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第28話 - 陽気さが砕ける時

第3巻 - 第4話


[ナレーター:沈黙の中で起こる対立がある。叫び声の中で起こる対立がある。この対立は、冬の光が消え去り、真実だけが唯一の武器として残された音楽室で、三人の傷ついた人間が立つことで起こる。今日、仮面が落ちる。今日、鎧が砕ける。今日、リユラ・シコの懸命に維持してきた陽気さがついに、完全に壊れる。そして、その残骸から現れるものが、より強くなっているのか、それともより深く壊れているのかは、まだ誰にも分からない。彼自身でさえも。]


音楽室の膠着状態

三人は緊張の三角形の中に立っていた。ドアの近くにソツコ、リユラを庇うようにその前に立つジミコ、そして戦うべきか逃げるべきか、相反する衝動に引き裂かれ凍りつくリユラ。

窓から差し込む冬の陽光は、午後遅く特有の薄く黄金色の光を放ち、すでに消えゆくことへの謝罪をしているようだった。塵が光の束の中を漂い、その下で繰り広げられる人間のドラマには無関心だった。


ソツコが音楽室のドアを閉めた。緊張した沈黙の中、カチリという音が耐え難いほど大きく響いた。

「さて」彼は磨き上げられた氷のように滑らかで冷たい声で言った。「親愛なるいとこが、ついに『可視化』されることを決めたか。どれくらい彼を助けていたんだ、ジミコ? どれくらいの間、赤の他人のために家族を裏切ってきた?」

「彼は赤の他人じゃない」ジミコは明らかな恐怖を抱えながらも、声を安定させて言った。「僕たちの家族を滅ぼしたのと同じシステムの被害者だ。そして君がやっていることは正義じゃない、ソツコ。自分勝手な理屈で塗り固められた復讐だ」

ソツコの微笑みは揺らがなかった。「面白い。で、僕が具体的に何をしていると思っているんだ?」

「汚職ネットワークを暴くためにリユラを利用しているんだ」ジミコが答えた。「それが傷つけてきた全員の正義のためではなく、公に破壊することで、レタスの才能を無視した連中を傷つけるためだ。彼女の天才を見過ごした家族を、彼女の可能性を認める代わりに逮捕したシステムを」


ソツコの瞳に何かが閃いた。認識か、あるいは、いとこが自分をこれほど理解していることへの驚きか。

「間違ってはいないな」ソツコが認めた。「だが、完全に合っているわけでもない。確かに、僕は汚職を暴きたい。レタスにしたことの代償を払わせたい。だが――」彼の視線がリユラに移った。「――僕はリユラの父親が、自分が避けてきたすべての報いを受けるべきだと本気で信じている。彼が殺した子供。破壊した家族。彼が存続させてきたシステム。それらは現実の犯罪であり、現実の被害者がいる」

「分かっている」リユラが、ソツコが部屋に入ってきてから初めて口を開いた。「父が罰を受けるべきだということは。7歳の時からずっと知っていた。でも、僕の同意なしに君の武器として利用すること? 僕の名誉を破壊するために家族の秘密を暴くこと? それも正義じゃない。単なる別の形の残酷さだ」


ソツコは首を傾げ、不安を掻き立てるような眼差しでリユラを観察した。「一つ教えてくれ、リユラ。もし僕が直接君に近づいていたら――すべてを説明し、父を暴くために君の協力を求めていたら――君は協力してくれたか?」

その問いは挑戦のように空中に留まった。リユラは答えようとして、口を閉ざした。正直なところ、分からなかったからだ。

「僕は――」声が詰まった。「分からない。たぶん。君が僕を整理する時間を与えてくれたら。君が僕をチェスの駒ではなく一人の人間として扱ってくれたら。もし君が……」

「もし何だ?」ソツコが遮った。「曲がった蝶ネクタイをした陽気な学生が、進んで自分の家族を滅ぼすだろうと信じていたのか? 幸せを鎧として演じている人間が、心地よい嘘よりも痛みを伴う真実を選ぶと信じていたのか?」

「ああ」リユラは今、より強い声で言った。「なぜなら、それが僕が一生かけてやろうとしてきたことだからだ。痛くても真実を選ぶ。コストがかかっても人を助ける。演じるほうが楽でも、誠実でありたいと願う」

一歩踏み出すと、ジミコがわずかに横に避け、彼をソツコと直接向き合わせた。

「君は僕を見て、仮面だと思ったんだろう。楽天主義に隠れる弱い人間だと。だが、君は間違っている。僕は弱くない。疲れ果てているんだ。そこには大きな違いがある」


[リユラの独白:言え。何年も溜め込んできたことを言え。陽気なホストが決して認めないことを。7歳の時からずっと自分を食い荒らしてきた真実を言え。]


「疲れたんだ」リユラは、声が震え始めた。「人を助けることに。痛みの中で笑うことに。自分は独りで溺れながら、他人を元気づけることに。父の罪が僕の存在そのものを定義しているふりをするのにも飽きた。父の罪を、自分のことのように背負うのも。……僕は強くい続けることに疲れた。陽気でいることに疲れた。自分自身すら支えられない時に、みんなが寄りかかる対象でいることに疲れた。僕がこうなったのは僕自身のせいでもあるかもしれないが、だからといって時々自分が嫌いにならないわけじゃない。

でも、これが僕に何を与えてくれたのかは否定できない。これは、僕が大切に思える人々――僕が何よりも大切に思っている、信頼できる友人たちとの絆を僕にもたらした。だから僕は前に進み続ける。痛くても、誰かを助け続ける。僕の痛みは特別じゃない。たぶん、だからこそ僕は背負い続けているんだ。みんな僕の瞳を見れば気づいているだろう。僕が自らこれを背負っていることは、ずっと前から知っていたはずだ。家族全体もそうかもしれない。だが、僕はリユラ・シコだ。


僕という人間は、こういう存在だ。

僕はリユラ・シコ。この壊れた世界で、たとえ傷ついても、たとえ愚かだと言われても、前に進み続ける人間だ。僕の未来が完璧じゃないことは分かっている。正しい判断も、ひどい判断もするだろう。その両方が僕を定義する。僕はそれを受け入れる。

結局のところ、ソツコ。これこそが僕を作るものだ。壊れやすくも軽やかな心を持ち、頑固なまでに希望を抱き、今も立ち続けている道化。自慢に聞こえるかもしれないが、僕が間違っていないことは知っているはずだ」


涙が頬を伝い、拭おうともしなかった。隠そうともしなかった。丁寧に作り上げた鎧が言葉ごとにひび割れ、剥がれ落ちていく。

「真実を知りたいんだろ、ソツコ? 本当の真実を。僕は父を憎んでいる。父があの子供を殺し、自由を買った瞬間からずっと憎んでいる。母を共犯にしたことも、血と金で正常さを演じるために家族を捻じ曲げたことも憎んでいる。一度も選んだ覚えがないのに、父の汚職と罪を受け継いだことも憎んでいる。だから、僕をどう見ようと、君にも同じように理解してほしい」


リユラは拳を握りしめた。

「そして、何年も前に暴露する強さがなかった自分を憎んでいる。死んだ子供の正義よりも母の安全を選んだ自分を。正しいことをするためだけにすべてを犠牲にするのを恐れた自分を」


その後の沈黙は絶対的だった。ソツコは冷たい計算から、尊敬に近いものへと表情を変えてリユラを見つめていた。

ジミコの手がリユラの肩に触れた――優しく、協力的で、彼を繋ぎ止めるように。リユラはただ震えながらそこに立っていた。陽気な仮面は完全に打ち砕かれ、10年間隠し続けてきた自分自身を世界に晒した。


演技が終わる時

「知らなかった」ソツコがようやく言った。以前より静かな声だった。「君の家族を調査した。父の犯罪、隠蔽工作も。だが、君までは調べていなかった。陽気さは純真さからくるものだと思っていた。君は共犯か、あるいは無知だと仮定していたんだ」

「どちらでもなかった」リユラは乱暴に顔を拭った。「僕は不可能な状況に閉じ込められた子供だった。その後は、幸せを演じることで生き残ることを学んだティーンエイジャーだった。そうしなければ、自分が背負う覚えのない罪悪感で溺れていると認めなければならなかったから」

星の形をした瞳が、消えゆく夕光を反射していた。

「父を暴露したいのか? いいよ。手伝う。君が僕を操作したからじゃない。僕の名誉を壊したからじゃない。それが正しいことだからだ。あの子供は正義を得る資格がある。汚職ネットワークの被害者は皆、真実を知らされるべきだ」


リユラ自身の決意が固まった。それは強要された陽気さとは違う。痛みから獲得した、本物の決意だった。

「でも、正しくやるんだ。証拠を揃え、法的手続きを踏み、巻き添えになる罪のない人々にも配慮する。ただ復讐のためにすべてを焼き払うわけじゃない。灰の中から、もっと良いものを築くんだ」


ソツコはしばらく沈黙し、分析的な脳でこの予想外の転換を処理していた。

「君は思っていたよりもずっと面白いな」やがて彼は言った。「ずっと強い。すべてが順調だとふりをする強さじゃない。すべてが壊れていると認め、それでも修復することを選ぶ強さだ。だから君は面白いんだ、リユラ・シコ。その行動を様々な角度から考えさせられる。今まで自分以外の誰かに対して考えたこともない方法で」


彼は近づき、数フィートの距離で立ち止まった。同じ汚職システムによって傷を負わされた二人のティーンエイジャー。互いを敵や標的ではないものとして、ようやく認めた瞬間だった。

「まだ君のことは好きじゃない」ソツコが言った。「僕も君のことは嫌いだ」リユラが応じた。「だが、尊敬はできる」「ああ」


ジミコが小さく、少しヒステリックな声で笑った。「これが君たちの世界での和解なのか? 『お前は嫌いだが尊敬する、だから協力しよう』ってこと?」

「ああ」二人は同時に答えた。シンクロしたことに驚き、理解の始まりのようなものが二人の間に流れた。

「僕のいとこはタイミングが完璧だな」ソツコはジミコに言った。「リユラに最も味方が必要な時に正体を現すなんて。まるでお前が彼をずっと注意深く見ていて、この介入を計画していたみたいだ」

「計画していたよ」ジミコが認めた。「見て、計画し、どうすれば悪化させずに助けられるか考えていた。破壊されるべきじゃない人間を、君が破壊するのを止めようとね」


ソツコの表情がわずかに和らいだ。気づくかどうかの微かなものだった。「お前はいつも優しすぎた。壊れた人間の中にある最善を見ようとしすぎる。レタスが簡単に傷つけたのも、僕がそれほど傷つかないほど冷淡になったのも、それが理由だ」

「優しさは弱さじゃない」ジミコは断固として言った。「そして冷淡であることは君を守らなかった。君を孤独にしただけだ」その言葉はソツコに突き刺さった。彼は顎を固くし、目を逸らした。

「かもしれないな」と彼は静かに言った。「だが、孤独のほうが無防備でいるより安全だ」

「そんなことはない」リユラは、まだ涙で荒れた声だが、今は安定して言った。「孤独は、ただゆっくり死んでいくだけだ。無防備でいるのは恐ろしいことだが、ただ生き残るのではなく、本当に癒やされるための唯一の方法なんだ」


彼は三人の間を指差した。

「僕たちは皆、同じシステムの被害者だ。選ぶことのなかったトラウマを背負い、愛する人々を奪った世界で、どうやって存在すべきかを探している。独りでやって失敗するか、一緒にやって……たぶん成功するか。そのどちらかだ」


誰もが予想しなかった同盟

彼らは結局、音楽室の床に座り込んだ。壁を背にして三角形を作り、外の冬の夕闇が青く深まっていく中で話し合った。

心からの会話だった。演じることも、操作することもなく、独りで抱えてきた真実を認める三人の傷ついた若者たち。


ソツコは調査について説明した。汚職ネットワークに関する何ヶ月もの証拠集め、弁護士と裁判官と富裕層の犯罪者の繋がりの追跡、買われた無実を暴く事件の構築。

ジミコは両親の死について説明した。飲酒運転のドライバー、隠蔽工作、リユラの父を守ったシステムが、いかに自分の家族を殺し、自分を孤児にし、透明な存在にしたか。

そしてリユラはすべてを語った。目撃した事故、父の脅し、母の恐怖、10年の沈黙。継承された罪悪感の中で、陽気さを演じる疲れ。


「悪夢を見るんだ」リユラはほとんど囁くように言った。「父が殺した子供の夢だ。母親の叫び声、アスファルトの上にある小さな体、助ける代わりに電話をする父の姿。目が覚めると呼吸ができない。僕がその血縁者だと知っているから。父の血は僕の血だ。でも……ともかく、今の自分を受け入れることにした。背景のイメージとは裏腹に、友情を築くことができる一人の人間として。だからこそ、僕はとにかく前に進み続ける」

「それは罪悪感のあり方として間違っている」ジミコが優しく言った。「君は父の選択には責任がない。君は7歳だった。君も被害者だ」「分かってる」リユラは言った。「理屈では。でも、知ることと感じることには違いがあるんだ」


ソツコがスマホを取り出し、資料を見せた。汚職ネットワークの他の被害者による文書、写真、証言。「君の父親が一番の悪人ではない。ただ今一番目立っているだけだ。他にも何十人もいる。何百もの隠蔽された犯罪がある。何千人もの被害者が沈黙させられている」

彼は真剣にリユラを見た。「これを正しく暴露すれば――鉄壁のケースを築けば――ネットワーク全体を倒せる。君の父だけじゃない。全員だ」

「代償は?」リユラが聞いた。「母はすべてを失う。家も、名誉も。もし共犯が証明されれば自由さえ失うだろう」「ああ」ソツコは率直に言った。「その可能性は高い。嘘はつかない」


リユラは目を閉じた。不可能な選択の重みがのしかかる。そして、あの子供、タケシ・ヤマモトを思った。5歳。誰かが注意を逸らし、罪を免れるほど裕福だったために死んだ。

「分かった」リユラは目を開けた。「やろう。すべてを暴こう。母も……理解してくれるはずだ。母もこの罪悪感を背負ってきたんだ。暴露は痛みを伴うかもしれないが、少なくとも誠実だ。少なくとも、それは正しいことだ」

ジミコの手が彼の手を掴んだ。「一緒に乗り越えよう。僕たちがいる。彼女は一人で責任を負う必要はない」

「君もだ」とソツコが加えた。その声は計算ではなく、心からの約束のように聞こえた。「一緒にやるんだ。負担を分け合い、報いも分け合おう」


沈黙が流れた。共有されたトラウマと、真実が破壊ではなく癒やしをもたらすかもしれないという切実な希望によって結ばれた、あり得ない同盟を組んだ三人の傷ついた人間たち。

リユラは笑った。小さく、少しヒステリックな笑い声だった。「何が笑えるんだ?」ジミコが聞いた。

「罠にはめられるかと思っていたのに。敵と同盟を結び、謎の影の協力者とついに出会った。今日は予想外の展開ばかりだ」

「人生なんてそんなものだ」ソツコが言った。「だから面白いんじゃないか」音楽室は暗くなっていた。冬の夜が、疑問と難しい選択でできた毛布のようにジェレミー高校を覆っていた。


リユラは立ち上がった。床に座っていたので足が痺れている。友人が心配しているだろう。ヤカミラにはここにいると伝えたが、あれから一時間以上過ぎた。

「行こう」リユラが言った。「誰かが探しに来て、僕たちの共謀を見つける前に」

「明日からだ」ソツコも立ち上がった。「本格的な事件構築を開始する。証拠をまとめ、不必要な被害を出さずにこれを暴露する方法を計画する」

「調整は僕がやる」ジミコが付け加えた。「二人を繋ぐパイプになるよ。誰もが目的のために動けるようにね」彼らは連れ立ってドアへ歩いた。リユラは開ける前に立ち止まった。


「ありがとう」彼は静かに言った。「二人とも。僕を見てくれて。パフォーマンスじゃない、本当の僕を見てくれて」「パフォーマンスは印象的だった」ソツコが認めた。「だが、奥底にある本当の君は、もっと強い」

彼らは薄暗い非常灯が照らす暗い廊下に出た。リユラの中で何かが変わった。陽気な鎧は完全に砕けた。しかし、その下にあったのは弱さではない。


それは真実だった。生々しく、痛々しく、無防備で、リアルなもの。何年かぶりに、リユラはプレッシャーを感じることなく呼吸し、冗談を言えるような気分だった。僕の名前は……リユラ・シコ。ジェレミー高校最大のジョーク好き。


[ナレーター:こうして同盟が形成された。敵は複雑な味方となり、影の協力者は見える友となった。そして陽気なホストはついに、自分が溺れていることを認めた。第3巻の本当の戦いが今始まる。拳や操作ではなく、口に出された真実、注意深く集められた証拠、そして復讐よりも癒やしを選んだ三人の傷ついた人間たちによる戦いが。次回:リユラが変わったという噂が広まる。友人たちは答えを要求する。そして父は、息子がもう制御不能であることに気づく。鎧は壊れた。ひび割れから現れるものが、すべてを決めることになる。]


TO BE CONTINUED...

[次回:すべてを破壊する証拠 - リユラは友人グループに戻る。強制された陽気さは消え、誠実な疲労に取って代わられていた。友人たちは何があったのかを問い詰める。一方、ソツコは証拠の開示を始めるが、今度はリユラの協力がある。そして父は、息子がもう自分を恐れていないことを悟る。本当の戦争が始まる。]

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