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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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シールプリント機でミドリと2ショットを撮る勇者

「今日は温泉に行く前にアミューズメントビルに顔を出しましょうか?」


新しく見えられた方もいらっしゃいますのでまずは少し遊んでいただければと思い、七夜さんにアミューズメントビルまで来ていただくようお願いした。


確か彼女にも一度アミューズメントビルの中を見てもらっているとは思うのですが、たまには温泉の業務を忘れて楽しんでいただければと。


向かった先はいつものゲーセンフロア。


ここだけビルの5階層を階段で行き来できる構造になっており、フロアごとにゲーム機の年代が別れている。


1980年代から今までに出た各種ゲーム機が所狭しと並んでおり、景品の一部は現実世界へと持ち出しが可能となっている。


持ちだした時点でその景品は魔素の塊で構成された精巧なイミテーションとなるのだが、以前は手のひらサイズのラバストが限界、食べ物もNGだったが何かの実績をクリアしたらしく、ひとかかえほどあるぬいぐるみのプライズの他、カップラーメンや駄菓子の類も持ち出し可能に。


カップラーメンは従者の星裏手にあるコンビニで買えるものより格段においしく、手が空いている子はいつも持ち帰っている様子。


いつ食べるんだろうと思うんですが。


ちなみにお屋敷にあるコンビニ自販機でもカップ麺が買えるのですが種類が少ないんですよね。


クレーンゲームで取れる超特大盛のやきそばをだれか持ち帰ったらしく、パンドリーにそのまま置かれていたような。


いつだったかツクヨミ神社でカップ焼きそばの試食会を開いたりもしましたが。


人数分が揃うならお昼に食べてもらうのも良いかもしれない…ジャンク飯すぎるのですが。


10基あるエレベーターに分乗し、ゲーセンフロア目指した。


---


「あみゅーずめんとふろあへようこそ!ここではちきゅーのニホンという国のさぶかるちゃーに触れることが出来ます!」と姫さまが説明を。


「サブローさま、あれは魔導具ですか?」とミドリが。


「厳密に言うと少し異なるのですが、魔導具で納得してもらえるのでしたら」


アップライト型のゲーム機が立ち並ぶ一角。


ここの区画はSTGオンリーで様々なゲームのデモ画面が派手なエフェクトと共に流れている。


時折聞こえる爆発音に新入りのもふもふさま達の耳がぴくぴくしていますが。


「勇者さま、ミドリさんたちを写真機に案内して何枚か撮影してきます!」


いきなりフォトシールの洗礼を受けさせるのですが?


念写球よりは見栄えのする自撮りが可能ですが、はたして彼女達の目にはどう映るのか?


「勇者さまもごいっしょに!」


僕はゲーム機の変更が無いか見て回るつもりだったが、フォトシール体験へと組み込まれることに。


---


「鏡では無いのですか?」


「まぁ鏡に見えなくも無いかな。自分の姿を魔導紙に転写する魔導具だと思ってもらえれば」


「そんなことが出来るのですか?魔導具の事はあまり知らないのですが王都ではそのようなものが…」


「いや、王都にも無いですね…作ろうと思えば作れますけれど」


カラープリンターはあるけれど、そういえばフォトブースは再現してなかったですね。


こちらの世界には証明写真など存在していないので。


犯人の手配をする際は専属の絵師が時間を掛けて絵姿を何枚も作成する。


この絵姿は何も犯罪捜査だけに使うのではなく、離れた場所にいるお見合いの相手に自分の姿を見てもらうために使われる方が多いとか。


そういえば姫さまの所にも高位貴族から大量の絵姿が送られて来ていたと聞いた覚えが。


姫さまは僕という存在がこの世界に出現しなければどこかの高位貴族と婚姻を結び、ゆくゆくは女王としてこの国を治める予定だったと。


マッスルキングさんとオパール王妃の間には姫さま一人しかお子様がおらず、現状では姫さまが王位継承権の第一位となっている。


弟か妹が生まれればまた話は変わってくるのですけれど、今のところはそういった気配は無いと城の定住精霊達が噂しているので。


何故か僕とミドリの2ショット写真が撮られることとなり、姫さまがこだわりのデコを施して印刷まちとなった。


---


「この甘い香りは…」


「クレープというお菓子です。紙を破って端っこから食べて」


妙にリアリティを求めたフォトシール機は印刷に何分かかかるのでその間にミドリ達を含め、みなさんでクレープを食べることに。


ミドリ達にはプレーンなフルーツクレープを召し上がっていただき、他の皆さんは様々なアレンジにチャレンジをしている。


サバンナさんは今夜もいちごまみれのクレープをお召し上がりのご様子。


ちなみに現実世界でのクレープ事業はねこのしっぽで試験販売を始めたという話で、一度見に行きたいのですが、例によって事件続きでなかなか叶わない。


材料はライスリッチフィールドにあるもので再現しており、唯一焼き台だけが双子提供のものとなる。


元々ホールケーキをつくるレシピがオーナーであるポーラさんから提供されており、ケーキを焼ける土台はあったので再現はそれほど難しくなかった模様。


焼き台は魔導具職人に試作を依頼しており、純粋な国産となるのもそう遠くない。


屋台村に出しても売れそうだが、なんというかベクトルが異なるんですよね。


大阪のたこ焼き横丁に原宿のこじゃれたお店がオープンするような感じと言えば伝わるだろうか。


ひとまず新入りと言いますか新しくお預かりした方々のシールプリントが出来がったようなのでみなさんで見せあうことになった。

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