おわりに
朝は単なる曇り空だけだったのに、家に帰る頃には猛吹雪でした。
空さんよ、何をそんなに荒れる事があるんだい?
家に着くころには、びしょ濡れでした。傘なんて意味がありませんでした。
雪を素直に綺麗と言えません。ホワイトクリスマス、くそくらえ。
内昂 華弥です。
この作品を読んでくださった方、ここからから読んでくださっている方、初めまして。
『燃ゆる日』を閲覧してくださり、誠にありがとうございます。
この短編はクゼの物語。『龍王國譚』というシリーズの、初めのお話に当たります。実はこの物語は、本編の予告編なのですよね。本編は、別にあるんです。
本編は、何なのか?
もう少しお待ちください、現在執筆中です。
この物語の後に、もう一つ短編がありまして、その次に本編が公開となる予定です。
楽しみにしていただけると、嬉しいです。
この物語の主人公は、クゼ。雨水に住む少年です。
彼は直情的で、面倒見が良い。……いいお兄ちゃんですね。
彼がこれからどうなるのか。どうなるのでしょう。
ネタバレは言いませんが、これだけは言えましょうか。本編の主人公は、彼ではありません。こんなに主人公キャラなのに。
彼の人生は、ハクビによって、いい意味でも悪い意味でも狂わされたようです。主人公の座を取られたのも、きっとハクビのせ……げふんげふん。
彼がこれからどのような人生を歩むのか。それは、どこかの物語できっと書かれる事でしょう。と言うか、書きたいです、私が。
この物語の舞台は龍王國。龍の国です。
緑豊かな水の国。
スラム街があったり、妓楼があったり、変な一族がいたり、王制だったり、和風のどこか不思議な青龍の守護し国。
和風ファンタジーを書きたくて、龍を引っ張り出しました。
このお話では主に雨水が中心ですが、他のお話ではいろいろな場所が出てくることでしょう。
雨水だけなんてちょっと淋しいですからね。
そうそう。このシリーズの短編をもう一つ、公開しているのですよ。
『桜の木の下』と言いまして、これは年端もいかぬ少女のお話。
本編前に、よろしければ是非。
さて、喋り続けるとどこかでネタバレをぽろりとしてしまいそう。早いですがそろそろ口を閉じましょう。
最後に、これを見てくださっている方々にたくさんの感謝を。
ありがとうございました。
2015年2月、曇り空の下にて。
ああ、青空が恋しい。




