牛は願いから鼻を通す
今回のサブタイトルはことわざです。
「………む、ぬっ……あぁ、もう朝か……」
寝起きのせいかなぜか身体の節々が痛い………
「……ん?あれ?なんで僕はこんなところで寝ているんだ?」
周りを見るとそこは我が家の庭だった。……それに昨日の夜の記憶がなんだか朧気だ………まぁ、いいか。
「やぁ、ピー子おはよう。今日も素敵な朝だね」
とりあえずリビングに上がり、我が家の愛鳥、ピー子に朝の挨拶をした。
「………」
普通に無視された。
「ふぁあ……」
そして、なぜか我が家の2階からまだ眠たそうな顔をした美菜が降りてきた。きっと、また僕の部屋の窓から入ってきたのだろう。もう昔からの家族ぐるみの付き合いなので慣れっこだ。
「やぁ、おはよう、美菜」
「………朝ごはん」
せめて挨拶しましょう美菜さん。
「………あら、ピー子、おはよう」
「ピー!ピピー!ピー!!!」
………放置プレイ最高です、はぁはぁ。
「んぐんぐ……ところでどうすんのよあの子」
いつもの3人で朝食を摂っていると美菜がそんなこと尋ねてきた。
「あ……の……子……?美菜、僕は今でも真剣なんだ。そんな……『君とはほんの遊びだったんだ……ごめんね』みたいなことをする男だと思っているのかい?悲しいなぁ……」
「何の話をしてんのよ……(汗)昨日、ここにいた魔法少女(自称)の子のことよ。2階のあんたの部屋でぐっすり寝てたからまだ寝かせてるけど………あんたこれからどうする気?」
「………」
スタスタ………バキッ!
「イタッじゃなくて気持ちいぃ!み、美菜?なんでこんな奉仕プレイをするんだい?ありがとうございます」
「うるさい、今どこに行こうとしてたのよ」
「いや………制服を取りに部屋に行こうと」
「下心丸見えなのよ、ていうか行ったらコロス」
「イッテも?」
バキッ
「うん、コロス♪」
「………ごめんなさい」
うふふ、殴られちった♪
「……兄、美菜姉、そろそろ、時間……」
「……まぁ、その話は保留ってことで……じゃあ僕は家の前で待ってるよ」
「………そうね」
いつもどうり家の前で美菜とまちるを待つ。あぁ、今日もいい天気だな………
「あら?直人君?今日も早いわね。おはよう」
友恵さんに声を掛けられた。家の前でほうきで掃除していた。
「おはようございます。今日も精が出ますね、あっ、もちろん性的な意味で」
「ウフフ、ありがとう。でも毎日やってることだしね」
しまった、前半の方しか耳に入ってないコノヒト。仕方ない……少々、強引だが……
「へぇ、毎日ヤッテるんですか?疲れませんか?身体?」
「いやあねぇ……私、そんなまだ若いのに………そんなオバサンっぽく見えるかしら?ねぇ?な・お・と・君?」
……しまった、何か変な地雷踏んだようだ。ここは褒めなくては。
「いやいやそんな………まだまだお若いじゃないですか………30代の女性とは思えないほどの体つき………思わず舌で味わいたくなりますね、ぺロリ……とね」
「私まだ20代なんだけどね♪」
バキッドガッガスッメキッ
そしていつもの通り3人で学校に登校し、まちると別れ、美菜と我がクラスに到着した。
「あっ♪直ちゃん♪美菜ちゃん♪おっは〜♪」
そして、我が愛人、楼タンが声を掛けてきた。
「おはよう、楼タン。今日もおいしそうだね、太もも」
「やぁん♪直ちゃんのメガエッチぃ〜〜〜♪(///)」
「……あんた何その格好………(汗)」
今日の楼タンの格好はチャイナ娘だった。素晴らしい……ちらりと見える生足が。
「えへへ……♪今日は大胆なの選んできたのぉ〜〜〜どう?どう?似合う?似合うぅ?(///)」
「キモイ」
「いいじゃあないか……かわいいよ、楼タン」
「やぁぁん♪ちょ〜うれしぃ〜〜〜お礼にボクを使ってどんなプレイしてもいいよ♪直ちゃん♪」
「ふむ……では『人差し指プレイ』を試してみるとするか」
「え?え?ソレって………いやん♪」
「本当にいろんな意味で大丈夫なの………?この小説?(汗)」
僕は右手の人差し指を楼タンのちょうどくるぶしあたり置き………そこからゆっくり上へ人差し指を焦らすように動かしていった………あぁ、もちろん見える足の部分だけだからそこはよろしく。
「は、はうぅぅぅぅううう……………ん(///)き、気持ちいいよぉ………直ちゃん、もっとやってぇ………(///)」
「あぁ………楼タン……君の桃色吐息はいつ聞いても素敵だね………もっと…もっと僕に聞かせておくれ、はぁぁぁ……いっ、いい……ね、うふふ、うふ、ウフフ(///)」
「な、なんかいちゃつき出した………キモッ(汗)」
(直人が桃色世界へ旅立ったのでここから視点は美菜に切り替わります)
「やぁ、僕の美菜、おはよう」
教室の中心で悶えている変態馬鹿2人を放置して私は自分に席に座ると………またややこしい奴が出てきた………
「?どうしたんだい?僕の美菜?今日は顔が優れないね?僕の美菜?…ハッ!また、あいつだね!?藤本の奴が何かしたんだね!?僕の美菜!?いい加減奴とは別れるんだ!!!僕の美菜!!!そして僕と結婚しよう!!!僕の美…ぶぎゃぷ!!!」
とりあえずウザイので殴っておいた。…あっ、めんどくさいけど一応コレが初登場だし紹介しといてやるか………今、私の目の前で花束(?)を持ち、タキシードを着て悶えてうずくまっている野郎は同級生の五十嵐幸太郎だ、以上。
「僕の美菜!!!なんで僕を殴るんだっ!!!気持ち良かった!!!もっとやってくれ!!!僕の美菜!!」
そしてコイツも直人に負けず劣らず変態の塊だ。
「うるさい!!!さっきから『僕の美菜』って連呼してんじゃないわよ!!!何か周りに誤解されちゃったらどうするのよ!!!それになんであんな変態野郎と付き合わなくちゃいけないのよ!!!」
「ひどいじゃないか!!!僕の美菜!!!藤本にはあんなに殴るのに!!!僕にはあまりしてくれないじゃないかっ!!!!」
そこで切れるのかこの男!!!
「あぁ〜、もぉ!うるさい!少し黙れっ!!!」
バキッドスッメキッ
「サイコーォォォォオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」
バタ………
奴はその場で大の字に倒れ、ようやく静寂が訪れる………さて、最初の授業が始まるまで寝とこうかしら。




