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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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ミニスカ巫女の登場に驚く勇者

「おにいちゃん!」


サンセットビーチに建つ月夜見神社の境内で待ち構えていた妹さまが突撃してきた!


「のうふ!」


みぞおちに良いのを喰らってちょっと変な悲鳴が出たが気にしてはいけない。


妹さまは普段の女児服とは違い、何故か巫女装束となっている。


「先輩、おまちしておりました!」


データ取りを手伝ってくれたひなちゃんも何故か巫女装束。


「勇者さま、私共も着替えてまいります!」


姫さまはうちの子全員を引き連れて十六夜さんの境界の地へと戻っていく。


解像度の上がった神社を参拝するだけなのにどうして巫女装束が必要なのか?


女心はわからない…。僕が鈍いだけかもしれないですが。


ちなみに社長はこの場にとどまった。いつものゴスロリ服姿のままですけれど。


しかし十六夜さんとキャラが被っているのは何故なのか。


二人の違いはメガネと預言書の有無くらいしか無いんですよね。


十六夜さん達も呼ぶべきか?


二人は多分シネコンへ出かけたと思うんですが。日替わりで地球のコンテンツを楽しめるので僕たちがいない時は大体シネコンに入り浸っているようですが。


まぁ、神社はいつでも見られる固定コンテンツとなっているので気が向いた時にでも来ていただければよいか。


「おにいちゃん、はやく見にいこう!」


「未来、姫さま達がすぐ戻ってくると思うからちょっと待っていようか?」


「わかった!」


妹さまは自分の仕事っぷりを確認してもらいたくてうずうずしている。


「ひなちゃん、つきあわせちゃってごめん」


「先輩、これもりっぱな業務の一環ですので。取材のような事をするのは初めてでしたのでとても楽しかったですよ!」


妹さまの休みに合わせてひなちゃんが神社のスキャンに同行してくれたおかげで問題なくデータが作成できたようだ。


ちなみに高い場所のスキャンをするドローンは双子製作所製の物を使用。


いつぞや火球を追いかけるために地球へと顕現させた小型ドローンは使い勝手がよいらしく、火球騒ぎが落ち着いてからも頻繁に出番があるらしい。


本来ならばドローンの操縦資格を持った人間が運用を行い、飛行に関しても許可を取る必要があるのだがこのドローンは完全ステルス機能があるのと万が一にでも墜落するようなことがあれば自壊するようプログラムされているので問題は無い。


元々が魔素の塊なので落下したところで火を噴くこともない。


ちなみに今回の境内のスキャンに関しては一応届け出を行い、ダミーのドローンを用意したようで。


そしてひなちゃんはいつのまにか操縦士の資格を取っているという。


「免許を取るために教習所に行ったんですが、女性の参加者が多くておどろきました」


これも仕事の一環ということで費用はクロツキテクノロジー持ちとなっていると。


「今後も歴史的建造物の電子データ化を行うとのことで未来ちゃんにも依頼が来ると思います」


なんとお賃金が発生するらしい。小学生のアルバイトは認められているのだろうか?


今回の月夜見神社のスキャンに関しても20万円くらい出るらしく。


実家をスキャンした際の腕前を買われた形になったようで。


ちなみに実家のデータは各所のプレゼンで使われているらしく…。僕の部屋の机に展開されたフィギュアもそのままらしく、あれだけはなんとかしてほしかったのですが。


データの公開に当たっては当然のように版元への利用許諾とデータ使用料を払い、ラージソードガールの製作元にヘルメットタイプのダイブシステム一式とサンプルデータを納めたとか。


ちなみにラージソードガールとDSOVRでのコラボが決定したようで…。


まだベータ版の発表前だというのに前のめりすぎでは?と思ったがビキニアーマー姿のひなちゃんの映像を見てあちらから打診があったとか。


ひなちゃん。DSOVRに行くと何故かビキニアーマーになってしまう呪いが掛かっているんですよね。


あちらに行くときはアンダー付きなので一応全年齢対応にはなっていますけれど。


ライスリッチフィールドに来るときはアンダーなしなので目のやり場に困るのですが。


「勇者さま!おまたせいたしました!」


境界の地から戻ってきた姫さま達。メイド服から巫女装束へと着替えたのだが、ツクヨミ神社で着ている巫女装束とちょっと様子が異なるんですよね。


何故に半袖ミニスカ巫女なのか?


普段ふとももを露わにするのを恥じらう姫さまは白いニーハイを着用しており、絶対領域がまぶしすぎる。


他の方々は素足だったりタイツだったりと様々だ。


---


「ここが勇者さまのご実家ちかくにあるツクヨミ神社なんですね!もしかしてサマーマツーリもこの神社で行われたんでしょうか?」


「多分そうだったと思うけれど…何しろ子供のころの話なのと近くにもう少し大きい神社があってもしかしたらそっちだったかなと」


お祭りがあったのが月夜見神社なのか、もう一か所近所にある月見里(やまなし)神社だったのか定かではない。


姫さま達は神社をことさら神聖視しているのだがそれには理由がある。


ひめゆぶの作中で神社でのお祭りの最中、姫様に勇者がプロポーズをするのだ。


そのプロポーズが僕がマイアさんに無理やり買わされた指輪のエピソードと重なり、神社は恋愛成就のスポットとして彼女達の中では聖地的な扱いとなっている。


「というかすごいな…ここのオブジェクト全部動くのか?」


境内にある県の天然記念物、大きなクスノキの枝葉が風に揺らぎ、落ち葉の落下も再現されている。


「サブロー、シロにもプロポーズするにゃ」


「シロさま、抜け駆けはなりませぬ!」


静かなはずの境内が何故か騒がしい。

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