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ライフ〜癒しの歌姫〜  作者: 一夜
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1.未来

初めまして一夜(カズヨ)と申します。

初投稿なので至らぬ部分が多々あるかと思いますがよろしくお願いいたします。


2365年。人々が宇宙に簡単に行けるようになり、地球と同じ環境にできる装置が開発され月での生活もでき、国と国を繋ぐ装置テレポーター、デジタル世界VRワールドが当たり前の時代。


今世界中の人々はある出来事を静かに見守っていた。

世界各国、VR世界で全てのテレビ、ニュース、で生放送されている出来事に注目しているのだ。


世界を400年近く引っ張ってきた名家。

その一家・ハイダンス家は世界中にいる貧しい人々に恵みを与え少しでも貧しいく死んでいってしまう人を減らし続けてきた。

世界各国の首相達が集まる会議にも必ず参加し世界が良いは方向に行くように見守ってきた一家でもある。

しかし初めは小さい会社を経営する一家で世界を引っ張って行くような一家ではなかった。

分岐点とされている出来事は第二次世界大戦と言い伝えられている。

第二次世界大戦後、ハイダイス家が経営していた小規模企業the blessings社は戦争で疲弊した人々に対して恵みを与えたのがきっかけだった。

最初は少ない人々しか行き届かなかったが、その行いをおこなっているハイダンス家に賛同する人が現れ、だんだんと町、国、世界と多くの人々に恵みを与えることができるようにまでになった。

その時には、すでに小さかった会社は大企業になっており、ハイダイス家も世界中から担ぎ上げられ国の名家に加入し、その後世界の名家と言われるようになった。

それから400年世界の平和を守り続けてきた。

これがハイダイス家の歴史で何度も行われている節目とされるイベントが今行われている結婚式。

ハイダイス家は子供が結婚した時に当主の座を子供に託し世代交代が行われる。

しかし、好きな時に結婚できるのではない。

小さい頃から一般勉強以外にも経営学、帝王学、武術、更には全ヶ国語など厳しい教育を受け現当主がそれらを認めない限り婚約者がいようが結婚は認めないのだ。

それに長男が必ずしも当主になるという訳ではなく、現当主が認めない限り当主にはなれず実際に三男が当主になった世代もあった。


現当主ダイン・ハイダイスは歴代の中でもトップクラスの賢王と呼ばれている。

妻ナタリー・ハイダイスを早くにに亡くし、3人の子供を世界の名家に相応しい存在に育て、世界の企業連携を更に強めた人物。


そして、

今回結婚するのは長男のロイ・ハイダイス。

ロイ・ハイダイスは現当主の父から14歳で全ての項目で何も言うことがないと言わしめた人物。

それゆえに周りからは神童と呼ばれ、同年代からも尊敬と憧れの対象であり、更に歳を重ねるごとに容姿も磨きがかかりテレビなど表舞台に立つだけで歓声が響き世界各地にファンクラブが出来るほど人気が途絶えない。


そんな彼だが何故か婚約者の席がずっと空席だったのだ。

現当主の父もそのことに何もコメントをせず、本人ですら浮いた話がない。

各国の名家は自分の娘をと縁談を持ちかけるが断り続けてきた。

だがロイが26歳になった日に突然に婚約が発表されたのだ。


その発表に世界中が驚きに包まれた。

メディアもハイダイス家に押しかける由々しき事態にまで発展したが、更に婚約者となる相手にも人々は驚いたのだ。


ロイ・ハイダイスが婚約者と認めた相手は、日本800年の歴史がある名家、神宝寺家の長女だったからだ。


神宝寺家は世界で初めてVR技術を発明し、今でもデジタルで世界の最前線を行っており、ハイダイス家とも並び立つほどの権力、財力を所持している名家。


その2つが結びつくのは必然かと人々は思い至ったが、ロイの伴侶となる人物に疑問を抱いたのだ。


神宝寺家の長女・神宝寺葵は「怠惰姫」「引きこもり姫」などあだ名が世界中に広まるくらい有名だったからだ。


神宝寺葵は表舞台に出たことなく、それどころか家から一歩も出たことがないのだ。


神宝寺家は長女の葵と弟の神宝寺竜也の2人子供がいるが弟の竜也は世代は違うがロイに次ぐ天才と言われる存在だった為に姉である葵は家を弟に押し付け堕落な生活を送っている人物とされてきたのだ。


そのことに神宝寺家も神宝寺竜也も何もコメントがなくその噂に信憑性が出てしまっている状態。


世界は不安に包まれた。

神宝寺家がハイダイス家の弱みを見つけ無理やり行った婚約とも報道されるほど、この婚約は世界を揺るがした。


そんな中、両家からコメントが無いまま結婚式の日を迎えていた。


「いよいよ、この日を迎える事になりました。今回行われる結婚式は世界にとって重要な節目となるかもしれません。会場は月「月光の間」から生中継をしております。

新郎はあの世界代表名家ハイダイス家の長男ロイ・ハイダイス様、皆さんもご存知だと思いますが「光王」「神に愛された王」と呼ばれるほど賢さと美貌で世界中から敬意と憧れを一身に受け止める人物です。

そして新婦は同じく世界名家の1つ神宝寺家の神宝寺葵様、今まで一度も姿を見せることがなく、世間からは「怠惰姫」「引きこもり姫」と呼ばれている人物が今日この月光の間に姿を見せることとなります。 …今こちらに入ってきた情報では、なにやらロイ・ハイダイス様のファン達が暴動を起こす可能性があるとの情報がありました。

月光の間には世界各国の首相や世界名家の当主、世界大企業の代表達が集まっており警備体制は厳重で万が一ということは無いと思いますが、無事に終わって欲しいと思います。」


アナウンサーの言葉は全ヶ国語に変換され、世界中の人々は固唾を飲み込み見守る。



----


月光の間待合室


「兄さん!俺は反対だ!今からでも辞めるべきだ!」

「そうです!お兄様!私もジン兄様と同じ意見です!何故彼女なのですか!?他にいい方は沢山います!」


待合室ではロイ・ハイダイスが椅子に座りリラックスをしているがその背後からハイダイス家の次男ジン・ハイダイスと長女のニーナ・ハイダイスがロイに今回の婚約に反対をしていた。


しかし、ロイは聞き流す一方で何も返答がない。


「彼女は弟に家を押し付け家の金で堕落な生活をするような人物です!ハイダイス家や兄さんに釣り合う人ではありません!どうしてしまったのですか兄さん!?いつもの兄さんならこんな理不尽な婚約は断っている筈です!」

「お兄様。神宝寺家から何かしらの圧力でこの縁談がなされているのであれば尚更辞めるべきです!」


ジンとニーナからのマシンガントークにもロイは穏やかな顔で紅茶を口につける。


「兄さん!」「お兄様!」


2人の呼ぶ声に紅茶が入ったカップをティブルに置くと静かに2人に話し掛けた、


「ジン、ニーナ。ハイダイス家の人間が他者を冒涜することは何があっても許されないことだよ。」


ロイの口調は穏やかだがその言葉には圧があり2人は言葉を詰まらせる。


「し、しかし彼女は周りが働いて稼いだお金で学校にも行かず家で怠けた生活をするような人物です!如何に人々を導いてきたハイダイス家でもその様な人も導くことはできません!」


ロイの言葉に負けず反論するジン。


「ジン。我々が導いているのではない、人々が平和へと向かう後押しをしているのがハイダイス家の在り方だよ。人々にハイダイス家個人の意見を押し付けてはいけない。」


「では、何故何も話して下さらないのですか!兄さんが事情を話して下されば僕だって力になれます!兄さんや父さんが説明をするだけで人々は不安がなくなります!人々を不安にさせている兄さん達はどうなんでか!暴動の可能性もあると聞きました。これは平和に繋がる事とは僕は思いません!」


ジンは何も説明しないロイに怒りをぶつけ、ニーナは先ほどのロイの言葉で口論ができなくなっているのか口を塞いでいた。


「確かに人々を不安にさせてしまっている事には私も申し訳ないと思っている。しかし、これは彼女からのお願いなのだ。あまり私を頼ってくれない彼女からのお願い。私はその願いを守りたいと思ったから父にも口を塞いでもらっている。」


「では!世界の人々より彼女を選ぶのですか!怠惰姫と呼ばれる彼女を選ぶのですか!そこまで兄さんは落ちぶれてしまったのですか!」


「ジン選ぶ選ばないという問題ではないんだよ。この婚約は父も認め、私自身が求めてきた生涯の伴侶だ。それに、兄弟でも私の婚約者を冒涜する発言をし続けることは許されないよジン、ニーナ。」


ロイは口調だけではなくジンとニーナに対して鋭い瞳をぶつける。

ジンとニーナはいつも優しい兄からその様な鋭い瞳をされることがなく本当に怒っているのだと理解する。


「で、では私達にも彼女について教えてください。わ、私も心配なのです。」


ニーナは初めて怒った兄対して涙目になりながらもロイに話しかける。


しかし、そこに待合室の扉をノックする音が聞こえてきた。


「ロイ様。お時間が来ました。」


部屋の外から聞こえた声にロイは椅子から立ち上がりジンとニーナの2人の前に立つ。

そして、涙目になるニーナを抱きしめ頭を撫でながらロイはニーナ話しかける。


「ニーナ。すまない。怖がらせてしまったね。私も大切な人の悪口を言われてしまって冷静ではなかったよ。」


「いいのです。私はただお兄様が心配で…」


「ありがとうニーナ。私はニーナやジンの様な弟と妹がいる事に幸せだと感じているよ」


「はい。私もロイ兄様やジン兄様がいてくれて幸せです。」


「そうか。そう言ってくれて嬉しいよ。ジン。」


ロイはニーナを抱きしめながら隣にいるジンを呼び腕を伸ばす。

ジンはロイに近づくとそのロイの腕に抱きしめられる。


「ジンもすまないな。心配をしてくれている事は分かっているよ。」


「はい。兄さん。世界を束ねるハイダイス家を背負う事になる兄さんを少しでも手助けになる様に僕も頑張ってきたつもりです」


「そうだな。私はいつもジンが助けてくれていた事に気付いていたよ。そんな自慢の弟がいるだけで私はハイダイス家を背負う事ができる。ありがとう。」


ロイはジンとニーナを抱きしめ2人の耳元に自分の口を寄せる。


「ジン、ニーナ。数時間後には私の伴侶となる彼女を知る事になるが、先にアドバイスを2人に伝えておこう。2人は既に彼女と会って話したことがある存在だよ。そして彼女はこの世界にとっての癒しとなる存在だ」


「「えっ?」」


ロイのいきなりの言葉にジンとニーナは固まるがロイはそんな2人から離れ待合室の扉へと歩き出す。


そして扉にたどり着き開く前に未だ固まっている2人にロイは


「2人とも楽しみに待っているといいよ」


と言い残し部屋から出て行った。


----


数時間後の月光の間



「さぁーお待たせしました。新婦の登場です!」


そのアナウスと共に月光の間・月の玉座と繋がる一本の青い絨毯が敷かれている通路からロイ・ハイダイスの伴侶となる婚約者神宝寺葵が姿を現した。


その姿は白無垢と呼ばれる日本ではもっとも格式の高い正礼装で顔は綿帽子で見えないがスタイルは少し痩せている印象があった。


青い絨毯を渡り月の玉座へ上がる階段を上がり、既にその玉座の前にいるロイの前までたどり着く。


それを確認したロイは婚約者に手を伸ばし、葵が手を繋いだのを確認したらそのままロイは隣に導いた。


葵が正面見た後にロイは今まで塞いでいた口を開く。


「今日この場に集まってくださった方々に深く感謝しており、世界中で私達の結婚式を見守ってくださる人々にも感謝しております。今回の婚約に関して私の伴侶になる神宝寺葵に関して何も説明せず皆様を不安にさせてしまったことに深くお詫びを申し上げます。これは彼女の希望でそれを私とハイダイス家現当主の父が承諾した為に情報を伏せていました。彼女が周りかやどう呼ばれているかも知っています。しかし、それも今日この時で終わりです。彼女は私の婚約者として相応しい存在です。…葵いいかい?」


最後にロイが葵に確認すると葵は頷き、顔を隠している綿帽子を外そうと手をかける。その綿帽子を外すのにロイめ手伝いついに神宝寺葵の素顔が全世界に披露された。


その顔を見た会場に集まった世界中の著名人、世界中で見守っている人々は目を大きく見開き沈黙に包まれた。


『え、え!?な、何故彼女が!?何故現実世界に彼女が!?』


全世界に生中継されているアナウンサーの声だけが響いていた。


この節目は中間地点でしかないがここまでの経緯を説明するには今から6年前に遡る。






お金の無駄遣いを避けるため、小説を書いてみることにしました。


小説を書く→暇がなくなる→外出しなくなる

→お金を使わない


という感じです。


しかし、文章力は壊滅(笑

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