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天運の檻  作者: じょじょ
第6章・無影衆編-神託特異教団

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20/22

20話「断罪」

天運の檻・20話になります!


リアクション、コメントなどくれたら嬉しいです!

「ハァ……ハァ……ハァ……」


真冬の夜。

白い息とともに荒い呼吸音を鳴らし身体を引きずるようにして歩く人物。

夜が明け、周囲に日の光が照らされその人物の影が濃くなり始める。

日がその人物の姿を露わにするとそこには、梨江りえが身体の出血を手で押さえながら歩いていた。

体力の限界を迎え、近くの木に腰を下ろす梨江。

傷口からは損傷した無人むとの核が見えていた。

煌環苑(こうかんえん)で執行隊によって拘束された梨江は核を損傷することを覚悟のうえで拘束を解いた。

だが、核の損傷は無人である彼女ですら再生に時間を要する。

出血の影響で意識が朦朧とする梨江の前に近づいてくる人影。


「誰……だ……」


梨江は人影に向かって口にするがその場で意識を失う。









東京都執行隊本部。

執行隊本部に鳴り響くサイレン。

捕らえたはずの享亭きょうていが死亡したことで本部には緊急招集命令が下される。

本部内にいる執行隊員が慌ただしくなり始める。


「なんの騒ぎだ…?」


廊下で執行隊員や国衛局員の者たちを見つめるあきら

すると明の背後から自身を呼ぶ声が聞こえてくる。

そこには、しょうあゆむが立っていた。

歩の修行のため本部を離れていた蒼は帰還してすぐに本部に鳴り響くサイレンを聞き、真剣な表情を浮かべる。


「明さん、これは一体…」


その頃、享亭の尋問を担当していた4課の代表であるつくるは会議室へと向かっていた。

享亭の死を確認し、すぐに緊急招集命令を発令したのは造自身だ。

部屋に入ると、そこにはすでに二人の人物が席についていた。


「まさか、本部ここで無人が殺害されるとは…」


そう口にしたのは無精髭に顔じゅう傷だらけの風貌を持ちながらも穏やかな雰囲気を漂わせる男。


危険等級B

死空しうろ 祈介きすけ(38歳)


罪を犯した術式発現者を監視する役目を担う5課の代表である祈介。

すると同じく造より先に席についていた3課の代表である悪木おきが口にする。


「前例を見ない執行隊本部での無人殺害、それも殺されたのは無影衆むえいしゅうの一員か。」


「あぁ、その通りだ。全て私の責任だ。」


造が頭を抱えながら席につく。

遅れて境島きょうしまともう一人の男が部屋にやってくる。

造はもう一人の男を見ると呼び止める。


多糯章ただあきくん、すまない。

 彼女に無理をさせてしまったのは―」


「問題ありません。

 妹は命に別状はないとのことでした。」


危険等級A

聖花せいか 多糯章ただあき(29歳)


2課の代表にして殺害された享亭の尋問を行っていた奈々江ななえの兄である多糯章。

金色の長髪に奈々江と同様に美しい容姿を持った多糯章は落ち着いた様子で席につく。

そして話を本題に戻し、享亭が殺害された瞬間を記録した監視カメラの映像を四人に共有する多糯章。

映像には謎の男が享亭と何らかの会話をした後に核を抜き取る様子が映されていた。


「国衛局や執行隊の者でもないな。」


映像を見た境島が口にする。

享亭を殺害した男は国衛局やその管轄である執行隊が着用する黒スーツを身に付けていなかった。

ネクタイを着用せず、ベストも上着に至る全てが黒一色に統一されたまるで接客業にでもいそうな風貌をしていた青年だった。


「ですが部外者は本部に入ることはできないはず。

 国衛局に関連した人間でしょうか?」


「わからない。

 あの時はまだ享亭が尋問室にいることは執行隊以外の人間に通達はしていなかった。

 国衛局の人間とは考えにくい。」


祈介、造がそれぞれ口にする。

すると悪木が映像内で謎の男が享亭の核を抜き取る部分に着目する。


「散々無人ヤツらの身体を解体してきたが、個体ごとに核の位置は違う。

 それを的確に抉り取ったってことは無人に対しての知識もかなり持っているな。」


悪木の冷静な分析に祈介が深刻な表情を見せる。


「無人に関する知識を豊富に持ち、国衛局の人間でもなく、さらには享亭が無影衆であることも知っていた…」


「ただ者ではないな。」


境島の発言で四人の間には事態の深刻さを痛感した空気が流れる。


「公安管理部にも協力を要請して調査をしてみましょう。」


「それと、煌環苑で逃げた無人の捜索もだ。」


多糯章の発言に煌環苑で逃げた梨江の話を持ち出す悪木。


「そうだね、梨江と呼ばれるこの無人を捕らえれば享亭が殺害された理由もわかるかもしれない。

それに刃岩野はがのくんが口にしていた氷の異術を持つ無人のことも――」


「造、今何と言った?」


造の発言を遮る境島。

造は再び氷の異術を持つ無人のことを口にする。


「まさか…そんなはずは…」


境島は驚愕する。

それもそのはず、その人物はかつて自分が無神むこうと戦ったはるか昔の時代から知っていた。


「そいつの名は、帝玄ていげん

 無神に近しい実力を持つ”六冥むめい”と呼ばれる無人の一人だ。」


六冥。

かつて無人が日本政府と戦いになった際、無神に次いで脅威とされた六人の無人。

他の無人とは比べ物にならないほどの戦闘能力を有し、当時の執行隊を壊滅状態にまで追い込んだ存在。


「だが、六冥は私が無神を倒した時に執行されたはず。

 まさか…帝玄が生きていたとは…」


自身の時代に潰えたと思われていた脅威がまさか生存していた。

それを知った境島はより深刻な表情を見せる。


「これは想定以上にマズいかもしれないな…」


境島は多糯章に2課を率いて梨江の捜索を命じ、早急にこれまでの事態を国衛局に伝達するよう造に命じる。


「刃岩野が対峙した無人が本当に帝玄なら太刀打ちできる執行隊員は限られる。

 今後、無人の執行任務にあたる際は危険等級A以上の者または執行隊員四名以上で任にあたるようにするんだ。」


境島の発言を以て各自解散する五人。

すぐに情報は他の執行隊員にも共有される。

それはロビーで蒼と話す明の耳にも届く。


「一人の方が楽なんだけどな~

 ま、上の指示だから仕方ねぇか。」


「珍しいですね明さん。

 もう行くんですか?」


コーヒーの入った紙コップを手に明が席を立つ。

蒼は明が珍しく自ら任務へ向かおうとする姿に笑みを見せながらも多少の違和感を感じていた。


「蒼、ひとつお前に頼みたいことがあるんだ。」


すると明が真剣な表情となり、蒼にとあることを口にする。


「え、それってどういう…」


「つーわけだ。

 歩のこと、頼んだぜ蒼。」


それを聞いた蒼は明の口にした内容が理解できず、疑問を浮かべながらも他の執行隊員と合流する明の背を見つめたまま見送る。











「うっ……ここは……」


その頃、とある民家で目を覚ます梨江。

損傷した核がほとんど再生していることから、意識を失って数時間が経過したことを理解する梨江。

周囲には一般的な家具が並んでいた。

それを考えるに自分は何者かに拾われ今がある。

だが、人間が無人である自分を見たということはすでに執行隊がこちらに向かってきているはず。


「(まずい、早くこの場を離れなければ…)」


すると奥の部屋から何者かの足音が聞こえてくる。


「ッ!!」


梨江はすぐに布団から飛び上がり、机の上に置かれたペンを握り扉の横に立つ。

そして透明化の異術で姿を消し、息を潜める。

少しずつ足音はこちら側に近づいてくる。

梨江のペンを握る力を強めていく。

扉が開かれると入ってきたのはまだ年端も行かない少年だった。

梨江は背後から少年に襲い掛かろうとするが…


「あれ?もしかしてもう目が覚めたの??」


「なっ!?」


自身の気配を悟られた梨江は少年と距離をとる。


「大丈夫!これは目が覚めたら必要かなと思って作ったんだ!」


少年は食材が並べられたトレーを少し持ち上げ、梨江に見せる。

だが、梨江はその少年を見てあることに気がつく。


「お前……見えて…いないのか?」


笑顔を見せる少年の白く濁った瞳の先に光が失われていることに。


「うん!でもこれは生まれつきだからうつる病気とかじゃ無いよ!」


「そこは特に気にしていない。(そうか、この少年は私を無人であると知らずに…)」


梨江は少年が盲目であるが故に無人であることを知らずに助けたのだと察した。

まだ、執行隊と戦えるほどの傷は癒えていない。

梨江はこの少年を利用してしばらく身を潜めることを決める。


「意識は戻ったが、まだ傷が癒えたわけじゃ無い。だから――」


「もちろん!ここは僕しか住んでないからゆっくりしていって!!」


「……。」


梨江は少年の無邪気な対応に無言で応じる。











石川県豊生とよき市。

その頃、廃墟と化した煌環苑で梨江の手がかりを探す多糯章率いる2課の執行隊員たち。

崩壊した大庭園で僅かに残る残骸から享亭の書斎を思わしき部屋を見つける多糯章。


「最後に見たのはここで間違いないか?門無かどなしくん。」


「は、はい!」


多糯章の横には煌環苑の任務に参加した良奨が立っていた。

2課所属である良奨は他の2課の隊員と協力して煌環苑跡の調査に協力していた。


「(この損傷具合から見て、調査には時間が掛かりそうだな…)」


多糯章は的確に他の隊員に指示を出しながら煌環苑全域に人員を配置し始める。


「へぇ~!こんな広いところで闘ってたの!?美衣みいちゃん!」


「ちょっ、ちょっと声が大きいよ…!…観光じゃないんだから声控えめにしてよかすみちゃん…!」


煌環苑内の別地点で捜索を進める美衣と霞。

霞などの1課の執行隊員も一部支援に加わり、煌環苑で大規模な捜索を開始していた。


「調査中だ。もう少し集中しろ。」


二人に向かって静かに口にするのは2課に所属し蒼と同様、天与五人衆てんよごにんしゅうの一人であるすぐるだ。

傑の発言で霞は慌てて口を閉じ、美衣は霞のせいで自身も注意を受けたことに思うことがあるものの感情を抑え調査に臨む。











東京都伊斗いと区。

夕刻、東京のはずれに位置する旅館で賑わう国衛局員の声。

会合が行われる部屋の外で腕を組みながら見張りを続けるのは、4課に所属する阿波村あばむらだ。


「よぉ、阿波村ぁ!

 この間は散々な目に遭ったな!早々に復帰して大丈夫なんか!」


ヤクザ風な出で立ちに刀を二本背中に背負う特徴的な見た目を持つ執行隊員が阿波村のもとにやってくる。


危険等級B

春瀬はるせ 朝武ちょうぶ(48歳)


「問題ありませんよ、鳳焔寺ほうえんじ局長の護衛が俺の役目ですから。」


「相変わらず真面目なヤツやな!!」


春瀬は宴会で話す国衛局員に負けない声量で笑う。

すると4課の執行隊員が二人のもとにやってくる。


「交代だ。」


二人は予定になかった交代の指示に僅かに疑問を抱くが、数時間にも及ぶ護衛による疲労がその判断を鈍らせる。

休息をとるべくもう一人の執行隊員に追従する。

案内された先には他の4課の執行隊員が休息をとっていた。


「春瀬さん!阿波村さん!お疲れ様です!」


阿波村や春瀬は武器を部屋の隅に置き、他の執行隊員と共に休息をとる。


「おいおい、羽目を外しすぎるなよ?

 まだ任務は終わってないんだからな。」


「まぁ、そう言わずに。

 お二人も少しリラックスしてくださいよ。」


一人の執行隊員が口にして阿波村たちに酒を薦める。










富山県富山市。

任務を終え、本部へと帰還するため車を走らせる蒼。

そんな蒼を助手席から見つめる歩。


「蒼さん、どうかしました?」


歩は思いつめたような表情を見せる蒼を気にかける。


「ん?…いや、なんでもないよ。」


蒼は本部で明が口にしたことが気になっていた。


―敵は無人だけじゃない。これからは内部にも気を付けろ。―


すると突如、車を停止させる蒼。

そして本部とは反対の方向へと車を走らせ始める。


「蒼さん!?」


「すまない…!歩!

 寄り道をさせてくれ。」


蒼は車の速度を上げながら明に連絡をする。











岐阜県恵林けいりん市。

静かな田舎町の食堂で食事をする明。

食堂のテーブルには今回任務を共にした三人の執行隊員が座っていた。

明は刀を席の隅に置き、執行隊員の向かいの席に座る。


「その話…冗談で言ってます…?」


「残念ながらマジだ。

 お前らは他と違って俺と長い間任務をしてきてる。

 だから一応、言っておこうと思ってな。」


一人の執行隊員の発言に明は真剣な表情で口にする。

明は執行隊員に本部で遭遇した謎の男について話した。

そして無人だけでなく人間側にもこれからは警戒をすべきであると。

執行隊員達は明の発言を重く受け止める。

彼らは互いに顔を見合わせながら明より先に食器の片づけを始める。

一人テーブルに残された明は今後の動向について考えていた。


「(どこまでの人間を信頼できるか。

  まずはその確認からだな。裏にいるヤツらが勘付く前に仲間を集めて動くのが…)」


そのときだった。

テーブルに置かれた自身の携帯が鳴り響く。

携帯を手に取ろうとするが、突如自身の背後に気配を感じる明。


「携帯から手を離してください。

 藤白露ふじしろさん。」


そこには先ほど席を立った三人の執行隊員が刀に手を置きながら明の背後に立っていた。


「…何の真似だ。お前ら。」


すると一人の執行隊員が明の向かい席に座る。


「俺らは監視役ですよ。

 あなたは侮れない。だから身近な存在に潜み、いつでもあなたを殺せるようにってね。」


「そうか……残念だ。」


「えぇ。俺も残念ですよ、藤白露さん。

 あなたとはこれからも仲良くしたかったんですけどね。」


そう口にした執行隊員は席を立ち、刀を抜く。

周囲の民間人がざわつき始める。

明は目を閉じ、全てを受け入れたかのような表情を見せる。

その間も明の携帯は鳴り響いたままだ。


「けど、お前らも必死だな。

 俺の監視役に三人だけなんて、随分と人手不足な組織だな。」


「ハハッ、この状況でイキがらないでくださいよ。

 さすがのあなたでも、この距離じゃ俺らの攻撃は防ぎきれない。

 もう一度言います。携帯から手を離してください。」


明は執行隊員の中でも随一の龍河一刀流りゅうがいっとうりゅうの使い手。

だが、刀から手を離し自身の背後に刀を構えた執行隊員がいる状況では、明が圧倒的な不利であることを執行隊員は理解していた。

執行隊員の刀を握る力が強まる。

向かいに座る執行隊員が刀を抜き、明の首へと目掛けて刃を振るう。

明は執行隊員の刃が自身の首に触れるよりも速くテーブルごと蹴り上げ、攻撃を防ぐ。

テーブルに置かれた携帯が宙を舞う。

蹴り上げた衝撃でテーブルが破砕され、周囲に破片が飛び散る。

その隙に背後の執行隊員を体術で翻弄する明。

瞬く間に二人の執行隊員の急所に拳を叩きこみ戦闘不能に追い込む。


「くそっ!!」


残った最後の執行隊員が明の胸に目掛けて刀を突き刺そうと向かうが、明は素手で刀を受け止める。

流源を纏った明の拳は傷一つ付かず、そのまま刀の側面を殴打されることでいとも容易く刃を折られ、戦闘不能にする。

宙に舞う携帯を受け取り、明は電話に出る。


「俺だ。」


―遅いよ。一体何してたの。―


電話の相手は暗菜あんなだった。


「電波が悪くてな。

 それより例の件、引き受けてくれるか?」


明は刀を手に取り、身体のホコリを払いながら口にする。


―享亭を殺害した男の件でしょ。

 さっきも言ったけど私は…そんな男、一度も…―


「いや、俺らはアイツをどこかで知っているはずだ。

 そのためにもお前の力が必要なんだ。」


―…わかった。明がそんなに言うなら。

 こっちもちょうど本部に帰還するところだし。―


「んじゃ、その件は頼んだ。

 蒼にもこの件は伝えてある。それと今後は…」


すると明は食堂がやけに静かであることに気が付く。


―もしもし?明?―


携帯から暗菜の呼びかける声が聞こえているにもかかわらず、明は周囲の殺伐とした空気感に警戒心を強めていく。

そして明は食堂内に微かに聞こえるガスが漏れたかのような音に気が付く。


「ウソだろ…」


突如、食堂内に大爆破が起こる。

田舎町に大きな火が立ち籠る。

それを遠方で確認する人影。


―こちら、1班。爆破を目視した。これより藤白露 明の死体を確認する。

 ただちに各地の粛清作戦を開始しろ。―











その頃、国衛局員を護衛していた阿波村たちは――


「それでよ!俺が言ってやったんや!

 そんなに俺らがムカつくんなら拳で掛かって来いや!ってな!!」


「ちょっと春瀬さん、酔いすぎですよ。」


泥酔する春瀬を4課の執行隊員が運ぶべく席を立つ。

阿波村は春瀬が部屋の外にでるのを苦笑いで見送る。


「阿波村さんは飲まなくていいんですか?」


部屋に残る執行隊員の一人が口にする。

阿波村は任務がまだ続いていることを理由に酒を断っていた。

すると執行隊員が怪しい笑みを浮かべる。

そして一斉に銃を取り出し阿波村に発砲を行った。











同時刻、煌環苑で捜索を続ける2課の執行隊員。

暗闇から何者かの足音が聞こえ、刀を構える。

だが足音とは異なる方向から銃弾が執行隊員を襲う。


「今の音は…!!」


多糯章はすぐに異変を察知し、周囲の隊員と連絡をとる。

だが、通話先からは2課の隊員達の叫び声が鳴り響いていた。

その様子から異常事態が発生したのだと気が付く多糯章。


「ッ!?…伏せろ!!」


すると書斎の壁が破壊され、捜索を共にしていた執行隊員が衝撃で吹き飛ばされる。

多糯章はすぐに良奨と残る執行隊員と共に瓦礫に身を隠す。

破壊された壁からは特殊な銃を構えた執行隊員たちが現れる。


「さすが聖花 多糯章。

 勘が鋭いな。」


銃を手にする女性の執行隊員が口にする。

彼女の合図で多糯章たちが身を潜める瓦礫に銃口が向けられる。


「貴様らは誰だ…!」


多糯章が身を潜めながら口にする。

何が起きたのか整理をする間もなく、襲い掛かる攻撃に多糯章は焦りを見せる。


「それを気にする余裕があるのか?」


「ッ!!」


すると先ほどまで立っていた場所から突如女性が姿を消し、自身の目の前に現れる。

そして多糯章に向けて発砲が襲い掛かる。

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