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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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深夜の激闘

勇者の睡眠を妨げるのは妖精のお尻だけではないようです。

真夜中。


胸騒ぎがして飛び起きた。


正確には精霊女王の分身の声で。


ほぼ同時にソネッタさんが寝室にとびこんできた!


「エイトさま!起きていらっしゃいましたか?」


「ソネッタさん、いま胸騒ぎがして起きたところです」


僕は隣にいる金髪コアラを引き剥がし、おなかに巻きついた妖精を取り除いて起き上がる。


「たった今、街道に魔獣が現れたと早馬で知らせが来ました。悪いことに魔獣の群れの中に乗合馬車が取り残されたと」


僕は手早く着替えをしながらソネッタさんからの報告を聞く。早馬で約30分の場所だという。赤竜王なら数分とかからないだろう。


双子を起こすか…。


「「マスター」」


「あるじさま!」


いつのまにか双子が起きて、僕の足にひっついていた。もえも一緒だ。


---


赤竜王に双子が同化し、僕ともえ、ソネッタさんが乗り込む。


異常事態に気づいてランサーさんも起きたようだ。


先に起きていたカレラさんとランサーさんは万が一を考え、「自宅」の警備に当たってもらう。


バラの騎士団の皆さんは既に出発しているようだ。


「「ターボジャンプなの!」です!」


三つの月が輝く夜空にオレンジ色の炎が駆け上がっていく。


ご近所の皆さん、緊急事態につきご容赦のほど…。


---


赤竜王のメインモニタに表示された暗視映像が強調され、昼間と変わりなく見える外の風景が高速で流れていく。


もえがコンソールにはめ込んだ「すまほーちゃん」のデータをメインモニタに投影する。


魔獣を示す赤い点が数十箇所。動きはそれほど早くはない。


「見えました!」


現場の上空に差し掛かる。


馬車の護衛だろうか、たいまつを振って魔獣を遠ざけようとしている。


あれは「ぬるすらいむ」のようだ。今のところほかの魔獣は見当たらない。


大型の透明みみずが馬車を食おうと立ち上がった!


「シース、レーネ。ジャッジメントレーザースタンバイ!」


「「らじゃー!なの!」です」


赤い点にロックオンマーカーが表示される。馬車の周りには数人の護衛がいるだけのようで、巻き添えになりそうな場所には人はいない。


「「ジャッジメントレーザーなの!」です!」


赤竜王から放たれた白い光の帯が、馬車を囲んでいた多数の「ぬるすらいむ」に突き刺さり、大ダメージを与えた!


メインモニタから赤い点が急速に消えていく。


街道からすこし外れた場所にひときわ大きな赤い点が見える。


「ぬるすらいむぼす」と表示されている。


「「ジャッジメントミサイルなの!」です!」


赤竜王のパックパックに備え付けられた左右のポッドから計六十四発の小型ミサイルが発射され、「ぬるすらいむぼす」に吸い込まれる。


一瞬の間をおいて「ぬるすらいむぼす」は爆発四散!


ぬるすらいむは全滅した!


---


馬車の近くに赤竜王を降ろす。


赤竜王のHIDヘッドライトに照らし出された現場は「ぬるすらいむ」の破片が飛び散り、スプラッターハウスのようである。


幸いにも護衛の人たちに怪我をした人はいないようだ。


馬車の中の人たちはいまだに事態を飲み込めず、こちらを不安そうな顔で見ている。


「魔獣はほぼ倒しました。いまのうちにここを離れましょう!」


僕は魔導スピーカで呼びかける。馬車の護衛の人たちが崩れ落ちるように座り込む。


---


ソネッタさんが乗合馬車の乗客に具合の悪い人やけが人がいないか見てまわる。


僕がまだ動く「ぬるすらいむ」がいないか「テイルズオブドラグーン」でつつきながら確認をする。


ふと、馬車の護衛の中に見知った顔があった。


「エイトさん!」


「テスラ?」


思わぬ場所での再会。


「また助けられましたわ…」


テスラは乗合馬車の護衛をしながら僕に会いに来たと言う。


正式な護衛依頼であれば無料で馬車に乗れるのでそれを利用したそうだ。


途中で馬車の車軸が壊れ、修理に手間取った為こんな時間になってしまったと言う。


その場で野営をしようという者もいたが、一部の乗客が危険だと騒いだためやむなく強行軍となったようだ。


---


魔獣に驚いて馬が逃げてしまったため、馬車を赤竜王につないで城まで牽引する事となった。


馬車の周りには途中で合流したバラの騎士団のみなさんがついている。


テスラは赤竜王の後部座席で静かに眠っている。「ぬるすらいむ」と死闘を繰り広げたのだろう。真っ赤なドレスがボロボロになっている。

護衛にドレス姿というのはどうだろうとも思うが、そこは突っ込んではいけないお約束か!


ソネッタさんがテスラを見ながらつぶやく。


「エイトさんは本当に罪作りなお方ですわ」


以前、彼女は僕の剣を狙ってやってきた。今回は僕自身を狙ってやってきたのだろうとソネッタさんが言う


もちろん命を狙ってきたのではない。しっぽに触った件がそのままだった。


彼女とまた戦わなければならないのか!結婚をかけて。


朝日が昇り始めた。開け放ったハッチから光がさしこむ。僕はグローブボックスからサングラスを取り出してかける。


助手席のソネッタさんにも予備のサングラスを渡す。


二人で顔を見合わせ、ぷっと吹き出してしまった。


ガソリンスタンドで買った980円のサングラスはデザインが悪すぎた。


そして何か重要なことを忘れている。


今日は「学校」に行く日だ!


僕はショックのあまりハンドルに頭を打ち付けそうになる。


居眠りだけはしないよう気をつけないと。

突然現れたテスラ。

そして徹夜明けのまま「学校」に行くことになった勇者。

教室でも一騒動ありそうです。


---


10/13

前書きを修正しましま。

精霊→妖精

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