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魔法学校

 朝、鳥の声で目を覚まし、大きく伸びをする。


 そのまま横に置いてある仮面を取り、ドアを開けた。


「あ、あれ…」


 誰かが僕を指差した。


「デウス様だぁ!!」


 その声に釣られて視線は一気に僕の方へ向いた。


「嘘だろ? なんでデウス様が……」


 一度外に出れば、まるで神でも見たかのような視線を向けられる。


 あれから2年。


 僕はその後も組織勧誘に努め、その結果ーー


「デウス様ぁ!!」


 忠実な宗教団体が完成した。


 信者数は分かっているだけでも、500万人以上だ。


 この国の大半はもはや信者と化した。


「いや、なんでこうなった…」


 僕は信者たちを振り切り城に入り、部屋でベッドに横たわった。

 

 この城は、この国の王様がなぜか僕にくれた城だ。


 なんとこの城は王城より大きい。いや、大きくなる予定だ。


 いくら魔法技術が発達していても、でかい城一つ築くのには何年かかかる。


 僕が目指していたのはこんなのじゃない。


 それに、十分楽しいはずなのに、何故か何か足りない気がする。


 いや誰か足りない。幹部は一様五人いて、全員面白くて、いい奴らだ。


 なのに足りない。誰か足りない。


 まぁあ、こんなこと考えていても無駄か…。


 でも、何か行動したいな。


 よし、学園系に進もう。そうしたら楽しいことがたくさんのはずだ。


 学園系ほどいろいろあるものはない。


 そうして、僕は学園に入学することにした。

                         


*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*◆*                         



 そうして、僕は魔法学校に入学することに成功した。


 もちろん、正体は隠す。僕が好きな展開は実力隠し+主人公最強だ。


 正体に関しては何か理由がない限り死んでも隠す。


 実力隠し系はバレていない時が一番面白いからね。


 今、教室に向かっている。


 ここで一番大事なのは隣の席の人だ。となりはヒロインだと決まっている。


 僕は教室のドアを勢いよく開ける。


 そうすると、入学初日なのもあって自然に僕に視線が集まった。


 僕は自分の席へ向かう。僕みたいな主人公は安定の左下の角席だ。


 そうして、隣の席を見てみると本当に思っていた百倍、美しくかった。


 初めて女性に見惚れた。アニメのキャラクターを可愛いと思ったことはあったけど見惚れたのは初めてだった。


 普通に衝撃を受けた。美しい白い髪に綺麗な青い瞳。


「可愛い…」


 誤って口に出してしまった。


「へ?!」


「な、なんですか、急に!」


「あ、え、あの、その…」


 あ、やべ。僕、女と話すの得意じゃないんだった。


 こ、これは大ピンチだ!!



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