ってるよ。」
ふーん…確かに触り心地はいいな。
「確かに良さそうだね。ちなみにいくら?」
「まあ普段は銀貨50ってとこなんだけど特別にその半分でいいよ。」
銀貨25か。今まで見てきたしファーウルフの毛皮の寝袋は銀貨80するようなのもあったし確かに破格だな。
「ファーウルフでその値段は破格なんだろうね。けど皮袋も欲しいからもうちょっとまけて欲しいな。」
「お客さーん…。ファーウルフの寝袋はこれ以上まけられないよ。それにこの皮袋だってツノシカの皮を使ったやつだからこの値段でも破格なのよ?けど…お客さん駆け出し冒険者みたいだし応援するつもりで皮袋10個つけて合わせて銀貨25枚据え置きでいいよ!これでどうだい!」
ほほう。ツノシカの皮袋付きでその値段ははっきり言って儲けがないレベルだな。けど…
「その値段はすごい破格だね。ツノシカの皮袋10個にファーウルフの寝袋付きで銀貨25枚は」
「そうでしょう?そうでしょうとも。なんて言ったってうちの目玉商品だからね!」
「けどこれディーラットの皮袋だよね。寝袋の方はラルフだし。」
「な!……」
『鑑定』できる俺を騙せるはずないのにね。両方ともここに来る間で『鑑定』して情報は集まっているし。
「俺今手持ち銀貨4枚しかないんだよね。食事代に一枚取っておきたいし銀貨3枚にまけてくれない?」
「……銀貨3枚なんかで買えるはずないだろ。とっとと失せな。」
お、化けの皮剥がれたな。なんちゅう極悪人みたいな顔つきしてんだよ。でもな…
「へぇー…いいの?このことがそこの憲兵にバレても。」
「……」
「銀貨22枚分は口封じ代としておくからさ。銀貨3枚で売らない?今ならこの値段で買ってやるよ。」
さーて悩んでいるな。こんな大売出しで売っているってことは実績がないといけないだろうからな。
けど普通こんな店が実績を持っているはずはない。ということはどっかのお偉いさんに賄賂でも送ったんだろうな。
「失せな小僧。いいたきゃ言えよ。」
「そうかい?じゃあここで大声で喚き立てようか?そうなるとここに出店許したお偉いさんにも被害が及ぶかもね。」
「……くそっ。銀貨3枚で売ってやるよ。」
「残念それはさっきまでだよ。今は銀貨2枚と銅貨50だ。」
「!!てめえふざけんじゃねえぞ!」
「ふざけてないよ。いたって真面目さ。人を騙そうとするのが悪い。今ので銀貨2枚になったよ。どうするんだい?この後の発言は気をつけなよ?」
「…銀貨2枚で売らせてもらう。」
「それは良かった。」
[実績が解除されました。スキル『交渉』lv1を取得しました。]
[実績が解除されました。スキル『威嚇』lv1を取得しました。]
いやあ。いい買い物できたな。おまけにスキルも手に入ったし。一石二鳥だね。銀貨も2枚残っているしこの後は買い食いしながら店回るか。
いろいろ買い食いしたから腹にも貯まるし『鑑定』のレベル上がるしいいことづくめだな。
その上さっき『薬学入門書』なんてものもあったからつい買っちゃった。スキルの『交渉』のおかげで安くしてもらえたしこれで残りは銀貨1枚か。
もうすぐ正午かな。こっちに来てから1日経つのか。一体いつまで居られるのやら。
ん?あっちの方に人だかりがあるな。なんだろ?
「さあさあ買わないならどいてくれ。他のお客の邪魔になるだろ。」
商人なのに人を散らすのかい。よっぽどすごいのがあるのかな。これは期待できる。
「さあさあ誰か買えるものはいないのかい!世界に二つとないだろう究極のアイテム。その名も『神の聖櫃』!入る容量は計測不可能!その上中のものの時間の進行速度は遅くなるから食材の長期保存も可能!そんなアイテムが今ならたったの金貨1000万枚だ!」
な、なんだと?それはよくチートものにある無限のアイテムボックスじゃないか!ほ、欲しい!
けど…一つ腑に落ちないことがあるな。
「おい!それは本当なのか!もし本当ならなんで売ろうとするんだ!」
そこのおっさんナイス!そうなんだよな。そんなすごいものをなんで売るのかがわからない。
「なぜ売るかって?それはこいつは究極のアイテムだがその分デメリットがあるからさ。そしてそのデメリットは常に周囲の魔力を吸収する特性さ。魔力がないと魔道具なんかの魔力が吸われて壊しちまう。」
なるほどな。確かに便利なアイテムだけど常に魔力を吸うんじゃ魔力の多い人間が常に近くにいないといけないな。商人じゃあそんなことはなかなかできないから売りに出したわけか。ただそれでも安く売るのはもったいないから金貨1000万枚か。
ほ、欲しい。こんな夢のアイテム、デメリットとか関係なく欲しい。手持ちは銀貨1枚か…。やるしかない俺の『交渉』スキルの力を見してやる!
「お、おっちゃん頼むまけてくれ!」
「ん?なんだ小僧。こいつが欲しいのか。ちなみに金はいくら持っているんだ?」
「銀貨1枚!」
「帰れ!このドアホ!」
「そこをなんとか!」
「誰がそんな値段で売るか!とっとと失せろ!」
くっ…やはりダメか…。なんともならないか…。
「じゃあせめて触らせて!」
「ええい!うるさい!汚い手で触るな!」
「そこをなんとか頼むよぉ…。さもないとここでガチ泣きして喚くぞ…」
「…プライドもなにもないなお前。わかった。その代わりちゃんと手を拭いてからだぞ。」
やったぜ。俺の『交渉』スキルが役に立ったな!買うことはできないけどせめて触れて観察しておこう。
「ちゃんと手は拭いたな?じゃあ触っていいぞ。」
ち、近くに近づいただけでその凄さがわかる。『鑑定』してみたけどレベルが低いとかで『鑑定』もできなかったな。こんなのは初めてだ。本当にこれはすごいアイテムだ。
箱の表面にある宝石はただの飾りかと思ったけど近づいてわかる。これ全部魔法術式媒体だ。一つ一つにかなりの情報量の術式が刻まれているな。それが数百とついている。これだけの量が付いているんじゃ魔力の消費量も半端ないだろうな。
この宝石一つでどれだけの価値があるのかわからない。金貨1000万枚とか言っていたけどはっきり言って安すぎるくらいだ。これが手に入らないのがなんとも口惜しい。
箱の開け口には鍵穴があるな。これは一体何の鍵穴だ?
「ん?その鍵穴が気になるか?残念だがそいつの正体はわからん。鍵がないからな。今はただの飾りでしかないぞ。」
うーむ鍵さえあれば本人しか開けられない絶対安全の金庫にもなりそうなのにもったいない。さて中はどうなっているんだ?
中はまさに暗黒って感じだな。この中に落ちたらどこに行くのか全くわからない。けどアイテムボックスなんだから取り出そうと思えば取り出せるのか。本当にどんな技術なんだよ。
はあ…たっぷり観察させてもらったな。これ以上迷惑はかけられないか。
「おっちゃん。こんなすごいもの見せてくれてありがとうな。いずれ金が貯まったらこいつを見つけて買うよ。」
「へっ。覚悟だけはいいがお前さんじゃ一生無理だよ。」
「かもな…」
素直に諦めよう。俺にはマジックポーチもあるし問題ないな。
そう思い立ち上がろうと箱に手を置いた瞬間。目の前がぶれたと思ったら無人島の拠点にいた。『神の聖櫃』とともに…
[実績が解除されました。スキル『こそ泥』lv1を取得しました。]
[実績が解除されました。スキル『盗人』lv1を取得しました。]
[実績が解除されました。スキル『強奪』lv1を取得しました。]
[実績が解除されました。スキル『奪いし者』lv1を取得しました。]
…へ?
無人島帰ってきました!
そしてアッキーは万引きしたみたいですね。不名誉なスキルがたくさん入りました。
皆さんは万引きしないように。もし触れた瞬間、商品と一緒に転移した時はお詫びの電話を入れましょう。
これで第1章完結になります。次回から第2章です。今後も是非楽しく読んでいってください。




