間話『ツチオくんに聞きました』
突発コーナー『ツチオくんに聞きました』
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今日お越しいただいたのは、登場回数こそ多いもののいまいち影が薄い、土の男ことツチオくんです。
「え?」
まずは自己紹介をお願いします。
「あ、そうか。ここがウツメの言ってた所かー。へー、こんな感じなんだ。面白いね」
・・・自己紹介をお願いします。
「明るいけど、お日様が見えないね。まわり・・・何もないか。喉が渇いちゃったんだけど、飲むものとかありませんか?」
話、聞いてる?
「聞いてますよー。そういえばまだお昼ご飯食べてなかったなー。何か食べるものもあると嬉しいな。あ、座っていいですか?」
・・・自己紹介を、ね。頼みます。
「え、うん、わかった。ツチオです」
終わり?
「うん、終わり。他にも何か話をした方がいい?」
そ、そうですね。ご両親・・・いえ、カマオ達の話とかどうでしょう?
「あ、今、ひどい事聞きそうになったでしょ。でもね、女親の事はまだ忘れられないけど、みんなが優しくしてくれるから、もうこっそり泣くことはないと思うんだ」
ごめんなさい。ではカマオ達・・・。
「でも、男親は元気だよ。田んぼや畑で食べ物を作っているんだけど、みんなにアレをやってくれーとか、コレを頼む―とか、指示出してる。他にもいろいろ知ってて、誰かが言ってたけれど、野良仕事する人の中で一番偉いんだって」
わかりました。カマオ達の話を聞かせてください。
「カマオかー。あの人は頑張り屋さんだよ。いつもいろんな事考えてる。何考えてるかは分らないけど」
そうですか。ウツメさんはどうで・・・
「ウツメ怖い」
え?
「ウツメって怒ると凄く怖い。何も言わないんだけど、なんていうのかな、逆らっちゃダメだって感じがするんだ」
そ、そうなんですか。では、ツチメの話をお願いします。
「馬鹿」
え、え?
「ツチメに言っちゃだめだよー。あの子、仕事とか真面目にやろうとするんだけど、そもそも人の話をちゃんと聞いてないんだ。だから後で怒られたりする」
言いませんから安心してください。他に何もなければ次にカタメのはな・・・。
「悪いやつじゃないけど、よくわからない」
よくわからない?
「最初は怖いと思っていたんだけど何か普通だった。仕事は真面目だし。ツチメと遊んでいるときなんて普通の子供だよ。でも、大人たちはカタメと色々な話をするし、面白い歌も歌うし。うん、よくわからない」
最近登場したトソの子はどうですか?
「とうじょうって何?」
ええと、カタメと話をするようになったという事です。
「へー、なら我も『とうじょう』したの?」
そうなりますね。
「ツチメも?」
はい。
「ヤトの子も?」
え、誰?
「トソの子と一緒にいた女の子」
え、あぁ、あの子。そういえばそんな設定があったような。
「せっていって何?」
話が進まないので、トソの子の話をして下さい。
「カタメと何かすると『せってい』になるの?」
それでいいです。トソの子の話をお願いします。
「変な子」
また一言ですね。どこが変なのでしょうか?
「仕事は真面目だよ。子供の中では一番頑張っているんじゃないかな。でもね、いつもイライラしてる。よくわからないけど、前に怖い顔しながら『こんなの本当の我じゃない』とか言ってたねー」
もしや。
「そうだ。カタメの面白い歌を聴いてから変になったみたい。『我の中のカミのちからを・・・』とか言い出したし。違う意味で少し怖いんだ」
中二病というやつですか。
「ちゅうにびょうって何?」
ええと、ツチオくんも大きくなったらわかると思うよ。
「じゃあ、汝は大人なの?」
そろそろ時間も少なくなってきました。最後に何かあればどうぞ。
「体が見えないけど、大人なの?」
いや、最後に何か一言を・・・。
「え、もう終わりなの? もう少し話をしようよー。だめ?」
最後です。
「タケルって人、何だったの?」
ありがとうございました!
「ねぇ、タケルって人・・・」
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以上、突発コーナー『ツチオくんに聞きました』でした。
???「ツチオくん、途中からあざといです」
ツチオ「あざといって何?」




