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爆速ダンジョン攻略

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 まず最初に俺が殴ってヘイトを俺に向けさせる、モスビーストは攻撃が大ぶりなため動き自体は分かりやすいが範囲が広いため警戒していないと当たりかねない。

 ゴブリンと狼で出来る限り殴ってヘイトを猴希の方に行かないようにする。


「『連撃』」

 秒間に十発以上の打撃をあてるスキル、コツをつかむと十五回位いけるらしい。

「ダダダッダダダダ」

「今の何回?」

「十六回だ!!今日は調子が良いぞ」


「『火の精霊』今回は遠距離からよ」

「グルル、ガア!」

 火の精霊の咆哮とともにファイヤーボールが射出される。

「凄いぞあいつあの感じで遠距離攻撃できんのかよ」

「当たり前でしょでなきゃ私もファイヤーボールが使えるなんてことは起こらないわよ、『ファイヤーボール』」

「グララララアアア!!」

「いいぞ効いてる」

「ツバメ仕掛けるから合わせろ」

「言われなくても」

 猴希が何か企んでいるようだ。

「『剛拳』」

 モスビーストが震えて一瞬停止する。

「『震撃』」

 猴希の拳が当たったモスビーストの足がミシミシと震える。

「『破砕拳』」

 震えた足が音を立てて爆散する、態勢を崩したモスビーストが倒れてスタン状態になる。

「すげぇ!!!」

「いまだ!!!」

「『魔法召喚:イフリートの咆哮』」

 超火力の炎が魔法陣から解き放たれる、とてもじゃないが序盤で出していいような火力ではない。


『ボスモンスター撃破:モスビースト』


「何したんだ!?」

「MPが空っぽになっちゃたわ」

「俺もだ、かっこつけすぎた」

「何か二人ともずるいぞ、俺なんかバフかけることしか出来ないのに」

「お前は常時火力が出るんだからいいだろ、文句言うな」

「そうよ、これ撃ったら召喚士なんて使い物にならないんだから」

「ずるいぞ二人とも!!!!!」


 本日三つ目のダンジョンは渓谷に位置する洞窟型のダンジョン、主にスケルトン系のモンスターが出現する。


「ここに出るのはボーンソードマン・ボーンアーチャー・ボーンウィッチがポップする、強さ的にはそこまでじゃないらしいからボスまで早く行っちゃおう」


 《ボーンソードマン》


 剣や斧を装備して戦う骨のモンスター、防御力が低く一撃で倒されてしまうことも多々ある。


 《ボーンアチャー》


 弓を装備した遠距離型のモンスター、ボーンソードマンの後ろによくいる。


 《ボーンウィッチ》


 魔法を使い攻撃してくる骨のモンスター、いつも一番後ろにいる性格の悪いモンスター。


 先頭の猴希がボーンたちをなぎ倒しながら進んでいく。


「おら!どうした!頑張れ!」

「なんか活き活きしてるな、あいつ」

「道中囮にされることが多すぎて鬱憤がたまっていたのでしょう、私たちは楽できるし、これはこれでいいじゃない」

「そうだな」

「どうした!!もっと歯ごたえのある奴が欲しいな!!!」

 その後も嬉々として暴れまわる。


「もうボスかよ、味気ねえな」

 エンジン全開の様子の猴希に悲報を言い渡す。

「ここのボスは幽霊鉱夫だ、幽霊なのでもちろん物理攻撃が利きません、よってコーキはまた囮です」

「やだ~~~!!また俺追いかけられるのかよ、もういいだろ~~」

「かといって、俺に火力を出す手段があるかと言われるとないので今回はツバメにおんぶにだっこのボス戦になります」

「じゃあ、お前も囮?」

「そういうこと」

「じゃあいいや、俺も囮で」

 道ずれに出来る奴がいるとだいぶ気分が穏やかになるみたいだ。

「二人ともしっかり引き付けておいてね」

「「まかせろ」」


 《幽霊鉱夫》


 炭鉱夫の風貌をしたモンスター、つるはしやボムを使って攻撃してくる。


『ボスモンスター出現:幽霊鉱夫』


 半透明な体をした年老いた炭鉱夫がつるはしをもってこっちを睨みつけている。

「幽霊怖い」

「お前餓鬼だな」

 子供みたいな言い合いを始めるすぎなと猴希。

「うるさい」

「早くいけよ、餓鬼」

「お前まさか、幽霊怖いんだろ」

「怖くねーし」

「じゃあ行けよ、餓鬼」

「んだとこら」

「二人とも、早くヘイト取りに行きなさい」

「「へい」」


「傀儡使うのか?」

「いや、意味ないから使わんぞ」

「俺は右行く」

「じゃあ俺は左」

「ミスって死ぬなよ」

「お前こそ」


 猴希に気が付いた幽霊鉱夫が猴希めがけてつるはしを振り下ろす。

「点で来る攻撃は避けやすいぞ、線で来ないと俺には当たらない」

 煽った猴希めがけて今度はボムをぶん投げる、爆風に巻き込まれてすっ飛んでいく。

「面での攻撃はズルだろ、おい!!」


「『精霊召喚:雷の精霊』、『精霊契約:雷の精霊』『サンダーボルト』」

 ツバメの攻撃を受けヘイトをツバメに向ける。

「お前の相手は俺だよ!!!」

 霊体に物理攻撃は効かないので代わりにつるはしをぶん殴る。

 自分のつるはしが顔面に当たりダメージが入った。

「ダメージ入ったぞ、コーキこれ俺らも参加できるぞ!!」

「マジかよ!!俺にもやらせろ!!」

 ツバメと雷の精霊がサンダーボルトを撃ちまくっている間に二人でつるはしを殴りまくる。

「グルアァァァ!!」

「効いてるぞ筑紫!!」

 調子に乗った猴希めがけて再びボムを投げる幽霊鉱夫。

「まずい!!」

「蹴り返せ、コーキ!!」

「なるほどね!!」

 蹴り返されたボムがクリンヒットして、そのままポリゴン体として消滅した。


『ボスモンスター撃破:幽霊鉱夫』


「ボムをうまく蹴り返せれば大ダメージが与えられるってことね」

「よくわかったな、筑紫」

「まあまあよくあるだろ、こういうギミックは」

「結局私よりダメージ出してるじゃない、二人で」

「運が良かっただけだよ」

「そうそう」



 この大陸に存在する最後のダンジョン、五階層になっているこのダンジョンは一階層ずつこれまでの四つのダンジョンの要素が反映されている。


「最後のダンジョンは現状最難関とされている、出来る限り万全の状態で行きたい。二人はレベルいくつだ?」

「俺は12だ」

「私は11」

「俺は13だ、レベル的にも道中困ることは無いと思うが、ボスが心配だ」

「強いのかそこのボスは?」

「みんな知っていると思うぞ、トレーラーに出ていたらしいからな」

「まさか、ゴーレム?」

「正解、高い物理耐性と魔法耐性、動きは俊敏ではないが力が強い、最初のラスボスとしては申し分ないな、ってことで今日は時間も時間だしここで解散しよう、明日各々準備してダンジョン前に集合で」

「オッケー」

「了解」


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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