大人であるという事
慧音先生と橙が初登場します。
俺はレミリアたちと別れたあと、菓子屋のおばちゃんに教えて貰った幻想郷でただ1つある学校であり、人里の守護者慧音がいる、寺子屋に向かった。
教えて貰った場所に着いたと同時に中から1つの影が現れた。
その影は小さな女の子だった、その小さな女の子は物凄い勢いで走り去っていった
その後、1人の女性が出てきた、恐らくこの方が慧音先生だろう
「橙!待ちなさい!」
俺は差し出がましいとは思ったが
「どうかなさったんですか?」
女性はこちらに気がつくと事の発展を教えて貰った
「この問題分かる者は居r…橙、この問題を解きなさい」
「Zzz…」
「橙ちゃん!起きて!」
「ニャッ!…すいません、聞いてませんでした…」
「橙!また寝て!そんなに眠たいのなら家で寝てきなさい!」
「という訳なんだ…」
と慧音先生
「それは大変ですね…まぁ親の心子知らずってね、中々難しいですよね」
「そうなんだ…」
「好きだからこそ厳しくして正しい大人になって欲しい、ただそれを行えば嫌われるのが殆どですし、気付いてくれるのはかなり後になるでしょうしね」
「君は随分素晴らしい方に恵まれたようだね」
「そうですか?」
「あぁ、君を見ていると分かるよ」
「いやぁ、慧音ほどじゃないよ、俺は教師みたいに道を示すことは出来ないしね…」
それから一時間後…
「橙ちゃん遅いですね…」
「ちょっと探しに行ってくる!」
「待って下さい。探しには私が行きます。慧音は橙ちゃんの親御さんに連絡して、此処で待っていて下さい」
「いや、しかし…」
「もし帰って来たとき迎えてくれる人が居ないとダメだろ?それじゃちょっと行ってくるわ」
俺は運と勘と足の速さを出来る範囲で能力でMaxにした。
俺は自分の勘を信じ、走っていると人気のない山にたどり着いた。
其処には5体の妖怪と1人の女の子が居た
「へへ…さぁ観念しな…」
「「「「ぐへへ…」」」」
「それじゃーな!」
5体の妖怪は一斉に弾幕を放った…
「やったか…?」
「誰だ…テメェ…」
「俺か?ただの人間だ!っと大丈夫?橙ちゃん?」
「うん…」
「無視すんじゃねぇ!「ウッセェ!雑魚どもは引っ込んでろ!」
俺はかなり頭に来ていた…
だってよー女の子を複数でイジメてんだぜ?許せねぇだろ!
俺は昨日作った初めてのスペカを使った。
「 魔符!フェリータエローエヴィットーリャ!(傷だらけの英雄に勝利を) 」
極太のレーザーを5本出すと同時に小さなレーザーが複数出るようにした。
魔理沙のスペカを俺風にアレンジしたものだ
それからスペカの効果が終わると妖怪たちは気絶していた。
ちょっとやり過ぎたとも思ったが死なないし良いや
「橙ちゃん、俺は慧音先生の友だちなんだけどさ、慧音先生、橙ちゃんのこと心配してたよ?帰ろ?」
「…」
ふー…
「橙ちゃん、慧音先生は橙ちゃんの事が嫌いで怒ったと思う?」
「違う、と思います…」
「そうだよ、慧音先生は橙ちゃんにみんなに尊敬されるような大人になって欲しいから、橙ちゃんが大好きだから怒ったんだよ」
「そうなんですか…?」
「うん、それじゃ橙ちゃん、愛情の反対ってなんだか分かる?」
「憎しみ…ですか?」
「違うよ。愛情の反対は『無関心』だよ」
「『無関心』…」
「そう、だから大丈夫。橙ちゃんはちゃんと愛されているよ。さぁ帰ろうか」
「…はっ!…い…」
その頃の慧音たち…
「すいません、藍さん…」
「良いんだ、気にしないでくれ」
「しかし…」
「大丈夫、橙は帰ってくる。それを信じて待つ。それが親の務めさ
それに…伝説が行ってくれているなら大丈夫だろう…」
ちぇぇぇええええんんん!!!早く帰ってきてくれぇ!
それから5分間泣いた橙ちゃんを抱きしめた。
橙ちゃんが寝てしまったのでおぶって寺子屋に行く事にした
おぶっていると橙ちゃんが
「藍しゃま…」
とつぶやいた、藍?
寺子屋に着くと慧音と藍が居た。
やっぱり藍しゃまは藍のことだったか
「伝説くん、橙は!」
「後ろで寝てますよ。」
良かった…と腰が安堵で砕ける
「慧音さん、もう遅いし橙は寝ている、今日はここらで休んだらどうだろうか」
「だな!慧音、橙ちゃんきっと明日下手なりに謝るだろうから聞いてやってな」
「あぁ、しかし何から何までホントに申し訳ない…」
「気にすんなって明日も授業あんだろ?そんな顔を生徒に見せんのか?」
「…ッ、すまない…」
「ほらほら元気だして明日も頑張ってな、そんじゃ、藍行きますか」
「そうだなそれじゃ失礼する」
そう言い俺たちは慧音と別れた。
「ありがとう。伝説」
「気にすんな。俺が好きでやったんだ」
それから俺は八雲家に着き自分の部屋で自分で自分の身体に包帯を巻いていた
実は妖怪たちの弾幕を身体で浴びていたのである…
スッと突然襖が開き紫が入ってきた。
「どうs「貸しなさい!」
包帯を奪われた…
「貴方ねぇ無理し過ぎよ、昨日倒れたのに傷ついて帰ってきて…」
「悪い…」
「これで良し、これからは無理しない事、良いわね?」
「善処します…」
「紫さまー、伝説、橙、ご飯ですよー」
「さ、説教は終わり、ご飯にしましょ」
憎しみってある意味、愛ですよね