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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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目覚めたら妖精の尻があった。

フルカラーの夢を見ると非常に疲れます。

こちらの世界にきてから、たぶん夢というのを見なくなっていた。


気絶すれば大抵「境界の地」へ飛ばされて、普通に寝てもやわらか山脈やら低反発枕やらを押し付けられて熟睡できなくて。

ワイバーン邸の事件で、地精霊の分身に見せられた悪夢はほんとうに勘弁してほしいと思った。


---


僕は何故か自宅近くの路地に立っている。もちろん大人の僕だ。

目の前を小学生の僕とマイア女王、そしてソニアが歩いている。

マイア女王は僕よりもすこしだけ背が高く、ソニアは幼稚園児くらいだ。


仲のいい兄弟といった感じに見える。


その三人の後ろに、きれいなお姉さんがいた。

マイア女王をそのまま成長させた感じで、三人の様子をそっと見守っている。


初めてマイア女王やソニアと会った日、二人を迎えに来たお姉さん。二人を厳しくしかっていたが、今思えば命の危険があったのかもしれない。


ふと、そのお姉さんと目が合う。


お姉さんは軽く会釈をし、なにか僕に言った。


「二人をよろしくお願いします」


僕の耳にはそう聞こえた。


---


朝。


目の前にはお尻がある。


ソニアのかぼぱんにつつまれたお尻が僕の顔に乗っかっている。


寝相が悪いにもほどがある。


妖精というのは何故かすごくいい香りがする。フローラルである。うっかり深呼吸するところだった。


余談だが人サイズになっているソニアはトイレに行く。妖精サイズのときは行かなくてもいいらしいが。


そして僕の危機センサーがマックスで警報を鳴らしている。


「ゆうしゃーーーーー!あさだーーーーー」


「おはようございます!」


アイリスとリーナの声がする。


いつもの朝である。


---


「この!お尻!大好き!ゆうしゃ!め!」


僕は「自宅」の庭先でアイリスの木刀を受け流しつつ、リーナとかえでが遊んでいる様子を眺める。


ルティリナが鬼役になっておにごっこの最中だ。


かえでは人の姿に変化するのにもずいぶんと慣れたようだ。犬耳ろりの競演である。


ルティリナもかえでも「人化の腕輪」の副作用なのか、最近は獣フォームのままじっと寝ていることが多かったので、元気になってなによりだ。


「ゆうしゃ!よそ見しているとあぶないぞ!」


「おおっと!」


アイリスが思いっきり斬り込んできたので思わず木刀を素手で受け止めてしまった。


「ゆうしゃ!大丈夫か!」


姫さまが近くにいれば「精霊の加護」が働き、この程度では怪我などしないが、アイリスは手を見せろといって無理やり引っ張る。


むにゅ。


僕の右手はアイリスのエクセレント山脈の谷間に墜落した。


殴られるのを覚悟したが、いつまでたってもこぶしは飛んでこない。


「ボクもシルフィールのように治療魔導が使えればなー」


僕の手のひらに息を吹きかけているアイリス。魔導適正を見てもらうのもいいかもしれない。


「勇者殿!」


声のする方向を見ると、いつのまにかギルド長が立っていた。


「「りざーどまーん」の魔導結石の件で話がある。ギルドまで来ていただきたいのだが…」


ちょうどいいところにちみっこが!


「ギルド長、いまから行きます。ついでにこの子の魔導適正を測ってもらえますか?」


アイリスをぐいっと押し出す。


「ああ、別にかまわないが…。どんな結果になってもこちらとしては責任を負えないがそれでもよいか?」


まれに適性があっても魔力がほとんど無い人が出るそうだ。僕のように適正が無いのに魔力が異常というのはいままでに例が無かったそうだが。


今日はアイリスとリーナは仕事と学校が休みなので、夕方までは自由に遊べるという。


---


僕とアイリスはギルド長と共にギルドへと向かう。


アイリスは検査が終わればすぐに「自宅」へ帰す予定だったので、ほかの子たちはお留守番をしている。


リーナは魔導適正を検査できる年齢に達していないのでやはりおるすばんだ。



---


「ふむ。適正は火と光か…魔力も魔力深度も年相応で申し分ない」


魔力(放出力)と魔力深度(容量)は修練により増加するという。ただ、何も無い人を鍛えてもそれほどの伸び代は無いそうだ。

適正は後から増えることはほぼ無いそうだ。僕のように全く適性が無い人はどうなるか分からないという。

たぶん気休めだろう!


アイリスは今まで魔導とは無縁の生活をしていたようだが、基本的な魔力はあり、適正が二つあるのも割と恵まれているほうだという。


そんな話のさなかもギルド長が石版とにらめっこをしている。ついでなのでギルドカードも発行してもらうことにした。


そして練習用の魔導具も貸してもらえることになった。治療と炎のリングだ。


「ボクもヒールがつかえるようになるのか!ゆうしゃ!治療ならまかせろ!」


いや、適正があるからといってすぐに使えるわけじゃないから!


勉強をしながら働く就労児童は、畑を荒らす「こえのかんだかいねじゅみー」などの低レベル魔獣を「ねばねばの板」といった罠で捕獲したり、薬草を集めて代金を納めてもいいらしい。薬草集めであれば僕がついていくことも出来る。


森の泉近くで発生した「はいはいこぼると」の脅威は今のところは沈静化しているようなので、泉近くに行くのもいいだろう。


アイリスはそのまま初心者魔導講習に出るというので、先に終わったら「自宅」に戻っててと伝えた。


---


アイリスの適正検査の後、ギルド長室に行くと国王さまが待っていた。


国王さまの前には黒いボーリングの球のようなものが置かれている。


「エイト殿、いやはやおどろきました!「きんぐりざーどまーん」を倒されるとは!」


話が見えないのでギルド長にヘルプを求める。


「これは「りざーどまーん」の変異種「きんぐりざーどまーん」の魔導結石のようだ。先日、ワイバーン邸から引き上げてきた魔導結石の中にあったのだ!」


この後驚きの(ry


ようやくワイバーン家の税金問題が解決するのでしょうか。そしてテスラは!


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