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アーセナル  作者: 大質量黒穴
序章 脱獄
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序章 第一話 新参と旧友

初めての小説となります、大質量黒穴です。

以前から小説を書いてみたいと思っていたのですが、勇気が出ず...しかしながらこのサービスならばと思い書いてみた次第です。

気に入ってもらえるかは分かりませんが、そうなるように精進します。

俺は和田宮光。7歳らしい。

だいぶ前にこの地下に連れてこられたのは覚えているが、何年前の出来事だったのかは覚えていない。

家も分からないし、親はここに連れてこられた時にはもういなかった。

ここは収容所らしい。なんのための収容所なのかは知らされていないし、知りたくもない。

これまで入ってきた人は少なくとも50人くらいはいるだろう。

全員俺と同じくらいの年齢のようだ。


「飯だ。食え。」

彼はここに収容されている人々の見張り....看守みたいなものだろうか?

軍服のようなものを身に纏い、腰には銃、左胸には勲章のようなものがついている。

勲章に見えるものは、実際はこの収容所のマークのようだ。

2時間に一回は必ず見回りに来る。もちろん、規則を違反したところが彼らの目に留まったら何をされるか...

何回もそういうところを見てきた。

だから、規則は違反しないように厳重に気を使っている。


「またこれかよ。もっとマシなもんないのか?」


あーあ...また誰かが文句を言っている。どうなってしまうかは想像に難くない。


「なんだ?文句があるのか? タダで飯が食えるんだ。感謝しろ。」

「ちょっとぐらい良い食事出してくれたっていいじゃん!」

「そうか。ここにいる人間が減れば少しは良い食事を提供してやれるかもな。」


....連れてかれた...連れてかれた人間は厳重に閉められた場所で拷問の後、耐えきれなかったやつは

解体されるのだろう。


※※※※※※※ ※※※※※※ ※※※※※※ ※※※※※※※ ※※※※※※※※


午前2時

ぐっすり寝ていたら、バタッという音と、比較的高い悲鳴が聞こえたので目が覚めた。

暗かったのではっきりとは見えなかったが、自分よりもだいぶ年上の女性のようだ。

「なんだ...また誰か連れてこられたのか。」

そう言ってもう一度眠ろうとした瞬間...


「ねえ、ここから脱獄しない?」

「は?」


何か言われるかとは思ったが、まさか脱獄をしようだなんて

脱獄なんて考えたこともなかった。

脱獄してみたとしよう。

見つかればどうなるかは考えなくても分かる。しかも、夜中にも看守は定期的に回ってくる。

抵抗しようにも相手は銃を持っているから、抵抗し過ぎれば命はないだろう。

最も、銃を持っていなくとも彼らは恐ろしい身体能力を有しているのだから、俺が敵うはずがない。


「だから、脱獄しない?って言ってるの。」

「ここに来た人はここで過ごすことが一番良い。他の道はない。」

「どうして? どうしてそう言い切れるの?」

「話は終わりだ。今は夜だ。寝ろ。」

「分かった.....」


※※※※ ※※※※※ ※※※※※※※ ※※※※※※※※ ※※※※※※

午前6時。起床の時間だ。

「昨日の話の続きだけど...」

「分かったから、その話は飯が終わってからにしよう。」

「それもそうだね。」


ん?今日の朝食は普段と違う...なんだこれは。


「フィッシュ&チップスじゃん!ここ、扱いが酷い割にご飯は意外と悪くないのね?」

「この料理はそういう名前なのか。でも....こんな料理が出たのは初めてだ。」

「普段は何が出るの?」

「ひき肉...だがだいぶ硬いやつ。それから、乾パン。味は悪くないが、硬いし匂いもそれほど食欲をそそるもんじゃない。それから、野菜類をペースト状にしたものか。」

「それ....いわゆるディストピア飯ってやつ....でも、栄養バランスは別に悪くないのね。」


そう話しながら、見慣れない料理を口にする.... うまい。普段の朝食が食いたくなくなるレベルだ。

もう一生これでも良い...いや、それもなんか違う気がする。


「ご馳走様。」

「早っ!?もう食べ終わったの?」

「あまりにも美味かったから....」

「それより、食べ終わったら脱獄について考えてくれるって話よね?」

「そういえばそうだった。仕方ない、ちょっと頭を捻ってみるか。」


これまで考えたことなかったから、なかなか案が思いつかなかった。

が、一つだけ良さそうな作戦を思いついた。


「あっ 自己紹介まだしてなかった。私はエリス・グレース、今やりたいことは外で自由をもう一度手に入れること!」


昨日は暗くて見えていなかったからよく分からなかったが、今なら分かる。

髪の色はピンク....というよりマゼンタに近く肩に届くか届かないかぐらいの長さだ。

服装は赤色の長めのスカートと、白基調のシャツに黒色のコートのようなものを羽織ったような服装。

そして...これまでみたどの女の子よりも美少女だ。外の人間をあまりみたことがなくてもこれだけは言える。


「俺は、和田宮光 これも自分の名前を思い出そうとして頭に浮かんだものだから、本当の名前がどんなのかは知らん。今やりたいことは....お前の無謀さを教えてやることだ。」

「なんか傷ついた... でも確かにまあそうね。無謀と言われたらその通りかも。」


「じゃあなんで脱獄なんてしようとするんだ...俺らが外に出たところで、どうやって生活していけば良い?身寄りもないのに。」

「お父さんとか、お母さんとか、親戚とかはいないの?」

「いない。両親は俺がここにくる前に事故に遭って死んだ。親戚は、そもそもどこにいるのか分からない。」

「そうなんだ....ごめんね。こんなこと聞いちゃって。」

「いい。特に気にしてないから。それよりも、どうやって抜け出すつもりだ?」


「ゴリ押す!」

無理だろ。相手は銃持ちだ。ゴリ押しで勝てる相手じゃない。

「私強いんだよ!」

「どれくらい?」

「普通に力だけで戦っても、熊ぐらいなら一人で倒せるよ。」

「確かに強いな.....でも力だけじゃこの場所を抜け出すことなんて不可能だ。」

「うーん....設計図とかがあるといいんだけどなー.....」

「設計図?.....設計図か...そうか!設計図か!」


設計図。一年ぐらい前だったか、絵を描いていた俺より二つ年上の子がいた。何を描いているのかと聞けば、どうやら間取りを描いていたらしい。


「昔、間取りを描いていた子にあったんだ。今どの部屋に収容されているのかは分からないが、試してみる価値はあるかもしれん。」

「やった!じゃあ早速案内しt」

「静かに...看守が来た。」


「どうした?誰をどこに案内するんだ?」

「あ..その、この新入りにこの場所を一通り案内しようかと....」

「そうか。まあ...いいだろう。新人教育は大事だ。だがあまり、余計なことは企むなよ?」


「あんなので見逃してくれるんだ....意外と甘いね。」

「もうだいぶ長いからな。扱いも慣れたもんだ。それより今だ。今なら看守に気づかれずに目的地へ行けるはずだ。」


※※※※※※※※※※※ ※※※※※※※※ ※※※※※※※※ ※※※※※※


「うーん....確かこの階段を登ったら上の階に行けるはずだから....」

「ふむふむ」

「そこをまず右に曲がって....」

「地下なのに意外と広い.....どうやってこんな場所作ったんだろう?」

「二つ目の分岐が見えたら左に曲がって.....216号室だったかな...着いたぞ。」

「意外と近かったのね。」


うん?誰もいない。今はどこかに行っているのか...それとももう死んだか...いや、それは流石にあいつに限って無いと思いたいが...


「あ、誰か来たよ!」

「ん?なんだ?看守....じゃない? ...あ!お前か!どこ行ってたんだよ!」

「あなたは....和田宮さん...ですか。久しぶりです。それと....彼女は...初めまして。私は矢澤英次郎と申します。よろしくお願いします。」

第一話、如何でしたか?

色々慣れないところはありますし、まだ1話なので深みはそれほどないかとは思います。

この作品の舞台は、実在する都市+オリジナルの世界観となっておりますが、その都市が一体どこなのかはとりあえずはネタバレになりますので伏せておきます。


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