カード?
「旦那様は朝方急な連絡がありまして出られました。朝食が終わる頃には戻られますよ。」
「ま、まあ。お忙しい方ですもの仕方が無いわ。」
「ミーアがって廊下で叫んでいたね。って、痛い。」
ルーファスはどうやらヒューに脛を蹴られたらしく、ヒューに同調するように執事はルーファスの目の前に少々乱暴にお茶のカップを置いた。
「いいのよ。気にしないわ。」
私の胸は不安で騒めいたが、シャンタルだったらと考えながら、笑顔のまま案内された椅子に座った。
席には白い封筒があった。
「何かしら?」
封を開ければ、そこにはカードが入っていた。
私はカードを引き出して、そのカードに書かれていた文字を読んだ。
――君の瞳はミーアと同じで、君達に見つめられる事で俺はとても幸せになれることだろう。
「まあああ!」
嬉しい手紙でもあるが、ミーアって誰?
もしかして、恋人で、で、警察って、もしかして行方不明か何かで離れ離れになっていたのかしら。
私は混乱のまま震えた。
席に着いた友人達は私の持つカードに興味津々だ。
ええと、どう説明する?
しかし悩む前に、大きなどかどかとした足音が屋敷に響いた。
どおんと扉が大きく乱暴に開いた。
ドアを足で蹴って開けたのは、両手が使えなくなったたバスティアンだ。
彼の右腕には木箱が抱かれ、左腕には薄茶色のぼさぼさの髪の毛をした女の子がぶら下っていた。
そして、戻って来た彼の顔は幸せいっぱいに輝いていた。
「ただいま!ミーアが見つかったよ!」
だからミーアって、誰?




