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異世界に呼ばれた僕は姫様を食べるようお願いされた。  作者: まなみ5歳


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異世界デビューするロイヤルグループと勇者

とりあえず姫さま達にも先程の舞台の様子を地球側に見せる話を伝えておく。


社長が言うには今回のコラボ案件、ゲーム内通貨で購入できる衣装提供らしく、着用イメージを先方に伝えるためのサンプルとして姫さま達を使いたいということで。


一応モデリングした衣装をマネキンに着せて静止画では送っているというのですが、あちらとしては動いている状態がほしいらしく。


それも全衣装を一度に見たいということで、社内の女性スタッフだけではちょっと足りなかったと。


姫さま達のリサイタルはまさに渡りに船と言った感じで、ヤマさんが映像をアーカイブ済みらしい。


映すのはあくまでも舞台だけなので、境界の地の様子が外に漏れる心配もない。


まぁ、宴会場が映ったところで開発中のVRコンテンツと言い張れば良いだけだと思いますし。


そんなわけで思わぬ形でデビューの決まった姫さま達はちょっと興奮気味。


今までもライスリッチフィールドの様子を地球側に見せたことが何度かあるが、はっきりと人が映った状態の物は初めてなのでは?


記憶に新しいところでいえばライスリッチフィールドとサンダッティアを結ぶトンネル内の超巨大電磁カタパルトですとか。


専門家に鑑定を依頼した結果については聞いてないですけれど…あれどうなったんでしょう。


ちなみに今回の動画、姫さま達はみなさん日本語で歌っているので翻訳の必要はない。


ロイヤルグループは簡単な日常会話ならば日本語が使えるようになり、歌詞も何度か聞けば覚えてしまうというとんでもないハイスペック。


功労者は間違いなく鈴だろう。後はアカネさんも日本語学習の先生をやってくれたようで。


ライスリッチフィールドに日本語が徐々に浸食をし始めたが文化破壊には繋がらないだろうか。


ちょっと心配ですが。


まぁ、何処かの並行世界日本が舞台のひめゆぶが受け入れられている時点でどうなんだという感じです。


---


翌朝。


クロツキテクノロジーのサテライトオフィスで佐々木社長が今回のDSOVRコラボ先の関係者とリモートミーティングを行っていた。


「佐々木社長、この映像は…」


「DSOVRのデバッグに参加しているプレイヤーに協力をしてもらって撮影した」


「AI作成の動画じゃないんですか?中身入りのアバターでこんな動きが?」


「彼女達は元々作品のファンという話でな。振り付けは元動画を参考にしたという話だが」


舞台の上で激しいダンスを繰り広げる少女達の生き生きとした表情にコラボ先の関係者…統括ディレクターはただ息をのんで見守るしかなかった。


およそVR世界に投影された分身アバターとは思えないほどのリアルな映像。


バーチャル配信は徐々に3Dアバターによるリアリティの高いものに変化してきているが、ここまで自由に体を動かせるところまで技術は追いついていない。


フルダイブ仕様のVRはクロツキテクノロジーのみが提供しており、他社はコンセプトを発表してはいるが実用化のめどは立っていない。


フルダイブカプセルは高級外車1台分ほどで販売されているが、利用できるコンテンツは数種類。


そのコンテンツの目玉となっているのがDSOVR。初のフルダイブVRMMOとして現在アルファ版が提供されているが、その恩恵にあずかれているのは300人ほど。


今回のコラボ実施に際し、関連会社に対して簡易カプセルが5台、ヘルメット型のデバイスが20台提供されている。


体験した社員はあまりのリアルさに現実との境目を見失う者まで出る始末。


ダイブから戻ってきても空中に視線を這わせ、メニューを開こうとする様子が見られた。


統括マネージャーもサンプルのコンテンツをいくつか試したが、現実との境目がHUDくらいしか無く、これが無ければ完全なリアルワールドにしか見えない。


安全の為、HUDはオフに出来ない仕様となっているが、現実世界でスマートグラスを掛けているのと何ら変わらない状態は逆にリアル世界がヴァーチャルではないのかと…。


「コラボ衣装の反映は思った以上でした。実装時期についてですが…」


3Dモデルをアバターに着せればどうしても描画が破綻する場面が出る。


今回見た動画では衣装がまるでそこに実在しているかのようにアバターに追従し、実写かと見間違えるほどの出来にディレクターは驚いた。


今回、全衣装を一度に見たいと無理を言ったのは1体だけのテストモジュールではうまく動いても、複数のオブジェクトが交差する場面でどう動くのかを確認したかったのだ。


「ベータテスト開始に合わせようと思うが…あと1か月ほど後でどうだろう」


「では、社内でもその方向で調整を実施します」


今回のベータテストにまた一つ目玉コンテンツが追加された。


ちなみにDSO3D側にも衣装が追加される予定だが、こちらに関しては3Dアバターのチェックは完了しているのとクロツキテクノロジー社の管轄外ということもあり、話題には上らなかった。


「頂いた映像ですが、社内の擦り合わせに使ってもよろしいでしょうか?」


「内部使用であれば許可は取ってある。外部への露出が必要ならば追加で承認を取ろう」


映っているアバターはどう作ったのか想像も出来ないほどの高クオリティ。


芸能事務所が見れば即スカウトがかかるのではと言った見た目だった。


基本的にDSOVRはリアルモジュールでの運用なのだがディレクターは撮影用に調整されたものだと思い込んでいた。


まさか異世界の実在人物だとは知らず…。

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