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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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デンパソングは洗脳を救う

檻これと艦これは似ている気がします。字面だけ!

それまで大人しくしていた外套の一味が突然騒ぎ始めた!

檻の中でぐねぐねと変な動きをしている。


僕は急いで赤竜王の外に出る。その際、CDチェンジャのボタンを押してしまい、例の電波ソングに切り替わってしまった。


外套の一味は両手で耳を押さえ、

「聞こえる!悪魔の声が!」

「神の声が聞こえない!神はどこへ!」


などとのた打ち回っていたが、そのうちに症状が変わった。


「ここは!どこなんだ!」

「出せ!ここから出せ!」

「なんなんだこの変な服は!」


沈静の魔導が解けたにしては様子がおかしい。いつもの「預言書の勇者は偽勇者!」のフレーズが出てこない。


バラの騎士団の皆さんが剣を抜き、檻付き護送馬車の周りを固める。


悪魔の声?


ためしに自分の耳をふさぐと、電波ソングが変わらずに聞こえる。しかも頭の中に直接。


「マーガレットさん、ちょっといいですか?」


僕はマーガレットさんの耳に手を当ててみる。


「ひゃっ!…あれ?耳をふさいでも音が聞こえます。どうしてなんですか?」


バラの騎士団の皆さんも同じように耳を塞いで首をかしげている。


もしかして、魔導スピーカって。


とりあえず、双子にお願いして魔導スピーカをオフにしてもらう。


---


もう少しで城に着くので、外套の一味は騒がしいまま連行することにした。


騒がしい人たちを黙らせるため、筋肉の帝王が檻のそばに立ち、にらみを利かせる。


アンチ預言書の教団が一味を取り返しにくるのかと思いきや、肩透かしを食らった感じだ。


僕は、護送馬車が城門に入るのを見送ると、城の外でゴーレムの検分をしているサバンナさん達に合流した。


---


「どうです?聞こえます?」


「うひゃあ」


僕は護送中の一件をサバンナさんに話した後、魔導スピーカをオンにして、マーガレットさんにしたようにサバンナさんの耳を手で塞いでみた。


ちなみに流しているのはクラッシックだ。


ほかの魔導士のおねえさま方が「おしおきかしら!」と騒ぎ出す。


「…?確かに聞こえますが…。びっくりするじゃないですか!」


「ごめんなさい、なぜ聞こえるのだろうと思いまして」


サバンナさんが何かを思いついたのか、ゴーレムの検分に使っていた魔力検知機を赤竜王の魔導スピーカに向けると針が音にあわせて振り切れる。


「これは音ではなく、魔力の波のようです」


---


サバンナさんの頭上にひらめきマークが見えた気がした。


「おそらく、操心術の上書きが起こったのだと思われます」


誰かが24時間耳元でずっと意味不明な事をしゃべっていると思って欲しい。


殆どの人は精神に異常を来たすだろう。


操心術や操心魔導はこの現象を魔力を使って人為的に行い、一種の洗脳状態にする。


そうして洗脳を施して出来たのが、例の外套の一味と考えられている。


しかし、かけられた術が強力で解くことができなかったのだが、赤竜王の魔導スピーカから出た強い魔力に打ち消されたのだろうとサバンナさんが言った。


「赤竜王はエイト様の魔力で動いているようですから、この魔力の波もエイト様の力の一部と思われます」


いつの間にか僕の呼び方が勇者からエイトに変わったのは気のせい?


そんなことを考えていると、サバンナさんが僕のわき腹をつつく。


「うひゃ!な、なんでしょうサバンナさん」


「先日ワイバーン領で捕らえたゴーレムの術者にも聞かせてみたらどうでしょう?」


サバンナさんは仕返し成功といった顔をしている。


「国王さまに許可を取って試してみますか」


やるのであれば明日以降という話になった。


---


いつものように「自宅」の庭先に赤竜王を駐車する。もえをコクピットからおろし、赤竜王から分離した双子を抱きとめる。そのうち腰が破壊される!


玄関先にはシルフィール姫が怖い顔をして立っていた。


「勇者さま、フィリーとなにか約束されたのですか?」


「い、いやまだなにも」


「結婚の約束でしたら私が一番です。私を食べてとお願いしたこと、覚えてます?」


「もちろんだよ…」


姫さまの後ろにはマッスルキングさんが小さくなってたたずんでいる。


「お父様、私が一番です!」


平地を強調してふんぞり返る姫さま。「食べて」の意味が変わった?


「あるじさまとシルフィールおねえちゃんがけっこんしたら、フィリーちゃんとはもう一緒に住めないの?」


後ろで聞いていたもえが悲しそうな声でたずねる。


「もえちゃん、別にフィリーと一緒に住めないとかそういうことじゃないのよ?」


姫さまがあわててフォローするが、もえには伝わらないようだ。


「もえ、結婚の話とフィリーとまた住めるかどうかは別だからな?」


どうにも話が噛み合わない。妖精の国で何か聞かされたのだろうか?


「シース、レーネ、何か聞いてない?」


双子はぶんぶんと首を横に振る。


今にも泣き出しそうなもえを抱き上げておろおろしていると、夕日をバックに超巨大山脈が迫ってきた!

たのもしい味方が現れた?

勇者は逆に追い込まれたりしないのか!


---


10/4 typo修正しましま

おしきかしら→おしおきかしら


著者はおしおきものです!

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