リース使用魔法集(現時点)
要望があったので、現時点でリースが使った魔法をご紹介。
本編には紹介されなかったちょっとした設定が追加されているのもあります。
他のキャラはまぁ……機会があれば。
──防壁
リースが一番多く多用する魔法。
通常の防壁は魔力を単なる一枚板にして投影するのに対し、リースの防壁は六角形構造をしており魔力の消費が四分の一以下に抑えられている。
上級魔法をも防ぐ凄まじい強度を誇っているが、構造上の欠陥で貫通能力に特化した魔法には弱い。
──手甲
攻撃補助魔法。腕周りに防壁を投影し、直接打撃の威力向上を行う。もっともリースの場合、打撃力の向上というよりかは自身の腕力から繰り出される拳への打撃反動を軽減することが主な目的。
──反射
リースの闘いの根幹を支える魔法
与えられた衝撃を倍にして返す効果を持つ。衝撃だけでは無く魔力や魔法の効果も反射する。魔力を上げれば反射係数は更に上昇。ただし、魔力の消費が防壁を上回っており、通常状態のリースでは連続で投影するには使用限度がある。
──跳躍
反射から派生した移動魔法。
足下に投影した反射を蹴り抜き、返ってきた衝撃を利用して高速、空中機動が可能になる。リースは何気なく使っているが、通常の魔法使いが何も考えずに使用すると、力場を蹴った足が反動に耐えきれずに骨折するか、体があらぬ方向へ吹き飛ぶという制御の難しい魔法。
──魔力砲
手の中に二つ以上の反射を投影。それらで手の中に保持した魔力を圧縮し、解放した衝撃で攻撃を行う魔法。
圧縮する為の、言わば『溜め時間』が必要になるが、純粋な威力でいえば手甲で殴りつける寄りも上回る。
また、純粋な魔力の衝撃が相手の魔法に干渉し妨害することができる。この使用法は溜め時間や使い勝手を考えれば普通に防壁を使った方が遙かに効率が良い。
リースの鍛えた握力がなければ、威力を発揮できるまでの圧縮率にならず、下手すると手の指が衝撃の反動で砕ける。
──加速
背中面に二枚の反射を投影し、魔力を圧縮。解放時に発する衝撃で僅かの間に速度を得る魔法。
魔力と同じく溜め時間が必要になるモノの、遠い間合いを一気に詰め、即座に近接戦に持ち込むことができる。
ただし、魔力の消費が激しく連続使用はできない上に、小回りが利かないという欠点を有している。
リースの鍛えた体でなければ、反動で背中周りの骨や筋肉が損傷する恐れがある。
──超重圧縮魔力砲
リースが訓練場の的を消滅させたあれ。ルビ付きのは本項目初公開。見た目はカメ○メ派。
両手に投影した反射の間に魔力を圧縮し、制御できる限界値一杯まで溜め込み、解放する魔法。
溜め時間が恐ろしく長い上に、魔力の制御に最大限の集中力を有し、ついでに《魔力》を抑え込むために腕力にものすごい負荷がかかるため、準備時間の間は殆ど動くことができなくなる。
近接戦闘に特化しているリースからしてみれば、威力だけをただただ追求した『ネタ枠魔法』。
──超化
反射を使って作り出した超圧縮魔力を体内に取り込み、一時的に内包魔力を増大させる強化魔法。 元々内包魔力が水準以下だったリースが更なる段階に踏み込むために編み出した。
魔力砲と加速はこの魔法から派生したモノ。
超化状態になると、それまで使用していた魔法が総じて一段階上昇する。
ただし、魔力砲をそのまま体内に取り込んでいるようなものであり、内外共に鍛えられたリースの強靭な肉体と無属性魔法使いの『どの魔力も平均的に扱える』能力があってこそ可能な芸当。でなければ取り込んだ時点で気を失うか、最悪の場合内臓にかなりのダメージが及ぶ。
(ここからは超化状態で使用する魔法)
──剛腕手甲
六角形構造では無く純粋な防壁を複数展開し、手甲よりも一回り大きな腕甲を形成する。
──要塞防壁
剛腕手甲の防御形態。
剛腕手甲を形成する防壁を分離し防御に使用する。六角形防壁の『貫通力に弱い』という特製を完全に克服している。
──銀輝翼。
圧縮魔力を背面に留めておく魔法。外見は鋭利な翼状。制御の関係上、同時に展開できるのは最大で三枚。消費すると改めて作り直す必要があるが、かなりの量の魔力を消費する。
──飛天加速
銀輝翼を消費して発動する加速魔法。溜め時間が必要な加速と違い、銀輝翼を砕いた瞬間に発動する事ができる。更に、連続で銀輝翼を消費することで急激な方向転換も可能。
──重魔力砲
銀輝翼を弾頭の代わりにし、変形させた剛腕手甲の砲塔で撃ち出す遠距離攻撃魔法。
弾頭を防壁で覆うことで魔力の拡散を防ぎ、遠くまで魔力砲の威力を届かせることができる。砲塔と弾頭の形状を変化させることで、更に遠距離を狙うことができる『重魔力砲・狙撃形態』もある。
──装填
銀輝翼を取り込み、消費した魔力を回復する魔法。リース曰く『体力が続く限り魔力を補充できる』とのこと。
どうやら弱点があるようだが、本編ではまだ未出。
──極一点突破
剛腕手甲と銀輝翼を融合させ、その上で敵に向けて拳を放つリースの持ちうる最大威力の魔法。
一回り大きく肥大化した剛腕手甲の各部に噴出口が新たに出現し、それらから魔力解放の衝撃が噴出する。
一度の超化で使用する魔力を全て攻撃に転換しており、まさにリースの全身全霊を込めた一撃。
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