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鉄と海の帝国  作者: 007
第3章 混迷

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先遣部隊

1939年9月1日、アメリカ合衆国と大日本帝国が派遣を決定した中で先遣部隊がそれぞれ到着し始めた。それはこの時代に於いて遠隔地に大軍派遣が可能な五大国(大日本帝国・大英帝国・ロシア帝国・アメリカ合衆国・第二神聖ローマ帝国)で、ロシア戦線とオスマン戦線に展開していなかったアメリカ合衆国と大日本帝国の意地を見せるものだった。

まず陸軍と海兵隊を派遣する事にしたアメリカ合衆国は、海路と空路での派遣を行った。海路はニューヨークやフィラデルフィア等の西海岸一帯から、第二神聖ローマ帝国が占領したサンクトペテルブルクに一気に海上輸送を行った。大英帝国海軍は第二神聖ローマ帝国海軍のUボートが海上封鎖により、完全にグレートブリテン島に閉じ込められており大日本帝国海軍地中海艦隊も地中海から大西洋に進出(アメリカ合衆国は大日本帝国海軍地中海艦隊引き上げは知らない)していない為に大規模な輸送船団を組むもジグザグ航行せずに、高速輸送船が全速航行でサンクトペテルブルクに到達した。大西洋横断からバルト海進入までは約8〜10日で到達可能だった。そして荷揚げ(約2〜3日)を行い接収した港には大日本帝国の支援により、最新のクレーンが大量に設置されており荷揚げは順調に行われた。

サンクトペテルブルクからロシア戦線とオスマン戦線には鉄道輸送により、アメリカ合衆国からロシア戦線とオスマン戦線には合計約11日〜14日で派遣が可能だった。

そしてもう1つの空輸が行われたがアメリカ合衆国陸軍航空隊の保有する輸送機による空輸は、航続距離の関係から一気に大陸を跨ぐことは出来ず何度も給油を繰り返す方式となった。ルートは西海岸からカナダ、グリーンランド、フランス、ウクライナ又はギリシャとなっていた。各地には第二神聖ローマ帝国が協力して給油と整備を行い、各中継地で数時間の給油と乗員の交代がリレー方式で行われた。


そして大日本帝国はロシア戦線とオスマン戦線にシベリア鉄道と空路で陸軍を派遣した。満洲府〜モスクワは約8〜10日で、モスクワ〜イスタンブールは約3〜4日となり約12日〜15日となる。輸送船団では1ヶ月以上かかる距離が、わずか2週間弱に短縮されるのだ。

空輸も大日本帝国空軍が総力を挙げて実行し、大日本帝国本土からロシア帝国とオスマン帝国に派遣された。だがアメリカ合衆国もそうであるが空輸の壁があり、『速いけれど運べる量が少なすぎる』というものだった。重戦車や数万人分の食料を空輸するのは、この当時の輸送機ではほぼ不可能だった。そこでアメリカ合衆国は輸送船団、大日本帝国はシベリア鉄道を主力として大規模な輸送を行ったのである。

そして大日本帝国とアメリカ合衆国の増援を受けて、ロシア帝国・オスマン帝国・第二神聖ローマ帝国の戦いはより激しいものになるのであった。

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