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刀神 紫焔  作者: Szak
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閑話 献上された倭刀とそれぞれの思惑

紫焔が打ったとされる倭刀がとある神に献上されその経緯を聞かれて献上した者は困っていた。



 とある神「ほう、神鐵の倭刀とはまた珍しいな! 確か神鐵では倭刀は打てないと聞いたはずだが?」



 献上した者「はい、巷ではそう言う事になっております。」



 とある神「ん? 我の聞き違いか、まるで本当は神鐵で倭刀が打てると言っておるように聞こえたが?」



 献上した者「聞き間違えではございません。 一部の一族には独自で神鐵の加工技法を見つけ倭刀を打つ事が出来るのです。」



 とある神「ほう、それにしてはかなりの業物のようだがこれ程の仕事を出来る鍛冶師がおまえの人脈にいるとは思えんが詮索するのは止めておく!」



献上された倭刀を視て神はその異常な造りに気づく、はて今の鍛冶師や鍛冶神にこれ程の業物を造る事が出来るのかと?


天津の系譜なら或いはとは思うものの流石にそれは無いだろうと思い直す!なぜなら天津の系譜の鍛冶神はもう残っていないことを思い出したからである。



 それにしてもこの倭刀の造りどこかで見たような気がするのだが思い出せないなと首を傾げるそれを見た献上した者は不思議に思いながらも聞くことが憚れたため聞かずにいた。



 献上した者「どうかされましたかな?」



 とある神「いや、なんでもない気にするな。(それにしてもこの倭刀あまりにも出来が良すぎる気がするな本当に鍛冶師に打たせたのか? ん?これは奉納されてるあの一振りとされてる4種の武器と造りが同じなのではないのか、もしそうなら天津の系譜が活きていることにならんか・・・)」


「(もし、天津の系譜だとして、ここまでの業物を造ることが出来るのか?しかも素材は神鐵だというのにまるで何も無かったかのように造られている。ここまで神鐵の特徴を把握出来る鍛冶神なんて聞いたこともないし鍛冶師でもそうそういないはずだ。)」



 献上した者「(おや?もしかしたら私が誰に依頼したか気づいているやも知れませんね)」



 とある神「さて、これほどの倭刀の献上となると貴殿は何を望んでいるのか聞いても良いな」



献上した者は敢えて神鐵で倭刀を依頼しているがその目的は神鐵で倭刀が造れることを世に知らしめるためなのだが、とある神はそれ以外にも何か目的があると感じとり献上した者にあえて望みは何かと聞きそれでも答えなかったら献上そのものをなかった事にしようと考えていたのである。



 献上した者「はい、私めに村雨の鍛冶師との顔合わせと優先的な取引などをお任せ頂けるよう進言してもらいたいのです。」



 とある神「村雨は叢雨や紫雨と違って神硬鋼石以上の物を鍛える事も加工する事も出来ない鍛冶師一族だぞ? ホントに良いのだな?後から何を言われても我は責任を持たんし聞く耳を持つ気も無い。それで良ければ紹介してやらんでんも無いがアレはかなり偏屈で変わり者だから紹介した所で取引してもらえるとは思わないことだ!」




     ???視点



 なんなのだ、あいつはわたしのことをコケにするばりか、まったく眼中に無いような事ばかり言いやがって!



 クソクソ、クッソー私でさえまだ師匠が見つからないというのになんであんな奴が鍛冶神認められて弟子入り出来るというのだ。



 あの気難しい鍛冶神に弟子入りを認められたというだけで調子に乗りやがって我を愚弄する発言許し難しどう始末してやろうか!



 そんなことばかりしてるから師匠になってくれる方が居ないんやないんですか?



そういうお前だって未だに師匠を見つけられていないじゃないか!



 わたしは探してる方が特殊なので見つからなくてあたりまえなんです。そもそも、なぜ?そんなに鍛冶神にこだわるのですか?鍛冶神以外にも師匠になってくれそうな神はいらししゃるでしょうに・・・?



この星界で神鐵を打てるのは恐らく紫焔の師匠である鍛冶神だけだろう! 私は神鐵の加工技術をどうしても学ぶ必要がある。



 なんでそんなに神鐵の製法に拘るんだ? そもそも、星界に入る時にここでの秘匿技術は人界に持って帰れないと説明受けただろうに!



そんなことは分かっているだがわたしは神鐵の加工技術をどうしても持ち帰らねばならんのだ!!



 おまえ、まさか? 葦原中つ国の出身とかじゃないだろうな!



おい、ここでその地の名前をだすな!!



 わりぃ、わりぃ、お前も知ってると思うけど星界の鍛冶と人界の鍛冶は全てが違う。



ああ、知ってるよだからこそ人界で使えるような鍛冶にして習得するんだよ!





*この時まだ誰も知り得なかった紫焔と村雨が生き残るための術を独自に編み出し鍛冶に活かしていたことを!

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