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精霊の使い手達が意識を集中させていると突然視界が歪み出した。

しばらくすると歪みが治まり目の前には真っ白な何もない世界が広がったいた。

彼等が意識を集中させながら辺りを見渡すとクララ以外の4人の姿があった。

「皆んないるのか……?本物だよな……?」

「ああ、本物だよ……俺も同じ事を考えてた。俺達大丈夫なんだよな?」

精霊の使い手達は目の前の光景に疑問を持ちながら辺りを見回していた。

すると突然上空から巨大な怪物のようなものが降ってきた。

「ドスーン‼︎ウォー‼︎」

怪物のその恐ろしいうめき声に精霊の使い手達は驚いてその場から咄嗟に逃げようとした。

「何だあれ⁉︎おい!ここにいちゃまずい!早く逃げよう!」

「……あ、ああ……!一体何何だ⁉︎どうなってるんだよ⁉︎」

精霊の使い手達は追って来る巨大な怪物から必死に逃げようとした。

するとどこからともなく精霊の使い手達に対してクララが語りかけてきた。

「騙されないで下さい!それはあなた達の本当の敵じゃありません!」

精霊の使い手達は走りながらクララの居場所を探したがどこにも見当たらなかった。

するとクララは精霊の使い手達に話を続けた。

「止まって頂いて構いませんよ。その怪物はあなた達の心の奥にある恐怖を再現したものにすぎません。あなた達の本当の敵はあなた達自身の内側にあります。神はそれを知って欲しくてあなた達にこのような試練を与えたのかもしれませんね。周りの状況にとらわれず自分の中の意識にだけ集中してみて下さい。その怪物は本当はいないのだとそうイメージしてみて下さい。そうすればその怪物は時期にあなた達の前から姿を消しますから。」

4人はクララに言われた通り怪物が目の前にいないのだとイメージしながら目を瞑った。

するとイメージを終えて目を開けた4人の前から怪物は姿を消していた。

「さぁこれからノートはあなた達が見たくないと思う幻想を見せてくると思います。その幻想にとらわれる事無く自分自身を克服してきて下さい。あなた達が幻想にとらわれる事無く本当の自分自身を信じられたその時道は切り開かれるはずです。」

「見たくない幻想⁉︎それってどんな事なんだ⁉︎教えてくれよ⁉︎」

「ごめんなさい、私が話せるのはここまでなんです……さぁ皆さん準備が出来たら目を閉じて下さい。目を閉じた瞬間あなた達に対しての試練が始まります。」

「目を閉じた瞬間か……分かった。皆んなやろう!準備は良いか⁉︎」

「ああ、いつでも良いぜ。早くその試練を受けてノートから世界を救おう!」

「ああ!」

「あなた達に託して本当に良かったです。ありがとう。皆さんが無事に戻って来る事を祈っています。」

クララの声が聞こえなくなると4人はお互いの表情を確認した後小さくうなずきゆっくりと目を閉じた。

すると湖に映し出されていた映像がその瞬間を最後に突然消えてしまった。

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