人間の国
ーーここが、人間の国かー!
あれから3日。
ペルソナに、近場にある人間の国に行きたいと告げると、快くオーケーし案内してくれた。
移動手段は、転移魔法陣。床にペルソナが描いたやつだ。
そこは石の壁に囲まれていて、門を通らなければ入れないシステムだった。
見た目は完全に異世界ファンタジーだ。
僕はその国の入り口に向む。
向かってみると、門番のような人がいた。鎧を着ていて、いかにも「番人」って感じだ。
「おい、貴様ら、勝手に通ろうとするな! 危ない人間ではないかのチェックをするから」
門番がそう言った瞬間ーー
門番は、音もなく、バラバラに切り刻まれた。
「おい! ペルソナ!」
「すまなかったね、少しめんどくさくなってしまって」
めんどくさくなったからって普通、人殺すか?
こいつ頭おかしすぎだろ。……まぁ別にいいけどさ。
僕たちはそのまま、王国に侵入した。
「すげえー!」
王国の中は、アニメでよく見る中世風の街並みだった。
整然と並ぶ家に、真ん中にはお城。
そしてめちゃくちゃに広い。国というだけあって多分愛知県位ある。
ここは多分王都なのだろう。どうやってこんな広さ壁で囲んだんだ?
文明はそこまで進化していないけど、アニメ好きにはたまらない雰囲気だ。
「君は人間の国で何がしたいんだい?」
「僕はやっぱり、組織を作りたいんだ! 僕はそのボスで、幹部が何人かいて、たくさんの人が僕の組織に入ってる。そんな感じの組織が作りたい! ……まぁ、何をするにもまずは、お金が必要だ!」
「それは実に面白い夢だね」
ペルソナは全く興味なさそうに言った。
「なら私がお金は出そう」
「ペルソナお前、金なんて持ってるのか?」
「まあね、一応、一つ国を買えるくらいには持ってるよ」
「は?」
「おまっ……! 金持ちすぎだろ」
「魔王幹部はお金が入るからね」
「やば」
「……ていうかさ、それで思い出したんだけど、僕たちもう魔王倒しちゃったよね…」
「そうだね、私が殺した」
ペルソナはこともなげに言う。
「普通こういう冒険ってさぁ、魔王を倒すために努力するとかそういうのじゃないの!?」
「君の普通は知らないけど、人間と魔族が対立しているのはそうだね
魔王も倒してしまったし、よく考えれば、これで人間の勝利だ」
いや、おかしいだろ!
なんだよそのくそシナリオ!
普通は僕とかが魔王を倒しに行ったり、まっちゃんを殺されて、あのまま僕は魔王を恨み、闇落ちして、強くなって魔王に仕返しするとか、そういう展開じゃないのかよ!
「まあ、いいや。なら早速、組織を作るために動くか!」




