魔法学校
朝、鳥の声で目を覚まし、大きく伸びをする。
そのまま横に置いてある仮面を取り、ドアを開けた。
「あ、あれ…」
誰かが僕を指差した。
「デウス様だぁ!!」
その声に釣られて視線は一気に僕の方へ向いた。
「嘘だろ? なんでデウス様が……」
一度外に出れば、まるで神でも見たかのような視線を向けられる。
あれから2年。
僕はその後も組織勧誘に努め、その結果ーー
「デウス様ぁ!!」
忠実な宗教団体が完成した。
信者数は分かっているだけでも、500万人以上だ。
この国の大半はもはや信者と化した。
「いや、なんでこうなった…」
僕は信者たちを振り切り城に入り、部屋でベッドに横たわった。
この城は、この国の王様がなぜか僕にくれた城だ。
なんとこの城は王城より大きい。いや、大きくなる予定だ。
いくら魔法技術が発達していても、でかい城一つ築くのには何年かかかる。
僕が目指していたのはこんなのじゃない。
それに、十分楽しいはずなのに、何故か何か足りない気がする。
いや誰か足りない。幹部は一様五人いて、全員面白くて、いい奴らだ。
なのに足りない。誰か足りない。
まぁあ、こんなこと考えていても無駄か…。
でも、何か行動したいな。
よし、学園系に進もう。そうしたら楽しいことがたくさんのはずだ。
学園系ほどいろいろあるものはない。
そうして、僕は学園に入学することにした。
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そうして、僕は魔法学校に入学することに成功した。
もちろん、正体は隠す。僕が好きな展開は実力隠し+主人公最強だ。
正体に関しては何か理由がない限り死んでも隠す。
実力隠し系はバレていない時が一番面白いからね。
今、教室に向かっている。
ここで一番大事なのは隣の席の人だ。となりはヒロインだと決まっている。
僕は教室のドアを勢いよく開ける。
そうすると、入学初日なのもあって自然に僕に視線が集まった。
僕は自分の席へ向かう。僕みたいな主人公は安定の左下の角席だ。
そうして、隣の席を見てみると本当に思っていた百倍、美しくかった。
初めて女性に見惚れた。アニメのキャラクターを可愛いと思ったことはあったけど見惚れたのは初めてだった。
普通に衝撃を受けた。美しい白い髪に綺麗な青い瞳。
「可愛い…」
誤って口に出してしまった。
「へ?!」
「な、なんですか、急に!」
「あ、え、あの、その…」
あ、やべ。僕、女と話すの得意じゃないんだった。
こ、これは大ピンチだ!!




