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日向の道を歩けない少年  作者: 霜月龍太郎
最終章 僕は日向の道を歩けない
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死刑囚とご対面⁉

  僕は健太さんと出会った時に母の父であることを教えてくれた。最初は疑ったが写真に僕が写っていたため、話が本当だとわかった。

「月影、準備はできてるな」

「うん」

  僕は特別部隊の一員にされている。給料はない代わり、出動するのは自分で判断できる。と言っても僕しかいないし。

「くれぐれも危ない目にはあうなよ」

「多分大丈夫」

  そう言って僕は警察署を出ていった。


  「誰か来たようだね」

  そう言って、死刑囚は僕に銃を向けた。

「あなたが死刑囚ですか。お金はここに置いておくので人質は返してください」

  そう言って僕はケースの中身を見せて地面に落とした。

「約束通り人質を返すとでも?甘いんだよ」

  死刑囚は平川さんを解放しなかった。

「予告だ。お前は僕に勝てない」

「丸腰のお前が?俺たちに勝てる?」

  そう言って2人は僕を笑った。

「やれるもんならやってみろ」

  死刑囚は僕に狙いを定めた。と、その時に2人の上からガソリンが降ってきた。

「兄貴、ガソリンです」

「一体誰がかけやがった!」

  その瞬間、僕は小さい鉄球を投げた。その鉄球は死刑囚の肩、手首に、その子分みたいな人には頭に当たった。死刑囚は銃を離した。

「クソガキが~!」

「だから言っただろう。お前は僕に勝てないって」

  僕は平川さんを縛っていた縄をほどき、この場を去った。


  事件を解決して2日経った今日、僕は健太さんに呼ばれた。

「どうしたんですか?」

「死刑囚がまだ逮捕されていないんだ」

  その瞬間、僕は頭の中が真っ白になった。なぜ?なぜ奴はまだ逮捕されていない?拳銃も奪われた奴は何をするつもりなんだ?僕は真っ白になっていた頭がだんだん疑問で埋め尽くされていった。

「我々警察が中に入った時は男性1人が倒れていただけだった。そいつは死刑囚と凶悪な犯罪を犯していた仲間だった」

「けど、おかしくないですか?僕は中に入る前に超強力の磁石を奴らの後ろに仕掛けました。投げた時も磁石の影響でおそらく百七十キロは出ていました。しかも奴の手首と肩に当てたので……」

「それだ!」

  僕が話している最中に健太さんは言った。

「奴は片腕を痛めただけで、気絶はしていない」

「けど、どこから逃げたんでしょう?正面のドア以外は全部閉まっていたはずですし」

「それがもし、開いたままのドアをみつけることができなかったとすれば」

  すると、話している最中僕のスマホが鳴った。

「ちょっと失礼します」

  そう言って僕は電話に出た。電話の相手は光だった。

「もしもし。今忙しいんだけど」

「よう、憎き月影くん」

  電話に出たのは死刑囚だった。

「なんのようだ。なぜ光のスマホから電話をしている」

「この娘を助けたければ今から言う場所に一人で来い。もし警察などを連れてきたら」

  すると、光の悲鳴声が聞こえた。

「光!」

「こいつの命はないぞ。タイムリミットは今から30分後、場所は……」

  そう言って死刑囚は電話を切った。

「今の話し相手ってもしや」

「はい、奴からでした」

「今度こそ捕まえてやる」

「健太さんたちは手を出さないでください。でないと、人質が……」

「わかった。奴と決着がついたら連絡してくれ」

「……わかりました」

  そう言って僕は全速力で奴から言われた場所に走った。僕が行かないよう止めてくれる人がいなかったのは不幸だったとその時の僕は思うこともなかった。

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